トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2012年11月27日火曜日

意外にも?登り甲斐あり『三ツ峠山』

山頂は、前評判どおり展望は抜群!(うっ、露出が...)
今回歩いたのは、河口湖に程近い『三ツ峠山』。富士山の展望が良いことや、パワースポットとして有名らしい。日帰りで手軽に行ける山、今回もそんなコンセプトでこの山をチョイスしてみた。
プランニングとしては、三ツ峠山登山口付近の駐車場から三ツ峠山山頂を含む周遊コース約13kmを楽しむはずだったけど、あいにくこの日は朝から河口湖インター直前で大渋滞。目指す先の駐車場は収容台数がかなり少ないらしいので、あっさりと諦めて近場の富士急大月線の三ツ峠駅側登山道の往復コースを歩くこととした。
後で知ったんだけど、どうもこの日は富士山マラソンの開催日で、エントリー数が余りにも多すぎたせいで、交通渋滞が発生したらしい。おかげで、朝6時からインター前で2時間以上の足止めだよ。いやあ、参った参った。

途中で見えた真っ白な富士山(ろっ、露出オーバー...)
さて、今回のコースだけど、意外にも結構おもしろかった。
というのは、歩き始めは沢沿いで紅葉を楽しむことができたし、その後は要所要所で雄大な富士山が見え、山頂手前では屏風岩をはじめに100m近くもあろう切り立った岸壁の真下を通過するので、その景色は圧巻で、そこにクライマー達が命を懸けて?ザイルを頼りに岩壁を登る光景を間近で見ることができた。
そしてなんといっても、このコース、距離が短いのに標高差が一応1,000mあるので、手軽に展望を楽しみに行った割には、しっかりと登りの負荷も楽しむことができた。標高の違いはあるものの、前回の編笠山と山登りの感覚はさほど変わらない印象なんだから(言い過ぎかな?)、山歩きって分からないものだよね。

今回も家内と二人で歩いたけど、運動不足の彼女は、頂上直前に続く急登(階段が続いている)では、へばっていたし、下りでは結構、膝に来ていたみたい。かく言う自分も歩き終わった後、すねのあたりの筋肉に違和感が出てきた。なんだろう、下りでペースアップしたせいかな?
まあ、でも今回の山歩きもなんだかんだで十分に満足のいくものだったし、朝のトラブルはすっかりと忘れることができた。めでたし、めでたし。
朝6時の河口湖インター前と、屏風岩のクライマー達


今日の総行程は、距離9.4km、出発地点標高725m、最高標高1,786m(三ツ峠山山頂)、最低標高725m(出発地点)、移動平均速度1.9km/h、総所要時間4h56m(recorded_by garmin)。


