トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2023年5月13日土曜日

『ヒル下がりのジョニー』買いました

自分が最近よく歩いている鈴鹿山脈の山は、ヤマビルの活動が活発らしい。先日、山で出会ったおじさま登山者も、以前、同じ山域を歩いていたら、気づいたら噛まれていたと言っていた。ヤマビルは、要は吸血のために人間に近づいてくるわけだが、ヤマビルに噛まれると、腫れや痒みがしばらく残るだけではなく、ヤマビルが噛むときに出したヒルジンという成分により噛まれた直後は血液が凝固されなくなり、出血が続き、やや焦ってしまうようだ。何よりも、あの風貌とでもいおうか、見た目が気持ち悪いので、あんなのが自分の肌に吸い付いているところは見たくないですよね。しかも、噛みついたらなかなか取れないらしいですし。

そのヤマビルの活動は、暖かくなってからのようで、5月頃から本格化し、寒くなる頃(10月入り頃でしょうか)まで人間の血を求め歩くようです。あー、こわ。さらに厄介なのは、ヤマビルは人間の血だけを求めているわけではなく、シカなどの野生動物に対しても同じようで、そのシカが媒介となって、ヤマビルが多く生息している西日本から東日本の山々にも拡大しているらしい。まあ、しょうがないと言えば、そうなのですが、なんとかならないですかね。

そんな、大変な相手を近づけないようにするのに有効だということで、前出のおじさま登山者に教えてもらったのが、この『ヒル下がりのジョニー』。鈴鹿山脈を歩く登山者の間では、定番中の定番らしい。本当は、今年この鈴鹿山脈をテン泊縦走することを考えていたけど、どうもこれからの時期はやめておいた方がいいみたい。いくら、ジョニーを手元に置いていたとしても、わざわざ活発な巣穴に入っていく必要はないですよね。ただ、これからも鈴鹿山脈にはトレーニング山行をしようと思っているので、この『ヒル下がりのジョニー』は、携行しようと思います。そりゃあ、噛まれたくはないですから。

出典:@takahironishimura5200さんのチャンネル

2023年5月5日金曜日

久々長距離『御池岳』ピストン

この日は、夏山登山に向けてのトレーニング第二弾。先々週と同じ藤原岳登山口から入山しました。この日目指す山は、御池岳。鈴鹿山脈の最高峰の山です。藤原岳と同じ登山口を利用したのは、電車で行けて便利だからで、これからもこの登山口には、お世話になりそうな予感です。なにせ、自分、自家用車持っていないので。

さて、今回のコースだが、久々になかなかの長距離。山レコで設定してみたら17.9kmで、歩行時間は12時間近くかかるそう(ウソだろ?)。電車の関係で、歩き始めは8時頃だから、下山は午後8時頃か?ただ、そこは楽観主義の自分、「そんなはずはない。なんとかなるでしょう」と、今回は、テン泊装備は持たずに、総重量12kgのザックを背負って全コース歩くこととした。

前回と違って担ぐ荷物は軽く、スコスコと歩いていけそうだが、そこはぐっと堪えて、長旅?に備えた。最初からとばして、後半へたることは避けたかったから。藤原岳まではすでに勝って知ったる気取りで、ペース配分もバッチリ。避難小屋まで休憩は控えて、時間を稼いだ。その甲斐もあり、避難小屋までは2時間かからずに到着。用意してたパンを食べてすぐに出発した。次は天狗岩方面で、ここも先々週歩いた道。

途中で御池岳方面の分岐があり、ここからが初めてのコース。初めて歩く道は、ワクワクとドキドキがあり、この感じは久しぶりで、以前は奥多摩の山をこんな気持ちで歩いていたが、いつのまにか奥多摩も知らない登山道が少なくなり、ドキドキワクワクを感じることが少なくなってきた。

その分岐からは、まずはコバイケイソウの群落が続き、途中、展望の利く送電線の鉄塔わきを通り過ぎて、その後、白瀬峠(白船峠)を過ぎてからは、尾根をひたすら歩いて、次のカタクリ峠を目指す。藤原岳周辺とは違って、踏み跡は薄いが、それでも赤テープはしっかりあるし、尾根道を歩けばいいと考えると、ルートは単純で間違いようはない。そうそう、ここの尾根道は、コイワカガミやカタクリが咲いていて、それぞれトップシーズンに来れば、かなり見事なお花畑を見れると思う。

