トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2013年5月26日日曜日

剱岳(点の記)

平成21年の映画化で有名になったこの話、「剱岳」(点の記)。
直木賞作家の新田次郎が史実を基に昭和52年に書き下ろした小説で、現在は新装版が出ている。
この「剱岳」という作品、取材もかなり丁寧に行われたことが読んで取れる。本編の後には約40ページに亘って新田本人がこの作品を作り上げるに際しての思い出などを語っている。本人もよほど、思い入れが強かったのだろう。

その内容だが、時代は日露戦争直後の明治末期。前人未踏といわれ、また決して登ってはいけない山と恐れられていたために日本地図の空白地帯となっていた中部山岳地帯、剱岳。陸軍陸地測量部の測量官、柴崎芳太郎は、日本山岳会との剱岳初登頂の勝負をかけて、様々な困難と闘いながら山頂を目指していく。柴崎測量官の意志の強さや緻密な行動に加え、案内人の宇治長次郎の献身的な姿勢や身体能力の高さがとても印象的だった。

この本を読んでいくと、自分もいずれ剱岳に登ってみたいといった気持ちが高ぶってくる。ただ、この山初心者が、しかも今年すぐには行けないので、数年後、そう、もっと足腰が弱くなっているかもしれないこの自分が、あの前人未踏だった剱岳に、一服剱、前剱、カニノタテバイがある、あの剱岳に登ることができるのだろうか。

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2013年5月19日日曜日

こんなの買っていた〈12〉コッヘル

自分で言うのもなんだが、最近また「買いもの病」という悪い病が旺盛になってきたようだ。お財布的には実に良くない傾向だ。
今回買ってしまったのは、スノーピークのコンポーネントクッカー「トレック900」とユニフレームのコーヒーバネット「キュート」。いずれも、今年は、山での食事を充実させたいとの考えから。

まずは、トレック900だが、ポット本体に加えてフタがスキレットとして使えるソロ用のクッカー。もちろんアルミ製。同じサイズのチタン製は、値段が倍以上もするので、とてもではないが自分には無理。これまで山での食事というと、せいぜいカップ麺だったので、準備といえばお湯を沸かす程度。でも、今年は具体的にはノープランだが、無性に山で料理をしてみたいと思っているので、思わずこいつを選んでしまった。見た目の「いかにも山道具」的なアルミ感にも惹かれたのは確かではあるが、実用的でしかも1,000円台で買えるのだからコスパ的にも問題はないだろう。
それからユニフレームのキュート、こいつは要は折りたたみ式のコーヒードリッパー。このあいだの家族キャンプで淹れたコーヒーの味が忘れられず、山でもドリップコーヒーを飲みたいとの衝動が抑えられず、思わず買ってしまった。長い目で見るといずれ買わなければいけなかったシロモノだから無駄遣いにはならないだろう。と言うことにしておこう(汗)。

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2013年5月12日日曜日

こんなの買っていた〈11〉ガソリンストーブ

火力抜群。ゴトクの安定感も文句なし。買って満足!
家内に無理を言って、いや、半ば騙すようにして買ってしまった、このガソリンストーブ「SOTOのMUKA STOVE」。
知らない人は、ストーブ以外の言葉は訳の分からない横文字と受け取るかもしれないが、少し山をかじっている人ならば、ソトが超一流のストーブメーカーであること、そしてガソリンストーブ購入を計画している人ならば、ムカストーブが相当、スグレモノのガソリンストーブであることに気づくだろう。

「ソトのムカストーブ」、それは、自分が思うには究極のガソリンストーブと言える。なぜかと言うと、その高機能にある。面倒な予熱処理が必要ないばかりか、レギュラーガソリンが使用可能なので、コストパフォーマンスが非常に高い。さらには火力が圧倒的に強いなどなど、まさに欲しいところに手が届く的な工夫が各所になされている。
つまりは、とにかく完成度が高いのである。その分と言っては何だが、あるいは一流メーカーだからと言うべきか、ガソリンボトルを含めると、そのお値段は2万円オーバー。やはり、人を騙さずにして買える訳がない(汗)。

