トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2015年9月29日火曜日

帰ってきたぞ、奥多摩に『鷹ノ巣山 稲村尾根コース』

稲村尾根コースの登山口。稲村岩がいい!
こっちに戻ってきての最初の山歩きは、ここと決めていた。奥多摩三大急登の一端をなす稲村尾根からの鷹ノ巣山。というのも自分、山間に閉ざされた里山といった日原集落の雰囲気が大好きで、この地域へはこれまでも何度も訪れていて、単身赴任生活の間にも日原のことを何度も思い出していた。
この日、その念願がようやく叶ったわけだが、ルーティーンを思い出すように出発は以前のように朝4時半頃の始発に乗り、奥多摩駅でバスに乗り換え、起き始めのまだ静かな日原集落を歩いて登山口に着いた。この間、何度も以前の光景がフラッシュバックし現実の光景とダブって、「ああ、懐かしい。これだよ」と小さく呟いた。
本当は、もっと早くにここに来たかったのだけど、2ヶ月前に単身赴任から戻ってきてからというもの、色々なことがあった。家族のこと、仕事のこと、健康のこと、生活のこと、とても山どころではなかった。いずれも根本的な解決には至ってはいないけど、ここにきて、ようやく落ち着きを取り戻してきたので、思い切って山に来た。来てよかった。山にいると気が晴れる。
この日の山頂。雲が早く展望は一定しない。
さて、話は戻って稲村尾根だが、登山口から日原川の河原まで下り、そこから1737mの山頂までの約1200mを3時間かけてほぼ真っ直ぐに上り返していくといった単純コース。はじめの1時間は沢筋を歩いていくのでせせらぎと水の流れで癒されながらの歩きだが、その後はざっくり言うと登り一辺倒。斜度は色々なブログで言われているほどでもないかな。奥多摩って大体こんな感じだと思う。でも、3時間ぶっ続けの登りは久しぶりだったので、それなりに堪えた。というか、その後の下山時には足がふらついてしまった。正直、まだまだ鍛錬不足だと改めて気づかされてしまった。
それでも久々の奥多摩は、自分のホームグラウンドに帰ってきたという気分で、山の雰囲気を全身で感じながら、失われた時間を取り戻すように一歩一歩を噛みしめるように歩き、山での時間を十分に楽しむことができた。
この他にも色々なきのこが顔を見せていた。
この時期の奥多摩は、まもなくやってくる紅葉の時期を前に山全体がその準備を始めているようで、気の早い葉っぱはすでに色づき始めていたり、登山道も落葉で覆われはじめていた。ナラなどのどんぐり林では、大粒の雨が降っているんじゃないかと思わせるほどの、バラバラバラッといったどんぐりの落ちる音が静かなはずの森をにぎやかに騒ぎ立てていたし、先日雨が降ったばかりということもあり、山の中は、さながら「きのこ天国」といった様相にもなっていて、しんどい歩きをしながらも、いろんなことに目や耳を奪われた。つまり、こんなことも含めて、このブログで何度も言い続けているが、「やっぱり山はいい!」ということ。自分は、アルプスと名のつく山域に足を踏み入れたことはないが、そこはそこでいいだろうが、ここ(奥多摩)はここでいい。深田久弥が言っていたようにまさに「百の頂に、百の喜びあり」ということなのだろう。これからも、奥多摩をベースに山歩きを楽しんでいきたい。今回の山歩きは、そんな原点回帰の山歩きとなった。

【Start 日原登山口~鷹ノ巣山~Goal 熱海登山口】
総行程は、距離13.3km、出発地点標高620m、最高標高1737m(鷹ノ巣山山頂)、最低標高561m(日原川付近)、移動平均速度1.9km/h、総所要時間6h35m(recorded by garmin)

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