トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2022年10月16日日曜日

『鳳来寺山(ほうらいじさん)』と『瑠璃山(るりやま)』

8月以来の山行、天気が良かったこともあり、最高でした。今回は、新幹線に乗ってのアクセスもありと、同じ県内の山なのに、これもまた珍しくも楽しい経験です。

歩いてきたのは、鳳来寺山と瑠璃山。こっちに引っ越してきて、なかなか歩きたいと思える山を見つけられなくて、ネットサーフィン(って、今でも言うのか?)で、ようやく出会ったのだけど、実際の山もなかなかによかったです。標高こそ1000mに満たない低山ですが、至る所に信仰の山という雰囲気が感じ取られ、歩いていて飽きのこない山でした。欲を言えば、もっとガッツリとした登りが欲しかったところですが、それでも今の自分には十分に癒され満足のいく山歩きとなりました。

歩き始めは、電車とバスを乗り継いで到着した鳳来寺バス停の目の前の駐車場。バスを降りて気づいたのですが、どうもこの辺は観光地らしく、そうは言っても観光地の朝8時はまだ静か。しんと静まり返る表参道的な門前道を歩くと、至るところに徳川家康とか、松尾芭蕉とか、山頭火とか、牧水とか、さらに自分の知らない芸術家の歌碑や石碑がたくさん並んでいる。

ここは、なんなのだろうと、首を傾げながら少しずつ登り坂を上がっていくと、登山口と呼んでいいのだろうか、石段の始まりが見えてくる。事前の情報によると、この鳳来寺に向かう石段は、千数百段と、日本でも有数の段数を誇っているらしく、それなりに覚悟はしたけど、日頃のトレーニングの成果があってか、意外にもあっさりと鳳来寺まで辿り着くことができました。もちろんその途中には、さまざまな史跡があったので、何度も足を止めたことも、比較的楽に登れた理由かな。

鳳来寺に着いてみると、朝が早かった割には子供からお年寄りまで、それなりに賑わっていたので、お参りと展望を少しだけ済ませ、そこから少し上にあった静かな祠の前で、小休止することに。せっかく山に来たので、一人静かな場所で山の気分を味わいたい気持ち、分かりますよね。

小休止を済ませてからは、さらに登り上がるコースで、一人息を弾ませ階段を登っていく。そう、このコースはとにかく階段が多く、階段が苦手な人にはあまりお勧めできないが、その分、高度はぐいぐい上がっていく。

途中、朽ちかけた奥の院を通り過ぎ、静かに佇む鳳来寺山の山頂をそおっと通り過ぎ、瑠璃山山頂にたどり着きました。山頂としては、鳳来寺山には申し訳ないが、圧倒的に瑠璃山が、展望よし、岩の具合良しで、軍配が上がるかな。この日は、とにかく待ちに待った晴れの休日。瑠璃山山頂でそれまでの鬱屈とした毒素を体内から思いっきり吐き出しました。ああ、本当にスッキリした!

その後、一旦、鳳来寺山山頂を経由して下りのコースに着くのだけど、このコース、登りと違って普通の登山道。その分、歴史感はないけど、自然はいっぱい。基本、樹林帯を黙々と下りていきますが、途中、ところどころに展望のきく場所があり、中でも鷹打場という場所は開放感がハンパない。時間もお昼近くになっていたので、ここでランチタイム。自分の山行ではすでに定番となったミックスサンドとカフェラテをペロリと平らげると、最後の下りに取りかかる。

まあ、取りかかるといっても、危険箇所の少ないこのコースは、緊張感が保てず、のんべんだらりんと、下っていく感覚なのですが、それでも途中に小ぢんまりとした東照宮があり、再びこの山が信仰の山であることを思い出させてくれます。

ただ、ここを通過すると、今度は本当に見どころはなくなり、ひたすら下るのみの歩き。ただし、このコース、あまり踏まれてないせいか、登山道終盤の林道手前に近づいたところで、地面を覆っている苔のせいで足元が滑るので、注意が必要。

ところで、今回の山行でも、やはり何度かコースを間違えてしまったけど、その度にヤマレコさんがアラートしてくれて、気づきを促してくれました。これ、結構ありがたい機能で、とくに下山間際になると、コースがややこしくなるから、頭も疲れた状態で知らせてくれるのは、ホント助かった。ということで、今回も無事下山することができました。

ちなみに、今回下山した場所は、湯谷温泉というところで、一応、着替えやタオルを持っていったのが、これが大正解で、下りた近くに公共の温泉施設があって、久しぶりに下山後にしっかりと温泉に浸かることができました。いやいや、ホント~に気持ちよかったですよ。しかも、風呂上がりに生ビールまでいただいてしまいました。ケチな自分ではあるけど、まあ、たまにはいいでしょう。いつも頑張っているんだから、自分へのちょっとしたご褒美です。ただ、その分、帰りは新幹線を使わず普通電車で帰りました。やっぱりケチな自分!

さて、今回の山歩き、普段から真面目にトレーニングを積み、ある程度自信を持って臨んだけど、特に後半、転びはしなかったけど、よくつまずき、よく滑った。しかも翌日には、太ももから足の裏までしっかりと筋肉痛。やはり山歩きは山歩きでないと、ちゃんとしたトレーニングにならないみたい。できれば、もう少し間隔を詰めて歩きたいと思います。

さて次はどの山あるこう。

▽ ヤマレコ情報(山行記録にリンク)

  GPS 05:05、距離 10.8 km、登り 717 m、下り 793 m