今回、家族キャンプの際に家内へのプレゼン兼ねて試しに使ってみたけど、前評判どおりの強力な火力と使い勝手の良さ。果たして家内に、この良さが正確に伝わったかどうか不安ではあるが、自分的には大満足である。

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2013年5月4日土曜日

GW奥多摩縦走『御前山~大岳山』

朝日に照らされた奥多摩湖(小河内ダム)と大ブナ尾根
ゴールデンウィーク第二段、またまた奥多摩を歩いてきた。なに?「またまた奥多摩」?このフレーズ良いな...。まあ、そんなことはどうでも良いが。
今回歩いてきたのは、御前山と大岳山(ついでに御岳山も寄ってきたが)。どちらの山も以前歩いたことはあったが、今回は、「縦走」というスタイルで臨んできた。
出発は例によって朝4時半の始発電車で奥多摩駅へ。その後、バスに乗り継いで、歩き始めたのは7時半の奥多摩湖バス停。初めて奥多摩湖のダム部分を近くで見たけど、なかなか迫力があり、一方で結構古い設備なんだなとも感じた。というのもこのダム、昭和32年完成というから、もう50年以上もたっている。ご苦労様、そしてこれからもよろしくである。

さて、取り付きは、ダム脇の登山口。ここから大ブナ尾根を登っていくのだが、ウォーミングアップとしてはちょうど良い急登。少し息が弾み、心地よい感覚が体中にみなぎってくる、「ああ、山に来たぞ」と。
惣岳山から御前山にかけてはカタクリの自生地らしく、ボランティアによる保護柵の設置など、積極的な保護活動が行われているようだ。とても素晴らしい活動だと思う。ただ、この時期、カタクリのピークはすでに過ぎてしまっていたらしく、晩生の個体が少しだけ残っている程度だった。ただ、カタクリを見るのが初めてだった自分としては、それでも感動。来年は4月中に来てみようっと。
整備されたカタクリ保護域と晩生のカタクリ

御前山山頂に着いたのは、歩き始めてから2時間ほど経ってから。まだまだ朝が早かったせいか、先着者が1名いるのみ。軽く挨拶を交わした後、先が長いので長居せず先を急いだ。大失敗をやらかしたのはこの後すぐ。御前山を下りて最初の分岐を大ダワ方面に行くべきところ、なぜだか境橋方面を下りてしまっていたのだ。方角がおかしいので、途中、何度も地図を確認したり、御前山山頂からの登山道の記憶を辿ったりしたんだけど、道誤りだと断定したのは分岐を過ぎてから時間にして約30分後、標高にして200m弱下りてからだった。多少、躊躇したけど、まだ早い時間だったので、登り返しを決断。約1時間のタイムロスとなったけど、その後は気合でペースアップし、最終的には計画通りの時間にリカバリー成功。
大賑わいの大岳山山頂。犬までも...
まさか自分がと思ったが、「道迷いのマジック」にまんまとハマってしまった。道迷いの多くは、人は、今歩いているルートが正しいはずと、最初の印象や最初の判断を肯定しがちになるところに原因があるらしい。要は心理的に「正しくあって欲しい」という気持ちが、冷静な判断を歪めることが道誤りに繋がるみたい。反省反省。でもまあ、起きてしまったことはしょうがないので、今回のことは良い教訓とし、次回に活かすことにしよう。

その後は、ゴールデンウィークということもあり、時間もお昼をはさんで皆さんが活動する時間帯にもなってきたので、どこもかしこも人、人、人...。自分の場合、やはりGWには山歩きをするべきではないなと、これまた反省。日本百名山で有名な、あの深田久弥は山歩きに静けさを求めていて「静かでなければ山歩きをする意味がない」と言ったとか言わなかったとか(どっちだ?)。自分も同感。さて、次回は静かな山歩きを楽しみたいものだ。

【Start奥多摩湖BS~御前山~大岳山~Goal御岳山駅(ケーブルカー)】
総行程は、距離18.4km、出発地点標高532m、最高標高1,405m(御前山山頂)、最低標高532m(奥多摩湖BS)、移動平均速度2.3km/h、総所要時間8h04m(recorded_by garmin)。

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