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2012年11月11日日曜日

八ヶ岳初あるき『編笠山』

山頂の北側には手前に権現岳と奥には赤岳が。
初めて八ヶ岳を歩いてきた。歩いたのは八ヶ岳の玄関先『編笠山』2,524m。
いつも奥多摩の低山ばかり歩いてる自分にとって2,500mなんて聞くと、わくわくしてくる。しかも今回は家内に加えて下の娘もついてきて、とても楽しい山歩きになった。
さて、この編笠山、遠目からはお椀をひっくり返したような山容で、やさしそうなイメージを持ち勝ちだが、歩いてみると意外にもきつかった。登山道は全般的に大きな岩がごろごろとしていて、岩の上をぴょんぴょんと渡り歩くことも少なくない。これが後々膝に響く原因となったようだ。また、最後の登りはなかなかのもので、鎖こそなかったものの、傾斜がきついので両手を使っての登りとなるシーンがいくつもあった。そんな登りにもめげずに家内も娘も本当に良く頑張った。その後にはちゃんとご褒美は待っていた。
南アルプス、中央左から北岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳
山頂に付くとそこは地表が見えないくらいの岩の世界で不思議な雰囲気。そして振り返ると、大パノラマが待っていた。富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプス(だと思うが...)八ヶ岳各峰、そして眼下に広がる甲府盆地。
この日もそうだったが、今年は本当に天気に恵まれた。山頂での展望は、その時その場にいる者だけに与えられた特権。辛い上り坂を乗り越えてきたものだけに与えられた特権。でもそれを目の前にしたとき、そんな特権を意識することなく、ただただ言葉を失い呆然と眺めてしまう大絶景。
今回、この山を歩いてみてあることに気がついた。何かというと、自分は今年の春に歩いた奥多摩の御前山を中級コースと呼んだ。
岩だらけの登山道
ところが、今回の編笠山もガイド本では中級コースと呼ばれているが、同じ中級でも両者の難易度には相当の差がある。つまり、編笠山は全国版の中級コースであり、御前山は奥多摩でのそれなんだと思う。やっぱり山歩きの世界でも、より広い世界に出てみないと、本質のようなものは見えてこないのであろう。今回、この山に出会えて良かった。
なので来年はもっと広い世界にも挑戦したいと思う。そう、アルプスと名の付く舞台に。
今回クラスの山は、今年はこれで終わりだろう。もちろん今年もまだまだ山歩きは続けようと思うが、雪の影響を受けない低い山が中心となる。でも、その中でも来年につなげる歩きを心がけよう。まだまだ、身体を鍛えて、より長時間に、そしてより高所に耐えられる体を作っていこう。自分の山には次のステージが待っている。そう信じて。

11月のこの日、北側山頂付近の登山道には雪が。
今日の総行程は、距離8.9km、出発地点標高1,559m、最高標高2524m(編笠山山頂)、最低標高1,555m(出発地点付近)、移動平均速度1.4km/h、総所要時間6h32m(recorded_by garmin)。

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2012年11月10日土曜日

紅葉真っ盛りの『大菩薩峠』

南アルプスの山々にはすでに雪が被っていた
またまた大菩薩嶺を歩いてきた。10月では2度目のこの山、もちろん良い山ではあるが、特別この山が気に入ったから今回歩いてきたわけではなく、それは、家内にあのすばらしい景色を見せたかったから。

前回は長めのコース設定としたが、今回は展望が第一の目的だったので、ガイド本で紹介していたコースをそのまま歩くこととした。
ただし、この日は天気が微妙で、事前の天気予報で「晴れ時々曇り」ではあったが、山に近づくにつれ雲が広がってきたように見えた。後で考えると、出掛け、中央道で真っ白に雪を被った富士山が見られて良かった。わき見運転は危険だけど、間近で見る富士山は、大きくて、周りの山とは違った光を放っているかのようだった。さすが日本一の山!

鮮やかな紅葉。ついつい見とれてしまった。
さて、登り口に到着して目に入ってきたのは、朱や黄色に染まった木々。前回の山歩きからたったの2週間だけど、山の様子はすっかり変わっていた。季節の移り変わりというものは意外に早いものだ。
それにしても、天気はいまひとつだが、この見事な紅葉、山全体に絵の具を巻き散らかしたかのようだ。ホント、来て良かった。家内を連れてきた甲斐があったというもの。2人で紅葉を眺めるなんて、果たして何年ぶりのことだろう。自分も家内も大満足だった。

こうして考ええみると、山歩きの景色というのは、遠くの山々だけではなく、また足元から延びる稜線だけでなく、そして登山道の脇に咲く高山植物だけでなく、そう、季節ごとの山の色彩の変化にも大きな魅力があるものだと改めて感じた。
そうだ、今度は春の桜やつつじ、初夏のあじさい、もちろん紅葉、もしかしたら冬の雪などなど、色彩の変化を求めに山歩きを企画するのも悪くはないかなと思う。そして、そのときには、やはり家内を案内して2人で歩こう。そんなこと考えていると、いまよりもっと、山歩きが楽しみになってきた。さて、そのとき、家内とはどんな話をしようか。



