トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2015年3月29日日曜日

神の住む山『摩周岳(カムイヌプリ)』

歩きはじめの摩周湖。向こう側に見えるのが摩周岳
今年、ようやく揃えた冬山装備。その装備を引っさげて、歩いてきたのは、神の住む山、「摩周岳」。標高が857mなので、今年初めての山ということもあり、足慣らしをするには丁度よかろうと、安易な気持ちで歩き始めたが、神に会うための道のりは、そうたやすいものではなかった。
この日、気温が上がるのは天気予報で分かっていたけど、加えて無風だったこともあり、朝7時の歩き始めからアウターとフリースを脱いで、長そでTシャツ1枚となったが、それでもじんわりと汗ばむほどで、実に爽快な雪山歩きとなった。天気は多少霞みがある程度で、“霧の摩周湖”もこの日ばかりはクリアに姿を見せていて、コンディションとしては最高。しかも、こんなに良いコンディションなのに、周りに人影はなく、まさに独り歩き状態で、贅沢な時間を過ごすことができた。歩き始めはワカンなしで歩いたが、さすがに何度か踏み抜きを繰り返したので、途中でワカンを装着。初めてのワカンは意外にも違和感がなく、普通に歩くことができた。若い頃、スキーをやっていたお陰だろうか。
初ワカン。防水スプレーを忘れたモンブランくんびっしょり...
さて、今回のルートは往復で総距離約14km。無雪期であれば、自分の場合、休憩時間込みで7時間程度で歩ききることができるが、さすがに春のぐずった雪の上では、結局のところ9時間もかかって登山口に戻ってくることとなった。というか、ようやく戻ることができた。往路では山頂直下まで歩いた時点で4時間も要してしまったうえ、ようやく辿り着いたその前には、今までに見たことのないような急峻な上り坂がどーんとそびえていた。なのでワカンからアイゼンとピッケルに装備を変え、しかもザックをデポし、その急登に取り付いたが、モナカ雪というのだろうか、表面はザラメで固い雪だが、地表辺りは雪が解けてすっぽりと空洞になっているので、踏み抜きどころかへたすりゃ身体全体が雪の中に潜り込みそうになってしまうくらい。そんなこんなでも、なんとか山頂までの300mを堪えて登り切り、苦労に見合うだけの感動の眺望を手に入れることができた。
必死に辿り着いたここに神様はいたのだろうか。
今回の山歩きでは、標高だけでその山の評価をしてはいけないということ、この時期の雪は雪が腐っているので歩きに相当の負荷がかかるということ、そして、それらを踏まえての慎重な山行計画を綿密に立てることが大事だと改めて感じた。
神の住む山、この山歩きであの山頂で神様に会えたかというと、どうだろう良く分からないが、今回、無事に帰ってこられたのは、もしかしたら神様のお陰だったのかもしれない。山にはそれぞれ山神様がいるというが、これからもそんな神様に呆れられないように、できる限り安全で楽しい山歩きに心がけたいと思った、今回はそんなそんな山歩きとなった。

【Start 摩周湖第一展望台駐車場登山口~摩周岳~Goal 摩周湖第一展望台駐車場登山口】
総行程は、距離14.8km、出発地点標高550m、最高標高857m(摩周岳山頂)、最低標高491m(登山口から1時間後地点)、移動平均速度1.6km/h、総所要時間9h04m(recorded_by garmin)。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

2 件のコメント:

  1. 今晩は。冬山お疲れ様でした。冬の山は神秘的ですよね。とても神聖な気持ちになります。夏の山は、木々や鳥や動物達を私たちが見ている、というか、主導権を持って感じることができるのに対し、冬の山は、何かに見られているというか、受動的な立場にあるような、そんな感じをうけます(上手く表現できません・・)。管理人様は単独行がメインのご様子。どうか無理をなさらず、安全な登山を祈念しております。

    返信削除
    返信
    1. iku & takeさん、いつもどうもです。
      確かに冬の山は誰かに見られているような気がします。なぜでしょう。
      本当に見られているのかな。それともあまりの純白に自分の黒さが
      浮だっているような気にさせられるのでしょうか。いずれにしても、
      雪山は美しいと聞いてはいましたが、全くそのとおりだと、今回実感
      することができました。ハマりそうです、この世界。

      削除