トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2018年1月12日金曜日

2018年歩き初め奥多摩『鳥屋戸(トヤド)尾根』から

今年の一発目はやはりここ奥多摩。この日、まだ暗い奥多摩駅でバスの出発を待つ。
2018年がいよいよ始まった。正月休みでだらけ切った身体を目覚めさせるため、多少ムチ打つ程度の山行を計画し、歩いてきた。結果、無事に下山したものの、さすがにバテた。でも「さあ、今年も頑張るぞ」という気持ちが芽生えてきて、今年一回目の山行としては、まずまずの成果をあげられたのだと思っている。
歩いてきたのは、我がホームグランドは奥多摩で、以前から一度歩いてみたいと思っていた『鳥屋戸(トヤド)尾根』。ここから蕎麦粒山を目指し、川苔山、本仁田山を経て奥多摩駅に戻ってくるといった約17kmのコースで、日照時間の短いこの時期に歩くにはややリスクのある山行ではあるが、今年一回目の歩きはここしかないと思っていた。まあ、この時期、こんなコース設定をする人って、奥多摩愛に満ち溢れたどMの変体登山者くらいなのではないだろうか(苦笑)。

目立たない登山口。うかつにも見逃してしまい、ずいぶん余計に歩いてしまった。
歩き始めは川乗橋バス停。そこから200m歩いたところの左側に、小さな目印の目立たない登山口があって、この日はボーっとしていたのかこれを見逃してしまい、1km以上も歩いてから引き返して登り始めた。新年早々ダメダメ振り全開である。ここ『鳥屋戸尾根』は山と高原地図では破線ルートとなってはいるが特に難しい箇所はなく、道に迷うようなところもないと思う。ただ、登山口から笙ノ岩山(1254m)までは800m以上も上り一辺倒の登山道となっているうえ、そこから蕎麦粒山(1472m)までは地味にアップダウンが連続するので、結構きついコースだと思う。おそらくこうしたことが破線ルートになった所以なのかもしれない。自分は計画時にお隣のヨコスズ尾根とその距離がそう違わないことから安易に2時間くらいで歩けるかなと思っていたが、実際に歩いてみると4時間もかかってしまい、これがこの日、焦りの歩きに終始してしまうこととなってしまった。

鳥屋戸尾根途中のピーク、笙ノ岩山。静かな山頂だ。
蕎麦粒山からは開けた登山道が続き、実に気持ちよく歩くことができる。特にこの日は冬晴れの下、空気が澄み切っていたので展望の効いたところからは富士山はもちろんのこと、東京湾まで見えて、何度も目を細めてはその景色に心を癒された。川苔山(1363m)に着くとさすが人気の山だけあって登山者が大勢いたが、それ以外の山頂や登山道では、登山者とすれ違うことは少なく、特に歩き始めから川苔山までの間はたった一人の登山者としかすれ違うことがなかった。静けさを求めるのならこのコースはお勧めかもしれない。

蕎麦粒山を振り返る。青空と開けた登山道が気持ちいい!
川苔山では前半の遅れを取り戻そうと山頂での滞在もそこそこに、次なる本仁田山(1224m)へ向かった。この日、日暮れを恐れて終始急ぎ足の山行となった自分、食事も行動食のパンを時々かじる程度で済ませていたが、川苔山から300m以上を下りて200mの最後の上りの途中、ついにシャリバテのようになってしまい、その場でへたり込んでしまった。とりあえず、その場でしばらく休憩を取り栄養補給をしたら多少復活してきたので、まずは本仁田山までと思い、気力を振り絞ってなんとか登頂。この時点であとは下り坂だけとはいえまだ5km以上も残っているし、時間もそう残されていない。でも家に帰るためにはラストの急下りをクリアしなければいけない。「どうしよう」この時、本当にそう思った。

傾き始めた太陽を背にした富士山。この山、人を元気にする力を持っているみたい。
この時、ふと目に付いたのが正面にドーンと構える富士山。その姿を見た途端、ふと思い出した。「そうだった」、目の前の歩きに必死になっていたが、この日はなんといっても今年の歩き初めの日、なんとしてでも頑張りぬく必要があるのだった。そんなことを思い出したら再び強い心が戻ってきて、半面、体からはすーっと力が抜けてきて、冷静にもなれた。なんだかんだ言って要は気持ちの持ちようなんだろうけど、その気持ちをアゲてくれたのは富士山。ああ富士山ありがとう。
その後、腹を決めてしっかりと休憩した。もちろん食事もとった。そして意を決して疲れで震える太ももにムチを打ち、なんとか里まで下りた。よしっ、頑張りぬけた!「ああ、助かった」の瞬間。

この日、乾燥した登山道はおろしたてのマイシューズを埃まみれにしてくれた(涙)。
こうして登山道をなんとか脱出したのが16時近く。下手すると、あやうく暗闇の急坂下りとなるところだった(こわっ!)。本当は自分の体力に見合わない無茶な計画はダメなことなんだろうけどね。反省、反省。
この後、ほっとした気持ちを抱いた流れで温泉に立ち寄ったけど、あまりの混雑に嫌気がさして、それでも何とか体を洗って湯に浸かったが、すぐに上がった。結局、ろくに疲れを癒せないまま、帰りの電車へ。そんなもんだから体はくたくたで、座席についてすぐに寝落ちた。おそらくだらしない格好で寝ていたんだろと思う。オジサンは平日も休日も疲れているのだ。若者たちよ、見苦しいだろうがこんな頑張っているオジサンを今年もどうか許してくれ。はい、今年の山歩きはこんな感じで始まりました。

中はイモ洗い状態のもえぎの湯。奥多摩に落ち着いて入れる温泉はないのか。
【Start 6:41川乗橋バス停~9:08笙ノ岩山~10:36蕎麦粒山~12:33川苔山~14:29本仁田山~15:49安寺沢登山口~Goal 16:22JR奥多摩駅】
総行程は、距離約 20.4km、出発地点標高410m、最高標高1472m(蕎麦粒山)、最低標高309m(氷川大橋付近)、移動平均速度 約2.1km/h、総所要時間9h40m(recorded by garmin)

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2 件のコメント:

  1. 無事、生還できて良かったですね。
    それにしても、ちょっと危なかったです。

    20キロ? M過ぎです。
    体力すごいです、

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    1. 青空さん、いつもどうもです。
      なんとか生きて帰れました。たまにやってしまうんですよね。
      懲りないおじさんです。でも楽しいんでしょねこれが。やっぱり、どMでしょうか。

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