今日の総行程は、距離8.4km(青線部分、ちなみに黄線を含めた外輪が前回部分)、出発地点標高1,614m、最高標高2057m(大菩薩嶺山頂)、最低標高1,583m(出発地点付近)、移動平均速度2.0km/h、総所要時間4h07m(recorded_by garmin)。

2012年11月3日土曜日

初の小屋泊『雲取山』

一都二県に跨っている山頂
初めての小屋泊は、なんていうか、新鮮な体験だった。ホテルのようでそうではない、民宿のようでそうではない。やはり、「山小屋」だった。
とはいっても、泊まった「雲取山荘」は、収容人員が400名と、山小屋というには似つかわしくない巨大なログハウス風の建物。この日はいったい何人泊まったのだろう。物凄い人ごみだった。驚いたのは、夜、布団を敷くとき、(ちなみに布団は自分たちで敷くのだが)係りの人が「敷き布団を縦に半分に折ってください。それが一人分のスペースです」ですと!
なんだか呆気にとられはしたものの、それもこれも今回は、雲取山に登るため、そして憧れの奥多摩のメインストリート、「石尾根」を歩くため。そのための修行なのだよ。一方で、山小屋に泊まりたかったことは確かだったし、そういった意味では初めての小屋泊は実に良い体験だった。特に山の中での星空は吸い込まれそうになるほどで、まさに満天という言葉にぴったりの世界。流れ星も見えたぞ~。
山の中では、無数の星を見ることができた。
さて、今回の山歩きの大本命でもある雲取山には、定番の鴨沢コースから上り、石尾根で下りた。鴨沢コースは、始めはやはり奥多摩共通の植林域が続くが、七ツ石山を越えた辺りから、奥多摩には珍しく、展望の良い広い登山道となる。突然に脱け出たこの広い登山道は開放感が抜群で、実に気持ち良く、いい年齢(トシ)してはしゃぐ自分が思わず顔を出してしまったくらい。しかも今回は、初めて職場の山仲間とともに山歩きをしたのだが、これがまた気の合う仲間だったので、賑やかで実に楽しい山歩きとなった。
一人で過酷なコースを黙々と歩くのも、それはそれで楽しいが、気の合う仲間数人で山に行くのも良いものだと、そういう山歩きもあるのだと、今回気づいたことは良かったと思う。まあ、本当はこのスタイルのほうが普通なんだろうけど...。

二日目の石尾根は、思ったとおり爽快だった。ウェブなどで雰囲気は感じていたけど、防火帯っていうんだよね。とにかく広い。今まで歩いていた奥多摩の登山道とは全く違う。人気があることに頷けるコースだ。他のコースにも、確か蕎麦粒山から日向沢ノ峰に向かう途中や、本仁田山からこぶたか山経由で下りる途中にも少しだけ広い箇所があった記憶があるが、こんなに長い距離の広々コースは、奥多摩ではここだけだろう。ただ、そうした石尾根でさえ、最後には植林域に入り、狭く急な登山道となってしまう。やはりそれが奥多摩なのだ。

ところで、雲取山山頂は北側の一部を除き展望の良い山頂で、ここから見たご来光は明日への希望とでもいうか、力がみなぎる思いになることができ、やはり太陽のパワーはすごいもんだと改めて感心してしまった。それと、この山頂からは、富士山、前の週に言った大菩薩嶺、南アルプス、八ヶ岳連邦などなど、たくさんの山を望むことができた。早朝からしばし呆然の時ですよ。

それにしても、小屋泊を伴った山歩きというのは、やはり日帰りの山歩きと違って、体験が深まることに伴って感動の大きさが倍増する感覚。自分の山歩きも新たなステージに突入した気分。ホント、山歩きって奥が深いものですな。
雲取山山頂からのご来光と色づき始めた石尾根。


今回の総行程は、距離1日目13.3km、2日目20.9km、出発地点標高925m、最高標高2017m(雲取山山頂)、最低標高372m(奥多摩駅付近)、移動平均速度2.2km/h、総所要時間1日目6h36m、2日目9h01m(recorded by garmin)。