トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2021年11月23日火曜日

武甲山歩き、プチ情報(そのニ)

山頂には「1336-41+9」の表示が。この意味は...。

プチ情報の二つ目は、武甲山の標高についてです。この山は、その全貌を見ると分かるように、掘削により山の北側斜面の地肌が露わになっている。この山、山全体が石灰岩でできているらしく、その石灰岩を採掘するために、100年くらい前から山が徐々に削り取られてきたようです。

山頂標識の足元にひっそりと佇む石造りの標識。

これらの石灰岩は、主には首都インフラ整備のためにコンクリートとして使用されてきたようで、もしかしたら、東京の首都高、環八などの幹線道路や、都庁や丸ビルなどの高層ビル、さらにはベイブリッジなどの橋梁にも武甲山の石灰岩がコンクリートとして使われているのかもしれません。そう考えると、東京の至るところに武甲山の魂が宿っているのかもしれないですね。

武甲山の全容をお見せしたかったが、この日はあいにくの雲。

さて、標高の話に戻りますと、1979年の「最後の山頂を踏みしめよう市民ハイク」を最後に、翌年には山頂部の掘削が始まり当時の山頂(1336m)は姿を消すことになったようです。武甲山を街のシンボルとして毎日見てきた当時の地元の方々の気持ちを察すると、胸が締め付けられる気持ちになりますね。

山頂の武甲山御嶽神社の社殿。

そういう歴史を積み重ね、現在の武甲山があるようで、そうはいっても、今もまだ掘削作業は続いているわけですから、今後も武甲山はその姿を変貌させていくのではないでしょうか。やむない事情があるのでしょうが、1人の山好きオヤジとしては、なんとも複雑な思いを持ちます。

この日は濃い霧が山を包み込んでいました。

現在、武甲山の標高は1304m。山頂に石でてきた小さな目印があり、そこには、1336-41+9との表示がありますが、これはもともとの標高から41m削られ、その後の測量で9m高いことが分かったという意味らしいです。もしかしたら、もともとの標高は1345mあったかもですね。まあ、今となってはあまり意味のない推測なのかもしれませんが。

登山道でいつも目に付くマムシグサ。猛毒だそうです。

ちなみにこの山は日本200名山の一つです。日本200名山は1984年に設定されたらしく武甲山の山頂が削られた後に設定されたものですが、その前に日本300名山が1978年に設定されていて、これには武甲山は選定されていません。何やら大人の事情を感じますね…。では、そろそろこの辺で。

浦山口駅近くの湧き水で手を洗っていたら、おやっ、かわいい。

2021年11月14日日曜日

武甲山歩き、プチ情報(その一)

頂上手前の武甲山神社の狛犬はオオカミ?

先日の武甲山歩きは、ようやくというか今年2回目の山歩きでしたが、とても楽しかった反面、運動不足がたたって、心身ともに疲れ切りました。ただし、運動不足とは言いましたが、それ以外にも疲れ切ってしまった原因があったのです。

それは、ルート誤り。実は、下りのルートなんですが、当初考えていたルートと違うルートを歩いてしまいました。当初は通常ルートのとおり山頂を下りてすぐに右側(西側)に曲がって長者屋敷頭へ向かうルートを考えていたのですが、何をどう間違ったのか、右折の分岐に気がつかず、真っ直ぐに下ってしまいました。さすがに途中で気づいたのですが、登り返すのが面倒だったし、地図を見るとこちらからでも長者屋敷頭に合流できることが確認できたので、まあいいかと思い、そのまま今回のルートを歩くこととしました。

ルートを誤ったことにより、ずいぶんと遠回りもしてしまった。

ところが今回歩いたルートは、おそらくあまり人が入り込まないルートなんでしょう、登山道がちゃんと整備されてなくて、傍らの草が登山道に覆い被さっていたり、蜘蛛の巣が何度も顔面に当たったりと歩きにくいのなんの。しかもこのルート、要はトラバース道なんだけど、とにかく道幅が狭い。少しでも気を緩めたら谷底に真っ逆さまといった油断できない状態が30分ほど続いたので、精神的にも参ってしまった。このトラバース道を抜けたときは「やったー」と、大きな声を出してしまったほど。

トラバース道では写真撮影など無理でした。ここは経過後の下山道。

あとは、油断とプライドでしょうか、トレッキング初心者とタイトルに掲げた自分ですが、山歩きはなんだかんだで10年選手です。山の歩き方もそれなりに分かり始めていると思っていました。そんな自負、自惚れが歩きに油断を招き、加えて運動不足による頭と体のギャップが生じていたために、どうってことのないところで、何度も転びそうになり、実際に転んでしまったのだと思います。

山歩きは、深いです。今回は大事に至ることはありませんでしたが、ヘタをすると下手をします。自分自身、もう一度、山歩きに対して真摯に向き合い、山の中では決して雑な行動をすることなく、慎重な歩きを常に実践しようと思います。そのうえで、山を楽しむこと、これが大事だと思います。無事があっての楽しさです。決して忘れないよう、心に誓いました。

この投稿を読んでくださっているみなさんも、「そんなこと分かってるよ」と言わず、どうかいま一度考えてみてはいかがでしょう。

こんな霧が立ち込める日でしたので、これも影響したのかな?