さて、御池岳は、今回のコースの場合、真の谷(なんて読むかは分からない)から、急登が始まるが、この日の歩き疲れた身体には、けっこう効いた。前半で体力をセーブしておいてよかったと思った一方、戻りの体力も残しておかなければいけないから、ここでへばっているわけにはいかないと、この辺からようやく本気モードに入ってきて、必要以上の体力は使わないような丁寧に歩きに心がけた。

その後、7合目から始まって、9合目まで表示を辿り、目的地の御池岳まで登り詰めることができたが、頂上に着いてみると、この山も藤原岳と同じように、登山者が大勢いるではないか。当地の登山熱もなかなかだなと、改めて感じながら、すぐに戻りのことを考え、ここでの休憩もすぐに終わらせて、折り返しの途についた。

藤原岳の避難小屋から、御池岳まで2時間ちょっと。同じ時間をかけて避難小屋まで戻り、そこから登山口までは2時間弱。この時の時刻は12時過ぎ。となると、下山予定は、4時頃か。なかなかいいペースではないか、と思いながらも、まだ先は長く油断はならない。疲れた足に鞭を打って、帰り道を急いだが、そんな無理が祟ったのか、思った以上に自分の身体が衰えていたのか、戻る途中で左膝の内側裏側の腱のあたりが、引き攣ってきて、激痛が走ってきた。

なんだかんだ言いながら、ほぼ、休憩なく歩き続けたのがよくなかったのだろう。自分もそれほど若くはない。というか、私生活ではすでにおじいちゃん。ただ、足を引きずりながらも、なんとか、途中の鉄塔までたどり着き、久々の休憩を取った。ここまで来ると、避難小屋までは1時間もかからないだろうと、希望も見えてきたので、力も湧いてくる。この休憩で、不思議とさっきまでの足の痙攣が治まった。そうなると、調子に乗ってしまうのが、自分の悪い(良いか)ところで、多少、左足をかばいながらも、またペースを上げた。その後、なんとか避難小屋まで到着して、最後の下りに備えて登山靴を脱いでの本格休憩と、残りのパン食で栄養補給をした。

登山においての遭難や事故は、下山時が圧倒的に多く発生していることは、多く知られている。自分はいつもこの事実を意識して、下山時は特に慎重に足を運んでいる。簡単に起きそうな想像として、例えば転倒して骨折などの怪我をした場合、自分自身も大変だが、家族に迷惑をかけてしまうし、これが遭難と捉えられてしまうと、警察、病院、保険会社、もしかして地域の山岳会や、翌日仕事がある場合には職場にも、とにかく、いろいろなところに迷惑をかけてしまうことが想像可能。他にもメガネや時計も壊れてしまうなど、全くいいことはない。

結果的にこの日の下山は何事もなく、無事に下山できたが、登山口に着いたのは、午後4時半過ぎで、無事であったことはともかくとして、自分自身、この時間に下山したのは久しぶりで、途中、場所によっては、樹木の生い茂りにより、やや足元が見えにくくなりつつあるところもあったりとか、何かあったら、日没までの時間的余裕がないこともあるので、お勧めできない歩き方だとは思う。

とはいえ、この日の山行は、苦しかった反面、トレーニングとしては、かなり効果があったと思っている。翌日は足も肩も、その他あちこちが筋肉痛となっていた。無事に帰ってこれたから言えるのではあるが、今は「とても気持ちのいい筋肉痛」ではある。

さて、この日は1日の頑張りに対するご褒美というか、ゴールデンウィークでもあったので、少しだけ贅沢をと、近鉄富田駅の近くの居酒屋で美味しいビールをいただいてから、帰宅の途についた。なんだかんだ言って、とても充実した1日でした。

さて、次はどの山歩こう。


▽ ヤマレコ情報(山行記録にリンク)… この日はヤマレコの動作が途中止まっていたので、計画時の数値も参考までに記載しておきます(カッコ内)。

  GPS 06:03、距離 11.1 km、登り 1200 m、下り 1097 m

  (GPS 11:52、距離 17.9km、登り 1798m、下り 1789m)

  …歩行時間は、写真の記録からみると、08:50でした。