トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2019年11月4日月曜日

アークテリクスおーるぶらっくす

大枚はたいて手に入れたアーク様、似合っているのか?
今になって、とんでもないことをしでかしたと、後悔の念が湧いてきている。何かというと、山を始めて以来の最大の散財をしてしまったから。まとめてウェア3着、締めてうん万円(当たり前か...?)。何と言っても、あのアーク様ですから、高額となることは止むなしということでしょう。
さて、購入したのは次の3点。

①ベータSVジャケット、いわゆるハードシェルで、もちろんゴア。耐久性が強いのが売りのようだけど、その実力はいかほどだろう。今回購入した中で、ダントツ最高値。かなりダメージ受けました。


②アトムARフーディ、これはミッドレイヤー。やはり耐久性が強いのが売りのほか、断熱性にも定評があり、アウターとしても使用可能。街着にも使えそう。着てみましたが、かなりあったかです。


③ガンマARパンツ、このストレッチ性は驚異的で、ワンサイズ小さめを購入したからピタッとしているけど、下半身の可動性は全く問題ない。ホントすごいです。しかも保温性も強いようで、オールシーズン活躍してくれそうだ。


どれも今の自分が使うものとして、調べに調べ、選びに選び、そして悩みに悩んだ末に購入した。そして、どれもカラーはブラック。そう、タイトルにも書いたように、おーるぶらっくすなのである。全部揃えて試着した時には、格好良すぎて涙が出そうになった。あとはフードを被って、ゴーグルつけて、顔を隠すだけ(笑笑)。

さあ、今年はこのコーディネートで雪山を歩いてこようと思うが、果たして行けるのやらどうやら。なにせ、今年は、まあ色々あって、ゴールデンウィークの八ヶ岳以来、歩いてない。ヤバいシーズンなのです。ああ、でもやっぱり歩きたいなあ、雪山。

でないと、今回の散財は真の散財になってしまう。アーク様がお泣きになるよ。よし、頑張って歩いてこよう。ということで、その際は、改めておーるぶらっくすについて、レポートします。雪山っ、雪山っと。


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2019年9月7日土曜日

新通勤ザック─ 再びARC’TERYX ─

カラーはネプチューン。まあ、グレーとかシルバーですな。
いま使っているザック、アークテリクスのスピア25は、通勤バックとしてはもちろんのこと、休日の外出やちょっとした旅行バッグとしても重宝していて、常に自分の傍らにいる大事なパートナーのような存在。ただ、使いはじめてからすでに7年経っているので劣化の具合もそれなり。何年か前にファスナーの金具が壊れてしまい、修理に出した時は1ヶ月以上もかかっただろうか。なんでもカナダ工場まで船便で送るそうだから、だとすればそれも頷ける。
今回は、天葢部のファスナーが馬鹿になってきて、閉めようにも閉まらなくなってきた。また修理に出そうかとも考えたが、さすがに全体的にヘタった感じがしてきたので、買い換えることとした。今までありがとう、スピアくん、どうか安らかに眠ってくれ。

ファスナーがこれだと貴重品は入れられない。
さて、気持ちを切り替えて(パートナーとまで言っておきながら、早っ)、新しく購入したザックは、やはりまたアークテリクス。タイプはブライズ25。このアークテリクス、なんと言っても、マウンテンギアでありながらもタウンユースとしても違和感なく溶け込むそのデザイン性に惹かれる。もちろんザックであることに違いないので、街にいながらも山好きの自分にとっては常に山を意識していられる。しかも便利だ。10年ほど前はザックを背負ったサラリーマンは、まだ少数派で、しかもなんとなくオタクっぽい感じがしていたが、今はどうだろう。会社の周りを歩いている人の半分とは言わないが、かなりの割合でザックを背負ったサラリーマンが職場に向かっている。時代も変われば変わるものだ。ただ、やはり山仕様のザックはまだまだ少数派で、それはそれで自分の場合、山派をアピールしてるとでも言おうか、地味ながらも目立っているような気がして、少しだけ満足感を味わっている。
これから、ややしばらくはこいつが自分のパートナーとなるだろうが、次はこいつがヘタるのが先か、自分がヘタるのが先か、いい勝負になるかもしれない。まあ、今の時点ではすでに自分の負けですが。
そんな自分、しばらく山も歩いてないし、どんどんおじいさんに近づいているような気がする。新しいザックを背負って、仕事サボって山にでも行こうかな。マジで。どうだろうか...。

