トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2017年1月22日日曜日

冬山の掟(新田次郎)

冬山、遭難、死、家族、色々なことを考えさせてくれる一冊です。

「冬山ではいかなることがあっても、午後に行動を起こしてはならない。」小説『冬の掟』の一節である。冬の八ヶ岳は硫黄岳頂上付近、リーダーの池下昇平はそんな掟を破り、隊員二人を従えて日が暮れた中、猛吹雪により進路を見失い絶望的な瞬間を迎えようとしている。硫黄岳頂上付近は広く開けていて吹きっ晒しになるので、強風時の風当りは凄まじいらしい。ましてや暗闇に吹雪ともなると、考えただけでもぞっとする。
歩いたこともない自分がなぜそこまで言うかというと、実はこのルート、この冬歩こうと思っていて、地図やブログなどを見てイメージトレーニングを何度も繰り返していたから。ただ、自分が歩こうとしていたルートが物語とはいえ死の舞台になっていると、さすがにハッとする。正直ビビる。だからもう一度、計画に無理がないかを練り直すこととした。まだ死ぬわけにはいかないからね。
さて、今回読んだのは新田次郎の短編が10作収められた新装文庫本で、元々は昭和53年に刊行されたものらしい。本のタイトルにもなった『冬山の掟』は、最近、自分の頭の中の大部分を占めていた冬山歩きと偶然シチュエーションがダブったので特に印象に残ったが、これ以外もみな冬山、しかも冬山遭難に関係する作品ばかりで興味深く読むことができた。また、時代背景が昭和前半期なので、登山用具などの名称が現在のそれとやや違っていて、これもこれでなかなか面白かった。シュラーフザック、ウインドヤッケ、アノラック、ルックザック等々、現在でいうと...分かるかな?

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年1月9日月曜日

富士山どーん。『三頭山』

富士山どーん!奥多摩の山域では一番大きくしかもきれいに見られるんじゃないかな。

この連休、本当は雪山のはずだった...。今年も一発目から雨男ぶりを発揮してしまった自分...。とはいえ年の初めからそうそう落ち込んでもいられないので、唯一、晴天が見込めた土曜日に日帰りで奥多摩を歩いてきた。選んだ山は『三頭山』。2017年、今年の山歩きは我がホームグランドから始まることとなった。ところで、三頭山を選んだのは富士山が望めるから。正月といえば富士山でしょう。そう、富士山はなんといっても縁起ものですから。と、そんな気持ちでこの日、朝からウキウキしながら4時過ぎの始発電車に乗り込んだ。
この日のコースは、奥多摩湖の麦山の浮橋からヌカザス尾根を登って、槇寄山から数馬バス停に下りるコース。正直、このコース、歩き始めからヌカザス山までの登山道以外は歩いたことのあるコースで、計画時にはどうしようかなとも思ったが、奥多摩山域制覇を目指している自分としては、この尾根の途中にあるイヨ山を踏んでみたかったし、なんといっても富士山が見たかった。

始めて歩く浮橋。結構揺れるんです。夏に歩くと気持ちいいだろうな。
三頭山までの道のりは、まあまあの急登が連続して、途中、小学生連れのパーティーは三頭山を断念していた。自分はというと、2か月ぶりの山行でやや息が弾んだものの、富士山見たさのはやる気持ちを抑えて、一歩一歩、噛みしめるように歩いた。気温-2℃で最初縮こまっていた身体もすぐに汗ばみ始め、グローブを外し、アウターも脱ぎ捨てた(捨ててはないか...)。やはり山はいい。
そして、山頂に着いたときに「その時」はやってきた。誰かに見られている、そんな気がしてふと右側に目を向けたとき、突然に目が合った。そんな気がした。ドキッとした。静かに威風堂々とたたずんでいたのは、今日の目的、富士山。目を奪われ、心をも虜にされた。しばらくはそこから動くことができずにただ黙ってその山を見つめていた。富士山って、三頭山頂上からこんなに大きく見えていたのかと、改めて思い、今度は家内を連れて来ようと誓った。ああ、やっぱり富士山ってすごい。
さて、この日この後、無事に山を下りた自分、数馬の湯にでも寄って帰ろうかとも思ったが、檜原街道に出たらすぐにバスがいたので、思わず乗ってしまった。この日のバスは中高年のパーティーで大混雑。山頂はそれほどでもなかったけど、山には意外にたくさんの登山者が入っているもんだなと妙に感心。こうして突然にして静寂から雑踏に戻ってしまった自分。がやがやとした中、車窓をぼーっと眺めながら次の山はどこにしようかと、早くも次の山行に思いを馳せるのであった。


【Start 小河内神社BS~ヌカザス山~三頭山~Goal 数馬BS】
総行程は、距離14.4km、出発地点標高535m、最高標高1524m(三頭山西峰山頂)、最低標高527m(麦山浮橋)、移動平均速度1.9km/h、総所要時間7h08m(recorded by garmin)

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年1月4日水曜日

冬靴のインソールを変えてみた

冬山で使っているスカルパ・モンブラン。3シーズン目となった昨シーズンに突如として足全体のホールド感に緩さを感じるようになった。なので今シーズンはその対策として、先日、登山系ショップでインソールを買い求めてきた。
ショップで事情を説明してみたところ、まずは靴を履いてみてといわれたので、持参した靴をその場で履いてみたら、すかさず靴ひもの締め方を指摘され、スタッフの方が締め直してくれた。するとどうだろう、見違えるほどしっかりと締まるではないか。自分の場合、そもそもひもの締め方が誤っていたのだった。

ここで一旦締めてから、上のフックに紐をかけるとぎゅっと締まったままの状態をキープできる。
さらにショップのスタッフさんは、「これにインソールを変えるとさらに締まりますよ」と、出してくれたのが『SUPERfeetのhotPINK』。このインソールは、標準タイプに比べ、踵と土踏まず部が若干高くなっていて(この“若干”がポイントらしいけど)、これがあまり高すぎると、フィット感が増す一方で歩き後半で土踏まずのアーチが下がってきたときにインソールへの当たりがきつくなるので、足が痛くなるのだが、これはその辺がマイルドらしいのだ。しかもこのホットピンクは保温効果にも優れているので、つま先の温かさもサポートしてくれるらしい。確かに試着でのフィット感は抜群で、このインソール、いいものでしか見えなくなってしまった。そこまでお勧めするのであればと購入を決定したのだけど、お値段は6000円也。意外にお高いなと顔を引きつらせながら、それでもレジへ進んでしまう自分。
山道具を購入するときはいつもワクワク半面、虚しさのような感覚を抱きながらにいるが、せっかく買ったのだから、しっかりと使ってあげることが買った物へのいたわりの表れだと思う。って、とってつけたような言い訳にも聞こえるけど、今週末に予定しているあの山への山行にはきっとその威力を発揮してくれるに違いないだろう。大いに期待している。ああ、週末が楽しみ。
程よい厚みらしいがその効果は如何程に。次の山行が楽しみ。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ このエントリーをはてなブックマークに追加