トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2022年8月14日日曜日

灼熱、山の日登山『遠見山』から『納古山』

どうですこの景色。スタートから幸先よしです。

今年2度目の山歩きに行ってきた。『遠見山』と『納古山』。

さて、関東の人からするとあまり聞きなれない山の名前だろうが、それもそのはず、自分、仕事の関係でこの夏、引越しました。今回、歩いたのは、新たな拠点の近場の低山。この日は山の日だったので、それならばと、新たな生活も落ち着き始めてきたこともあり、久しぶりの山へトレーニングも兼ねて歩いてきた。

ワンマン2両編成でした。かわいい!

出発はやはり早朝、6時前。電車を乗り継いで、最終的にはJR高山本線の「下麻生駅」で下車したが、この駅は無人駅なので電車(ていうか、ディーゼル車)を降りる際に車内で現金精算が必要。交通系カードで乗車した自分は、車掌さん(兼、運転手)に随分と手数を煩わせてしまった。住むところが変われば、様々な仕組みもまた変わるもの。知らなかったとはいえ、ごめんなさい。

アップルウォッチにヤマレコを連携。

気を取り直して駅を出て、集落内を歩いて登山口を目指す。今回は、紙の地図を調達できなかったので、頼りはヤマレコのみである。先日水没させてしまったスントからアップルウォッチに替えていたので、その実力を確認してみるのも今回の目的のひとつ。10分少々で登山口に着くが、民家の庭を横切るコースにやや戸惑いつつも、朝の8時、登山道には難なく入れた。

登山口。線路を潜るようです。

取りつきから樹林帯というか裏山の林の中、いきなりの急登で猛暑が予感されるムシムシした朝、一気に汗が噴き出した。ただ、この登りはそう長く続かず、たどり着いたのは小さな尾根。「見晴らし岩」との表示があったので、そちらに向かってみると、この日は最初っから絶景が拝めた。曲がりくねった緩やかな飛騨川が見事に見晴らせて、素晴らしいとしか言いようがない。今日はいい山歩きになりそう。

小尾根の分岐に戻ったが、「南天の滝」との表示に引っ掛かり、迷った末、コースを大きく外れ、100mを一気に下りて、地域が推す滝を見に行った。思いがけずに涼を得たが、そのつけは大きく登り返したときには、自身、滝のような汗が流れ出ていた...。

南天の滝。一瞬、涼を得られました。

その後まもなくして『遠見山』を踏んだが、この時点で歩き始めてから1時間ほどで、この日の山歩きは、まだまだこれから先が本番。この『遠見山』からややしばらくはアップダウンの少ないスピードの稼げる楽チンコース。途中、特に特徴はないが、程よいタイミングで道しるべがあったのはうれしかったかな。それにしても、この山歩き、ネットサーフィンして、とあるブログから人気の山として紹介されていたので、熊鈴を持っていかなかったが、山中、出会った登山者は2人のみ。ただでさえ初めての山域で、多少の不安感がある中で、自分ただひとりだったので、ところどころに熊目撃情報の立て看板があるたびに、「熊鈴持ってくればよかったな」と思いつつ、「やー」とか「はっ」とか奇声を上げて歩いた(笑)。

見通しは良いが、この日は灼熱。

ただ、楽チンだったあとは、なかなかの登りが待っていた。まあ、運動不足で体力の落ちた自分の感想なので、一般的にはこの勾配はどうかわからないけど、とにかく苦しかった。あまりの苦しさにくじけそうになった。登りの途中で何度も立ち止まっては、息を整え、いつまでも休んではいけないと思い、息が整いきれないまま、先を急ぐ。こんな感じで、徐々に次なるピーク『納古山』を目指した。

納古山山頂付近は岩だらけ。

きつい登りを何とか乗り越え、山頂が近づいてくると岩が多くなってくるが、特段、危険箇所もなく歩くことができる。ただ、この日はとにかく暑く、ハイドレーションで歩きながら水分を補給してきたが、おそらくそれ以上に発汗したと思う。Tシャツが水浸し状態で、歩きながら何度絞ったことか。そうしてようやく『納古山』山頂にまさにたどり着いた。この山の山頂は360度展望が効いて、この暑ささえなければ、最高のロケーションだ。ここにきて、登山者2~3名と出会ったが、皆、暑くてへばっているためか、言葉少なげで挨拶もそこそこ。

納古山の山頂。やはり灼熱。

炎天下での休憩をそそくさにして帰路に着くが、下りは中級コースとか表示のあるコースを選んだ。このコース、範囲こそ狭いが山頂直下はなかなかの岩場。へばったなんて弱音は吐いていられないレベル。慎重に慎重に歩を進める。ただ、そこをクリアすれば、基本、尾根をまっすぐと降りていく感じ。ところで、ヤマレコの地図に頼った山歩きだが、まあ、登山道の分かり易さもあってか、不自由を感じることはなかったが、携帯電話の方の充電量が最後のほうで足りなくなってきたので、モバイルバッテリーで補充した。あと、念のため虫よけスプレーを持っていったが、これが助かった。夏の低山はとにかく虫が多かったです。

登山口から出たところ。ホッ!

さて、登山口を出て林道歩きを経て、終着地となる「上麻生駅」までは、約30分。いつもそうだが、林道歩きも悪くはないと思う。登山道の緊張感から解放された感じがいいのかな。山歩きはもちろん大好きだけど、やはりその裏に潜む危険を体が感じているのだと思う。ただ、久しぶりの山歩き、とにかく暑くて大変だったけど、それでもとても楽しく歩くことができました。

さて、次はどの山あるこう。

今日はありがとうございました。

  GPS 04:35、距離 9.2 km、登り 731 m、下り 714 m