背負ってみた感じ。どうだろう。とても気に入ってます。
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2019年7月7日日曜日

故伊藤正一さんの写真展

北アルプスの奥の奥に、ほんとうの山賊どもが棲みついていた...
 故伊藤正一さんの写真展を見に行ってきた。場所はJR有楽町駅近くのエプソンスクエア丸の内にあるギャラリースペース。作品は全部で20〜30枚程度の写真とスライド展示といった小規模のものではあったが、昭和のアナログ写真を最新のデジタル印刷技術により、この令和の世に蘇らせ、一枚一枚があの「黒部の山賊」を思い出させる魅力的な作品となっていた。
自分自身、この写真の舞台となった雲の平周辺には足を踏み入れたことはないけど、いつかは訪れて見たい山域で、目標としている山域でもある。北アルプス最深部と呼ばれるこの山域は、日本の山域の中でもたどり着くのに最も時間のかかる山域の一つで、まとまった時間がなければ歩み入ることは難しいだろう。今の仕事や家庭状況を考えると、まだまだ行けそうにもないかな。まあ、楽しみは後にとっておくこととして、今はチャンスが訪れた時のために少しずつ山のキャリアを積んで、これ以上体力が落ちないようにする、そんな時期なんだと思う。とはいっても山、行けてないな...。
そうそう、伊藤正一さんをご存知ない方のために、以下に今回の写真展での同氏の紹介内容を引用します。
なお、この写真展は7月25日木曜日まで、開催しているようなので興味のある方はぜひどうぞ。

三俣蓮華岳と雲ノ平、必ずいつかは訪れたい山域です。
伊藤氏は第2次世界大戦の終戦直後、北アルプス最奥の地、黒部源流域に単身開拓者として足を踏み入れました。「山賊」と呼ばれた個性的な職猟者たちと共同生活を送りながら、三俣蓮華小屋を再建し、「最後の秘境」と呼ばれた雲ノ平を世に知らしめるべく、黒部源流への最短ルートとなる「伊藤新道」を開拓。雲ノ平山荘、水晶小屋、湯俣山荘を建設した後は、当時まだエリート志向が強かった登山界を大衆に開くべく勤労者山岳連盟を創設するなど、大衆登山発展のための礎を築いてきました。この頃の話をまとめた伊藤氏の著作『定本 黒部の山賊』は、山岳の本としては異例のベストセラーとなり、時代を超えて今なお登山愛好者に広く読まれています。(【東京写真月間2019】「源流の記憶 -『黒部の山賊』と開拓時代-」より)

スライドを撮ってきました。あ~、歩いてみたいな~!
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2019年5月11日土曜日

2019GW山歩き『南八ヶ岳』(2日目)

残雪の深い文三郎尾根をひたすらに登る。
(1日目からの続き)
ゴールデンウィーク山行、2日目の始動は朝5時半から。朝食のインスタントラーメンをすすり、身支度を整えてベースキャンプを出発したのは6時半。以前から歩きたいと思っていた赤岳から横岳、硫黄岳へとの縦走が始まるとあっては、心はまさにウキウキワクワク状態。ただ、もちろん分かってます。浮かれすぎてもいられないことは。久々のアイゼン、そして相手は雪と岩の赤岳、横岳。しかも初めてとなるルートも歩くのだから、事前に勉強してきたとはいえ、油断は禁物だ。

朝の行者小屋前のテン場の様子。行ってきまーす。

まずは文三郎尾根、歩き始めなのでペースはゆっくりと、そしてバランスを崩さないように注意が必要。この日は風もなく、早朝だったので雪の締まり具合もほどほどで、アイゼンの爪がしっかりと雪面を捉えてくれる。途中の登りが緩くなっている地点で後ろを振り返ると、そこには出発地点の行者小屋がすでに小さく見える。また、左側には前日歩くはずだった阿弥陀岳が雄大にそびえている。ずっと見ていたいところだけど、呼吸を整えて再び山頂を目指す。

