トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2018年4月22日日曜日

『ヨモギ尾根』から雲取山へ

『ヨモギ尾根』ここはブナも目立つ広々とした尾根道。とても気持ちイイ!
以前にも同じようなことを書いたと記憶しているが、最近、ブログを書くたびに「久々に山を歩いてきた」的なフレーズを書くことが多い。今回もまさにそういうことだ。
ゴールデンウィークのテン泊山行を間近に控え、山歩き不足はおろか運動不足ですらある自分。というのも、最近、珍しくも仕事が忙しいのが背景にある。いい歳をして不良サラリーマンの自分としては、不本意なことではあるが、使われる身としてはやむを得ない事実でもあろう。
気を取り直して、この日は久々のソロ山行。しかもトレーニングを兼ねての山行だったので、思い切り歩くために出発は当然、始発電車。向かった先はホームグランドのJR奥多摩駅。最近の陽気の高まりのせいか、朝も早いというのに乗り継いだバスには大きなザックを担いだ登山者で超満員。そんな大勢の登山者は皆、おそらくは雲取山を目指すのだろうが、鴨沢バス停で降りて行き、ただ一人残された自分はというと終点の鴨沢西バス停で降りた。

鴨沢西バス停から歩いて約20分。「お祭」という名が見え始めた。
そんな自分、向かった先は「お祭」(という地名)の後山林道。登山口はこの林道をさらに1時間半ほど歩いたところにあり、ここに今回目指す登山道『ヨモギ尾根』がある。この日は、大勢の登山者同様に自分も雲取山方面を目指す山歩きだが、どうせ登るならと、以前から歩いてみたいと思っていた、山と高原地図で破線ルートとなっているこの『ヨモギ尾根』をチョイスした。

後山林道入口。立派な門があります。監視カメラが付いていたが何のため?
林道をしばらく歩き、塩沢橋を渡ってシオ沢沿い10分くらいのところに、ようやくこの日の登山口が左手に見える。破線ルートの登山口の割に真新しい道しるべが立ててある登山口。さあ、ここから約3時間、静かな破線ルート歩きを楽しむことができると思うとワクワクしてきます。ところで『ヨモギ尾根』といったが、実は石尾根に出合うまでの中間地点に位置する奥後山までは「ニジュウタキ尾根」といい、後半の方を『ヨモギ尾根』と呼ぶらしい。いずれにしてもこのルート、実に静かで、この日、誰ともすれ違うことはなかったし、むしろ静かすぎて、クマなどの野生動物と出会いそうな気がして、ビビりの自分は終始、声を出して自分の存在をアピールした。

バス停から歩き始めて約1時間半。ようやく登山口に着いた。
また、どこかのブログに、作業道が複数あるので道迷いしやすいとか書いてあったが、今は要所要所に道しるべが立ててあり、迷うことは一切なかったし、広々とした尾根道においても踏み跡がしっかりと付いていて、安心して歩くことができた。危険か所も特になく、しいて挙げれば、取りつき後、尾根に入るまでのトラバース道で幾つかの崩落地帯があるくらいかな。そこにしても、一歩一歩を慎重に歩けば特に問題ない程度だった。

登山道崩落地帯。こんなところが幾つかあったが、慎重に歩けば大丈夫!
心配だったのは、情けない話だけど自分の体力。テン泊装備を持ってきていないので比較的軽装ではあったが、普段運動もせずにしかも2か月ぶりの山歩きとなるので、その点だけが心配だった。この『ヨモギ尾根』ルートは石尾根に出合うまで約13km、標高も1000mは軽く登らないといけなかったので、最初はゆっくりと体力を温存するように歩いた。それでも上り一辺倒のこのルートには、途中、参ってしまったが、しばらくして石尾根が見え始めてくると、再び気力もみなぎってきて頑張り通すことができた。

西側を眺めると去年歩いた奥秩父主脈縦走路が。あれは三ツ山だろうか。
石尾根との出合は奥多摩小屋の水場を通っていくので、そこで冷たく新鮮な美味しい水をいただき、最後の急登を登り切った。奥多摩小屋ではその後のルートをどうするのか、つまり雲取山へ行くのか行かないのかを検討しがてら、昼食をとることにした。ここから雲取山の往復時間は約1時間半。それから鴨沢までの約3時間を考慮すると、日没前までには十分に下りれそうなので、インスタント麺をたいらげ元気が復活してきた状態の自分は、迷わず雲取山経由を選択。そう、なんといってもこの日はトレーニングも兼ねていたのだから。

奥多摩小屋の前。おそらくヘリで物資が届けられたばかりなのだろう。
昼食後、準備を整え雲取山目指して歩いたが、考えてみると雲取山自体は何度も登っているが、石尾根から雲取山を目指すのはこれで2回目だということ。途中、小雲取山の登りがきついなと思いつつも開けて明るい石尾根はやはり気持ちがいい。あっという間に登山者で賑わう雲取山山頂に着いて小休憩後、すぐさま下りの途に就く。下りの目標は日没前までに下りることと、バスの時間を意識しての歩きも。あとは、それなりに景色も楽しみながらというところか。そうそう、それと、トレーニング、トレーニング。ということで、半ば駆け降りるように下って行った。登りで体力を温存していたこともあってか、意外にも足はまだまだ大丈夫そう。傾斜を利用して踏ん張ることなく、惰性を利用し駆け下りた。登りではめっぽう遅い自分も、下りでは何人もの登山者を追い抜いた(ご名答!まったく自慢ではない...)。

石尾根から雲取山山頂方面を眺める。避難小屋は今日も一杯かな?
とはいえ、そんな歩きを3時間続けることは体力というよりも精神的に参りそうになる。小走りの下りで集中力が途切れて、そんなときに運悪く躓いてしまったら転倒は免れないだろう。この日は、そうした際のサポートのためWポールを使ってみた。1度だけこれに助けられたが、1度だけといってもこれがなかったらどんな事態になっていただろう。少しだけゾッとする。まあ、その後、無事に鴨沢まで下りることができてよかったです。
雲取山は泊まりの登山者が多いので、土曜日の夕方は意外にも鴨沢バス停は乗車客が少ない。余裕で座れてJR奥多摩駅へ向かった。楽しみにしていた奥多摩駅前でのビールは電車時刻の都合からこの日は「無し」。泣く泣く電車に飛び乗った自分、山の楽しみの半分を取られてしまった気分だったが、しょうがない。なんといってもこの日は、トレーニングを兼ねた山行だったのだから(涙)。でも、久々の山は最高に気持ちよかった~!

【Start 6:47鴨沢西BS~8:15ヨモギ尾根ルート登山口~11:33奥多摩小屋(昼食)~12:40雲取山山頂~13:34ブナ坂~Goal 15:28鴨沢BS】
総行程は、距離約 27.8km、出発地点標高542m、最高標高2017m(雲取山山頂)、最低標高531m(鴨沢BS)、移動平均速度 約3.2km/h、総所要時間8h40m(recorded by garmin)

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2 件のコメント:

  1. 距離27キロですか~!
    驚きです。
    標高差も1500m近い! どこでそんなパワーでるのかな~?
    すごいですね~

    ポール、私は数年前から使用しています。
    チョット登りでは、楽になるかな~って思います。

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    1. 青空さん、いつもどうもです。
      歩いてきました。やはり、かなりバテました。
      でもこのおかげで、GWの重量担ぎの歩きにも耐えられたのだと思います。
      やはり、春は体をいじめなくちゃ、ですかね?

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