トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2017年4月23日日曜日

超貴重!山野井泰史さんの講演


昨日、某山岳系ショップ主催の講演会に行ってきた。それはなんと、あの世界的クライマー山野井泰史さんの講演会。この講演会は、山野井さんの主治医?のHuMA(災害人道医療支援会)の金田正樹先生のおかげで成しえたようだ。というのも山野井さんといえば、講演会のような催し物はあまりお好きではないようで、そういう意味では今回の講演会はかなり貴重な経験だったと思う。
はじめて間近で拝見した山野井泰史さんは格好をつけるところが全くなく、おそらく素の自分を見せてくれていたに違いない。そんな自然な雰囲気でそこにいた山野井泰史さん、話し口調も難しい言葉を使うわけでもなく、素朴で温かみのある人間味がにじみ出てくるようで、しかも自分としては意外に思ったのだけど、非常に気さくな感じで話しをされていた。
講演の内容は「大いなる山の日々」と題して、ご自身の幼い頃のことから山を始めた頃のこと。世界の名だたる山々を登りつめていた頃のこと。そしてギャチュンカンを経てポタラ北壁が本人にとっていかに大事だったかということや現在の心境についてまでと、ご本人のこれまでの山に関わる人生を語っていただいた。印象に残った話しとしては、ご本人はこれまで死の恐怖を感じたことがないということで、あの奇跡の生還のギャチュンカンのことにしても「とても充実した山行だった」と、あっさりしたもの。やはり超人なのだ。そして、これからのことについて「真っ白な灰になるまで山、とりわけ岩をやっていきたい」とのことで、やはり山に対する情熱は並みならぬものをお持ちのよう。自分も山に対する情熱を掻き立てられた思いがした。
有名峰を目指すのではなく、自分の登りたいルートだけを登り、しかもスポンサーを付けないといった言わば山に対して純粋無垢なスタイル。自分の憧れの人、山野井泰史は思ったとおりすごい人でした。今回、話しを聞くことができてホント良かった。
最後に山野井さんの著書を購入し、しっかりとサインまでいただいた。あの山野井さんにサインをいただいたのだ。この日は興奮してなかなか寝付けなかった。ああ、本当にこの日は幸せな日となった。山野井さん、本当にありがとうございました。


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2017年4月22日土曜日

山系フリーペーパー


今の世の中、フリーペーパーで溢れかえっている。街角、鉄道の駅、コンビニ、観光施設、時にはポスティングされたり。それにしても、このフリーペーパー、広告収入をもとに無料で配布されている刊行物であるけれど、内容はけっこう充実していて、無料だからといってバカにできない。だから自分の場合、近所の山岳系某ショップで新しい「山系フリーペーパー」を見つけると、たまに持ち帰ってきては読みふけっている。
今回持ち帰ってきたものの記事の中に、自分がひそかに興味を抱いている登山ガイドにまつわるインタビュー記事が載っていた。その記事によると日本山岳ガイド協会では、同協会が認定している山岳ガイドや登山ガイドの資格を国家資格にしようと取り組んでいるらしいのだ。凄いではないか!自分、いいおじさんで、仕事も昔ながらに一つの会社にこれまでの人生を捧げてきた。でも、最近子供が巣立ち、間近に迫ってきた定年を考えると、もし諸事情が許すのなら、第二の人生、大好きな山に関わる仕事ができたらなと、小さな小さな夢ではあるがひそかに思っていた。そんな思いを抱いていた折に今回のフリーペーパーの記事、「普通のおじさんの夢」という小さなつぼみがほんの少しだけ大きくなってきたような気がする。
フリーペーパー、いいじゃないですか。