今回登れなかった阿弥陀岳。次こそは必ずや登ってみたい。
文三郎尾根は中岳との分岐まではしっかりと雪が付いているが、そこからは岩が露出し始めてくる。ただ、山頂取り付きの鎖場付近からは再び雪が多くなっていて、一歩一歩、しっかりと雪面を捉え、ときには鎖を掴み岩にアイゼンを噛ませ、ガリガリと登って行った。

赤岳山頂への鎖場に取り付く。ここからが赤岳登頂への核心部。
そして、ようやくたどり着いた頂上。ラッキーなことに周りには誰もいない。360度の大パノラマを独り占め。なんて爽快なことだろう。抑えきれない喜びがふつふつと湧いてくる。頂上にいても風は穏やかで、むしろ暑さすら感じるこの日(まあ、インナーダウンを着ていることもあるけど...)、久しぶりに高い位置にいることの感触が、気分を高揚させいるようだ。とはいえ、浮かれ気分をリセットし、次なる歩きの安全を山頂のお社にお願いして、いざ出発。

赤岳山頂から春の日差しに霞んだ富士山を望む。
地蔵の頭を過ぎると未知なるコース。机上では何度もイメージしたが、初めての横岳はやはり緊張する。鉄梯子から始まって鎖場、高度感のある雪上トラバース、そしてまた鉄梯子に鎖場と、危険地帯が連続するコース。足元も岩が露出しているところが多数あり、アイゼンワークにも気を遣う。万が一、ここで爪を岩に引っ掛けてバランスを崩してしまったら、それこそ一巻の終わりだ。慎重に一歩一歩、前に進む。

いよいよ挑む初めての横岳。どんなことが待ち受けていることやら。
幾つかのピークが連なる横岳は、奥の院と呼ばれるピーク(2829m)が主峰のようで、この辺まで来ると初めの緊張感もなくなり、快晴の下の雪山歩きを存分に楽しむことができた。爽快感の連続で、感覚がマヒしているのか、不思議と恐ろしさを全く感じずに歩くことができたのだが、果たしてどう考えてよいものやら。でも、気持ちがいいのだからしょうがない。奥の院を下りるときにやや注意を要する岩場があるけど、そこを抜けるとだんだんと硫黄岳モードに入ってくる。つまり岩山歩きとはお別れ。規模こそ小さい岩山だったが、横岳歩きはそれなりにスリルはあるし、終わってみれば楽しい岩山歩きができた。

横岳山頂は雪の中。日差しがだんだんと強くなってきた。
次に目指すは硫黄岳だが、この山は風が強いことでも有名で、なるほど少し風が強くなってきたような気がする。ただし、登山道はなだらかな丘陵地を思わせる安全なガレ場歩き。ここも油断さえしなければ問題なく歩くことが可能だろう。途中、雪が少なくなってきたので、アイゼンを外し身軽になると、ますます足取りが軽くなった。硫黄岳山荘辺りまで下った後、再び徐々に高度を上げていく。この時は追い風をうまく利用して省エネ歩きで前に進む。地味な坂道だけど、これが強い向かい風だったら、それなりにへこたれるだろうが、この日は楽チン。

爆裂火口。噴火ってすごいエネルギーだな。怖い怖い。
硫黄岳山頂付近からは、あの爆裂火口を望むことができたが、写真で見るよりもずっと迫力があった。あのスケール感は一見の価値はあると思う。
ここで一旦、今日歩いてきた道のりを振り返ることができるので、休憩取りがてら南八ヶ岳の美しい山容を眺める。春の青空の下、八ヶ岳は雪と岩のコントラストが美しく、またその裏には恐ろしい顔も潜んでいるかのようにも見える。遠くに文三郎尾根が白い縦の線となって赤岳山頂方向に延び、その赤岳は八ヶ岳主稜と呼ばれるだけあって威風堂々と構えている。稜線を辿ってこちらに向かってくると大同心、小同心をまとった荒々しい岩稜の横岳が登山者の行く手を阻んでいるかのように鎮座し、そこを通ったものだけがなだらかな硫黄山への稜線を歩くことができる。

