トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2016年5月7日土曜日

初めてづくし『奥多摩最深部』2泊3日の山歩き(長沢背稜編)

苦しい山歩きにも癒される高山植物(バイカオウレン)
憧れの長沢背稜。中でも雲取山から水松山(あららぎやま)までの範囲は、まさに奥多摩の最深部に位置し、日帰りではなかなか入り込めない山域。奥多摩各域を歩き回った自分、最後に残った山域がここで、今回のゴールデンウィークが晴天の予報となったことを吉と思い、登山者で混み合っているだろうと思いながらも2泊3日の山行を計画。山行2日目となったこの日、酉谷山避難小屋を朝6時に出発した自分は、まずは数年振りとなる酉谷山山頂に挨拶し、その後、雲取山荘のテン場を目指した。長い山歩きの始まりである。
この時期の長沢背稜はまだまだ冬の装いが抜けきれず、昨日の日原での歩き初めで感じた春はなかなか見つからない。それでも、歩きながらようく注意していると、小さな、しかも可憐なお花がところどころに咲いていて、やはりここにもしっかりと春は訪れていたんだと気づく。途中唯一といってもいいのかな北側斜面に位置する水松山の登山道脇に白い花がたくさん咲いていて、なんの花だろうと、見ていると、疲れていたはずの身体がふと軽くなる(後で調べてみるとバイカオウレンと呼ぶようだ)。ガシガシ急登を上っていく山歩きもいいが、たまに高山植物に癒される山歩きもイイ。さあ、少しだけ元気が湧いてきたところで、ここからはいよいよ未踏の地、奥多摩最深部だ。
奥多摩には珍しいシラビソ?の森(荒れてはいるけど...)
と、意気込んだのはいいけれど、やはりこの日は重いザックと疲れの残った身体が思うような歩きをさせてくれない。しかも、ここからの山域は長沢山、桂谷ノ頭、芋ノ木ドッケとアップダウンの連続で、少し歩いては小休止の繰り返しで、なかなか前に進まない感覚。一方で、あまり遅くなるとテン場の良い場所が確保できなくなるのではと、気持ちばかりが焦って、なんとも長い山歩きとなった。ただ、現在地を確認するたびに、「今まで地図でしか見ることのなかった憧れの場所に今、立っている!」、たびたびやってくるそんな感激や、この山域が奥多摩の多くの山域と違っていて、ダケカンバやシラビソ(だろうか)が目につくことによる妙な違和感が、疲れた身体と頭に変なテンションの高まりを与えているようで、そんな不思議な感覚のみが自分の身体を前に押し出してくれているように思えた。加えてこの日の長沢背稜、ゴールデンウィーク真っ只中にあるにも拘らず、三峰との出合の芋ノ木ドッケに着くまでは誰ともすれ違うことがなかったなど、まさにひっそりと静まり返る“山奥”との印象。静かな深山歩き、最高ではないか。まあ、どっちにしても、自分、すでに奥多摩最深部といった不思議な世界に魅入られてしまったようだ。
雲取山荘直前の大ダワに到着したときは、「ここが大ダワか」と、一人ごちては辺りをキョロキョロしながら休憩し、この日最後の上り坂に備えた。テン場に着いたのは午後2時過ぎ、初めての奥多摩最深部、8時間の長い山歩きを終えたときは、疲労よりもむしろ達成感が残った。

【長沢背稜トラック:Start 酉谷山避難小屋~長沢山~Goal 雲取山荘】
総行程は、距離11.5km、出発地点標高1607m、最高標高1946m(芋ノ木ドッケ)、最低標高1553m(酉谷山とタワ尾根の頭中間付近)、移動平均速度1.4km/h、総所要時間7h57m(recorded by garmin)

初めてづくし『奥多摩最深部』2泊3日の山歩き(前編)
         〃         (後編)
         〃         (ウトウノ頭編)

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