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2017年4月17日月曜日

イワウチワと奥多摩マイナールート

「可憐」という言葉がぴったりはまるイワウチワ
最近、毎回のように書き込んでいるような気もするが、「先日、久々に山を歩いてきた...」。
歩いてきたのは自分のホームグランド、奥多摩。今回の目的は、イワウチワに会うことと、マイナールートを歩くこと。イワウチワは例年であれば遅すぎる時期ではあるが、天気が悪かったり都合が悪かったりで、この週末、ようやく山に行くことができた。また、マイナールートは、この季節が最も狙いやすいと思っている。というのも夏は藪が覆い茂っていて歩きにくいし、冬は道迷いなどで万が一ビバークすることとなった場合、寒さがきついから。だから春はマイナールートの季節だと自分は思っている。
さてイワウチワのことだが、今年は群生地で有名な鉄五郎新道に入ってみた。ようやく春めいてきた季節を半分恨めしく思いながら「どうか残っていてくれ」と、祈りながら歩き始め、道迷いが心配された古里駅から登山口までのアプローチも難なくクリアし、順調に歩を進めた。そして金毘羅神社を過ぎた辺りでその時はやってきた。おお~、咲いているではないかっ!ホント涙が出そうになるくらいうれしかった。天地山でその可憐な容姿に心を奪われてから1年、今年もまた会うことができた。しばらくその場で久方ぶりのご対面の感動を味わってから再び歩き始めたのだけど、イワウチワはそこからいたるところに大小の群落を作っていて、大満足の山歩きとなった。

登山道沿いには大小さまざまな群落がいたるところに
広沢山に近づくころにはあれ程あったイワウチワは全く見られなくなり、自然と心は次なる目的に向かっていた。広沢山から御岳山まではきつい上りも特になくハイキング気分。それまで気づかなかったけど、ふと辺りを見回すとどの木もこの時期、芽吹き始めているようで、奥多摩の山にもようやく本格的な春がやってきたようだ。途中、お馴染みとなった御岳山神社で安全祈願をしてから、奥の院を経てマイナールートの入口のある鍋割山と進んでいった。

奥多摩の山にも本格的な春が。先に見える三角山は奥の院、その右が鍋割山
鍋割山で昼食を済ませてからは次なる目的のマイナールートへ。実はさっき歩いてきた鉄五郎新道もそうなんだけど、これから歩く鍋割山からの北上ルートは山と高原地図はおろか、地理院地形図にも載っていない正真正銘のマイナールートで、ただ、その割にはどっちもいろんなブログに登山記録が載っている不思議なルートなんです。歩いてみて分かったんだけど、どっちのルートも元々ちゃんとした登山道だったみたいで、踏み跡はしっかりと付いていたし、途中には朽ち果てた道しるべが幾つか登山道脇に放置されていた。だけど、おそらく人気のなさから都などからの整備対象からもれて、いつの日か、各種地図からも消えていったのだろう。
ルートの入口は「この先は登山道ではありません」が目印(笑)

どれだけ凄いマイナー感を得られるのだろうと、ワクワクしながら鍋割山からのルートに足を踏み入れると、そこは意外にもちゃんとした登山道。ある意味拍子抜け。まあ、所々に分かりにくいところはあったけど、残念なことに(?)目印となるテープがポイントポイントに付けられていて、結局迷うことはなかった。ただ、そうは言ってもマイナールートであることには違いはない。メジャールートとは違って歩く人は極端に少ないし、登山道もところによっては荒れていて注意を要するところがあった。もし、途中で歩き続けられない事態となったものなら、助けてくれる人と出会う確率はかなり低いだろう。だから、ここに限らずマイナールートを歩く場合は、それなりの覚悟を持って臨まなければいけないだろうし、できれば避けた方がいいと思う。なんて、ソロ歩きの自分が言うのもおかしな話だけど...。

岩が混じって登山道全体はガレ系で歩きにくい
最後にこのルート、人気のないことが歩いてみて少しわかったような気がする。基本的に展望が効かず見どころがないところは奥多摩のほかの登山道と同じようなものだけど、それに加えてこの登山道、若干ガレていてやや歩きにくい。特に城山を過ぎてから鳩ノ巣に下りるまでの1時間はこれに結構な急坂が加わって、転ばぬよう相当に気を遣うとともに体力も消耗した。このルート、やはりあまり慣れていない登山者は足を踏み入れない方がよいだろう。
そう言っておきながら、自分の奥多摩マイナールート歩きはしばらく続きそう...。もちろんお勧めはしないけど、マイナールート歩きはその探検感とでもいうのだろうか、「この先はどうなっているのだろう?」といった好奇心を掻き立てられる山歩きなんです。でも、はい、ちゃんと注意します。いいおじさんなんだから、ちゃんと節度を持っているつもりです。

【Start JR古里駅~大塚山~鍋割山~城山~Goal JR鳩ノ巣駅】
総行程は、距離14.5km、出発地点標高291m、最高標高1084m(鍋割山)、最低標高264m(寸庭橋付近)、移動平均速度1.7km/h、総所要時間7h55m(recorded by garmin)

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