硫黄岳山頂からは今日歩いてきた道のりを振り返ることができる。
そんな南八ヶ岳のバランスの取れた山容を眺めていると時間を忘れてしまいそうになるが、最後の下りこそが大切だから、もう一度、気を引き締めて歩き始めた。外していたアイゼンを赤岩の頭の分岐で装着しなおし、雪深い下り坂を赤岳鉱泉を目指して下った。

下りは細く長い樹林帯歩きが待っていた。
その後、無事にテントまでたどり着いた自分、時間はまだ13時。日は高いがこの日は楽しみがもう一つ残っていた。そう、晴天の下でのビール。この日は行者小屋二階のテラス?に陣取り、雪で冷やしておいたビールを飲り始めた。このテラス、鉄でできているので、晴天下、熱せられて程よいホットプレートとなってくれていて、半袖でも暑いくらいの最高の環境。赤岳、中岳、阿弥陀岳を目の前に、ゆっくりとゆっくりと味わいながらおいしくビールとワインを完飲。あ~、山って本当にいい。いやホント、いいのは山なんです。

これも山でのお楽しみのひとつ。たまりません。
最後に3日目は行きと同じく、南沢から無事に下山。去年と同じく美濃戸口ではJ&Nさんでお風呂をいただき、上がったのがバス出発8分前。今度こそはと、去年飲めなかったビールを注文し、しっかりと飲み干し、そして予定どおり帰還することができた。あ~、山って本当にいいですね(笑笑)。さて、つぎはどの山歩こう。

【1日目:Start 10:06美濃戸口~11:12美濃戸山荘~14:08行者小屋(設営後)15:30~16:00赤岳鉱泉~16:40行者小屋】
1日目の行程(赤岳鉱泉往復を除く)は、距離約 7.7km、出発地点標高1490m、最高標高 2345m(行者小屋前)、最低標高1484m(柳川付近)、移動平均速度 約1.9km/h、総所要時間4h02m(recorded by garmin)

【2日目:Start 6:21行者小屋~7:53赤岳山頂~9:45横岳(奥の院)山頂~10:57硫黄岳山頂~12:16赤岳鉱泉~12:57行者小屋】
2日目の行程は、距離約 9.8km、出発地点標高2345m、最高標高 2899m(赤岳山頂)、最低標高2235m(赤岳鉱泉前)、移動平均速度 約1.4km/h、総所要時間6h36m(recorded by garmin)

【3日目:Start 7:00頃 行者小屋~9:00頃 美濃戸山荘~10:00頃 美濃戸口】
1日目の行程(赤岳鉱泉往復を除く)は、距離約 7.7km、出発地点標高2345m、最高標高 2345m(行者小屋前)、最低標高1484m(柳川付近)、移動平均速度 約2.5km/h、総所要時間 約3h00m(garmin電源入れもれ...)

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2019年5月5日日曜日

2019GW山歩き『南八ヶ岳』(1日目)

一日目、テント設営を終えて一段落したところ。赤岳が眩しい。
今年のゴールデンウィークも結局のところ行者小屋をベースキャンプとしての『南八ヶ岳』を歩いてきた。というのも、この時期にテン泊ができて、しかも今の自分が魅力を感じる山域となると、ここしか思いつかなかったから。
『南八ヶ岳』とざっくり言ったが、当初の予定としては、1日目に美濃戸口から行者小屋まで歩いてから設営後に阿弥陀岳をピストンし、翌日は赤岳から硫黄岳まで縦走し、3日目に撤収、帰還を考えていた。ところが、JR茅野駅からの美濃戸口行きバスが、今シーズンから始発が去年より45分も遅くなっていたことに茅野駅のバスセンターで初めて知らされ、はなっから計画変更をせざるを得なくなってしまった。

10連休ど真ん中。美濃戸口は多くの登山者で賑わっていました。
しかも自分の体力の衰えに気づかずに、前回と同じく欲張って缶ビール6缶とワイン1本背負ってきたものだから、歩きが予想以上に遅くなってしまった。さらには、今年の八ヶ岳、残雪が非常に多く、行者小屋の水場の水がまだ出ていなかったものだから、往復1時間以上もかけて赤岳鉱泉に飲み水をもらいに行く羽目となってしまった。そんなことだから、落ち着いたのは17時近くなってから。阿弥陀岳云々と言っている場合ではなくなってしまった。

夕焼けに輝く横岳、大同心。しばらく目を離すことができませんでした。
そうは言っても、この日、落ち着いてからは、恒例の山を眺めながらのビール。苦労して背負ってきた甲斐があったというものです。行者小屋の前からのアーベンロート(夕焼け)で輝く阿弥陀岳、赤岳、横岳、大同心、どれも最高に綺麗でした。そんな景色を見ながらのビール、心が洗われるって、こういう気分なのかな。それと、今回初めて気づいたのだけど、行者小屋の二階テラス?から赤岳と逆側を展望すると、ちょうど北アルプスが見えていて、この日は天気が良かったこともあって、槍穂、大キレットをバッチリと確認することができた。山からの思わぬプレゼントに大感動、さっそく胸がジーン。

自分のカメラではこれが限界。大キレットを中心に槍穂がくっきりと見えました。
さて、この日は重い荷物による疲れと、翌日への備えのため、アルファ米の夕食をそそくさと取って、早めに就寝。ちなみに、今年の行者小屋前のテン場は地面が露出しているところは一切なく、どこも深い雪に覆われていたが、それでも10張り以上の方が泊まっていた様子。自分は初めての雪上テント泊だったけど、上下ダウンと、冬用のシュラフのおかげであったかく寝ることができた。やっぱり、あったかいってイイね。
(2日目へ続く)

【1日目:Start 10:06美濃戸口~11:12美濃戸山荘~14:08行者小屋(設営後)15:30~16:00赤岳鉱泉~16:40行者小屋】
1日目の行程(赤岳鉱泉往復を除く)は、距離約 7.7km、出発地点標高1490m、最高標高 2345m(行者小屋前)、最低標高1484m(柳川付近)、移動平均速度 約1.9km/h、総所要時間4h02m(recorded by garmin)

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2019年4月20日土曜日

セミワンタッチアイゼン『PETZL VASAK』(ペツル バサック)

購入したアイゼン。早速試着とバンドの長さ調整を行いました。
GWは去年と同じく八ヶ岳を歩こうと思っている。去年は赤岳だけだったけど、今年は阿弥陀岳や横岳も歩いてみようと思っている。GWの八ヶ岳では残雪がたっぷりとあるので、当然のことながら防寒対策やアイゼンなどの残雪期装備が必要になってくる。実際に去年も文三郎尾根や地蔵尾根ではアイゼンとピッケルが必須だった記憶がある。
去年の八ヶ岳は、モンブランを履いて行ったが、やっぱり季節に反しての過重装備感がハンパなかった。というのも、自分が持っているアイゼンはワンタッチ式だからモンブランのように靴の前後にコバが付いてないといけないが、夏靴AKUは後ろにしかコバが付いていないから、セミワンタッチ式のアイゼンが必要になってくる。なので、去年は諦めたけど、今年はやや強気に「買うしかない」である。いつかは必要になるのだから、しょうがないのである(汗)。だから先日、セミワンタッチ式アイゼン『PETZL VASAK』(ペツル バサック)を購入してきた。なかなかいい値段だったので、多少の躊躇はあったが、思い切って買ってしまった。これに決めたのは、懇意にしているスタッフさんのお勧めだったから、各メーカーの各種アイゼンは微妙に形状が違うらしく、登山靴にしてもそのようだ。だから、アイゼンと登山靴には相性があるといわれている。その辺は、いろんな商品を見ているスタッフさんに任せるのが一番でしょう。自分はそう思います。ということで、ちゃり~ん!(涙)

この鋭い爪で雪をしっかりと捉えてくれるはずです。
ただし、今回はこれで済まなかった。というのも、このアイゼン、ケースが付属していなかった。アイゼンの持ち運びにケースは付き物。なければ、いろんなものが穴だらけになってしまう。ネットでいろいろと調べてみたが、最終的に決めたのはカモシカスポーツオリジナルのアイゼンケース。理由はザックに取り付けやすそうだったのと、なんとなく希少価値的な魅力もあったから。久々に高田馬場まで行って初めてお店に入ったけど、山専感の強烈な雰囲気でしたね。一気にファンになりました。そこのオリジナル商品なら、余計に付加価値も上がりそう。とても気に入りました。
さて、GWはこいつらとともに八ヶ岳歩いてきます。今からとても楽しみ。あとは天気が晴れてくれるだけですね。

カモシカスポーツオリジナルのアイゼンケース。サイズもやや余裕があるくらいでした。
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2019年3月30日土曜日

軽登山用靴『THE NORTH FACE Creston Mid GORE-TEX』(クレストンミッド)

はじめてのノースフェイス。どうだろうこのカラー、とても気に入ってます。
先日、職場の仲の良い先輩が「登山に連れて行ってくれ」と言ってきた。おそらく自分がいつも山歩きのことを楽しそうに話をするものだから、一度、歩いてみたくなったのだろう。その先輩とは4月に入ったら奥多摩を一緒に歩こうということになった。ほぼ登山初めての先輩には、少なくとも登山靴は用意してくれとお願いし、そんなに高価なものでなくてもいいからとか、できればくるぶしが隠れるタイプのものがいいからとか、登山靴について説明していたら、なんだか自分の「買いたい虫」がむずむずとうずいてきた。
はじめは先輩のためにとネットで軽登山靴を調べていたが、最近の靴、いい靴がたくさんあるじゃないですか。しばらく登山靴をチェックしていなかったので、その新しいラインナップにすっかり魅入られてしまった自分。たまらず、先週末、お得意様の山系ショップで登山靴を購入してしまった。自分、重登山靴しか持っていないし、これからも家内と日帰り登山をする機会が多くあるだろうし、やはり軽登山靴が必要だ。と、新しい登山靴が必要だという理由を自分に言い聞かせ、この購入は正しい行動だったと無理やり納得させた...。
前書きが長くなってしまったが、購入した登山靴はTHE NORTH FACEの『Creston Mid GORE-TEX』(クレストンミッド ゴアテックス)。これに決めた理由は、まず、ノースフェイスの靴が欲しかった。NHKのグレートトラバースの田中陽希さんがモデルは違うけどノースを履いていて、前々から「ノースもいいものだな」と思っていた。次にノースの中でもこれに決めた理由は、履いた時のフィット感。ノースの靴といえばやや細身の印象があり、幅広の自分の足には合わないものと思っていたが、このモデルは日本人に合わせた足型を使っているそうで、これが自分の足にぴったりくるのだ。そしてなんといっても、このカラーに惹かれた。結局、色?と言われるかもしれないけど、とにかくそこが気に入ったのだから、しょうがない。自分、見た目に弱いのだ。
そうはいっても、この靴、片足が550gしかない。いま履いているAKUのテッレアルテが810gだから、相当軽い。テントを担いだガチガチの縦走系登山には向かないだろうけど、軽登山にはぴったりだろう。さあ、今度の山歩きが楽しみだ。

ソールはそれほど剛性が高くないと思うが、登山目的に合わせれば十分。

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2019年1月14日月曜日

2019年初歩き『雲取山』日帰りピストン

最後の登りを前に山頂方面を眺める。避難小屋がいつものように静かに佇む。
2019年、今年最初の山歩きは我がホームグラウンド、奥多摩は雲取山とした。コースは鴨沢からの日帰りピストン。それと、七ツ石神社が復興したらしいので、そこも拝んでおこうと思った。
この時期、日が短いので歩く時間は限られている。だから、歩き始めは早ければ早いほうがいい。しかも雲取山の日帰りとなると、なおさらのことだ。ということで、始発電車を乗り継いで、鴨沢の登山口に着いたのは6時半過ぎ。身支度を整えて歩き始めたのは7時前。帰りのバスは14時44分か16時3分。その後の移動のことを考えると早めに帰りたいところだが、時間優先で歩くと事故につながりかねないので、やはりいつも同様に無理せずマイペースで歩くことに。とは言っても、この日はトレーニングも兼ねた山歩きなので、いつもより早めのペースで歩くこととした。

朝7時前の鴨沢バス停前。ようやく辺りが明るくなってきた。
鴨沢から登るのは初めて雲取山に登った時以来だから、7年ぶり。下りにはよく使うので見慣れているけれど、下るのと登るのとでは同じ登山道でも印象がやや違ってくる。こんなところに木階段あったっけ、この廃屋、こんな雰囲気だったっけ、この分岐、こんなに遠かったっけ、そんなことばかり。それと、今回歩いて目に付いたのが、昨年の秋に登山口付近で起きた連続滑落事故を受けてのたくさんの「滑落注意」の札。恐らく事故現場であろう場所は、それほど危険なところには見えないけど、やはりこうした事故は色々な条件が重なって偶発的に起きてしまうのだろう。
そんな簡単なことではないのだろうけど、少なくとも山では、あらゆる面で油断禁物ということなんだと思う。

自分、ここまで2時間半かかってしまった(この後2時間で山頂に着いたけど...)
そんなことを思いながら、この日の山歩きは順調に先に進んでいく。久しぶりの山行なのに、なかなか調子がいいみたい。ようやくブナ坂までたどり着いたが、ここまでで3時間。ここからは大好きな石尾根縦走路。風もない青空の下、石尾根歩きを存分に楽しむこととした。もちろん、油断は禁物ですが...。途中、今年の3月で閉鎖となる奥多摩小屋の前を通ったが、一張りの幕営もなかった。そういう季節なのか、小屋閉鎖が影響しているのかは分からないけど、なんだか寂しい光景だった。

奥多摩小屋前のテン場。一張りもない不思議な光景。
ブナ坂から雲取山山頂に至るまでにはおおよそ4か所の急坂があるが、そこも難なくクリアして山頂にたどり着いたのは11時。途中、凍結地帯もほぼなく、あってもアイゼンは必要なかった。「まあまあいいペースかな」と思いながら、周りを見渡してみると、あんなに晴れていた空には灰色の雲が覆い、いかにも寒々しい光景が広がっている。この時、気温は氷点下2℃。富士山も見えないし、長居は無用と、山専に入れていたお湯を、準備していたスーパーカップに注いで速攻で麺をすすり、早々と山頂を下りた。時間は11時半。

避難小屋前から石尾根を見下ろす。空はいつの間にか雲に覆われてしまった。
こうなると、14時44分のバスが見えてくる。ということで、下りはお得意の「重力利用小走り歩行」とでも言おうか、ちょっとした坂道をその勢いを利用して、あえて小走りをする歩き方だが、そんな歩きで時間を稼いだ。ぐいぐいと石尾根を下る。もちろん、そうはいっても細心の注意は払ってのこと、でも、この日は集中力は切れなかった。あっという間にブナ坂まで下りて、今度は七ツ石山へ登り返し。この時も疲労は感じなかった。今日はどうしたのかと思いながら、七ツ石神社の真新しいお社で帰りの安全を祈願した。

きれいになった七ツ石神社。安全祈願をしっかりとしてきました。
この後、本当は七ツ石小屋の前を通るショートカットでさらに時間を稼ぎたかったのだけど、どこで間違ったのか、巻き道まで引き返してしまった。この時間ロスが、さらに重力利用小走歩行に拍車をかけることとなり、ほとんどトレラン状態で一気に鴨沢まで駆け下りた。途中の滑落現場ではさすがに慎重に歩いたけど、この日の自分、絶好調であった反面、よく事故を起こさなかったものだと、下りてから反省。そう、山で事故を起こすも起こさないも紙一重なのだと思う。無事に帰ってこれたことをラッキーだと思った方がいい。登り始めに思ったとおり、時間優先はよくないね。でもまあ、おかげでこの日は14時44分のバスに間に合ったのだけれど...。
さて、次はどの山歩こう。

【Start 6:56鴨沢バス停~8:40堂所~9:50ブナ坂~11:02雲取山山頂~12:08ブナ坂~13:24堂所~Goal 14:28鴨沢バス停】
総行程は、距離約 25.1km、出発地点標高536m、最高標高2017m(雲取山山頂)、最低標高536m(出発地点)、移動平均速度 約3.3km/h、総所要時間7h31m(recorded by garmin)

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