トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2019年1月14日月曜日

2019年初歩き『雲取山』日帰りピストン

最後の登りを前に山頂方面を眺める。避難小屋がいつものように静かに佇む。
2019年、今年最初の山歩きは我がホームグラウンド、奥多摩は雲取山とした。コースは鴨沢からの日帰りピストン。それと、七ツ石神社が復興したらしいので、そこも拝んでおこうと思った。
この時期、日が短いので歩く時間は限られている。だから、歩き始めは早ければ早いほうがいい。しかも雲取山の日帰りとなると、なおさらのことだ。ということで、始発電車を乗り継いで、鴨沢の登山口に着いたのは6時半過ぎ。身支度を整えて歩き始めたのは7時前。帰りのバスは14時44分か16時3分。その後の移動のことを考えると早めに帰りたいところだが、時間優先で歩くと事故につながりかねないので、やはりいつも同様に無理せずマイペースで歩くことに。とは言っても、この日はトレーニングも兼ねた山歩きなので、いつもより早めのペースで歩くこととした。

朝7時前の鴨沢バス停前。ようやく辺りが明るくなってきた。
鴨沢から登るのは初めて雲取山に登った時以来だから、7年ぶり。下りにはよく使うので見慣れているけれど、下るのと登るのとでは同じ登山道でも印象がやや違ってくる。こんなところに木階段あったっけ、この廃屋、こんな雰囲気だったっけ、この分岐、こんなに遠かったっけ、そんなことばかり。それと、今回歩いて目に付いたのが、昨年の秋に登山口付近で起きた連続滑落事故を受けてのたくさんの「滑落注意」の札。恐らく事故現場であろう場所は、それほど危険なところには見えないけど、やはりこうした事故は色々な条件が重なって偶発的に起きてしまうのだろう。
そんな簡単なことではないのだろうけど、少なくとも山では、あらゆる面で油断禁物ということなんだと思う。

自分、ここまで2時間半かかってしまった(この後2時間で山頂に着いたけど...)
そんなことを思いながら、この日の山歩きは順調に先に進んでいく。久しぶりの山行なのに、なかなか調子がいいみたい。ようやくブナ坂までたどり着いたが、ここまでで3時間。ここからは大好きな石尾根縦走路。風もない青空の下、石尾根歩きを存分に楽しむこととした。もちろん、油断は禁物ですが...。途中、今年の3月で閉鎖となる奥多摩小屋の前を通ったが、一張りの幕営もなかった。そういう季節なのか、小屋閉鎖が影響しているのかは分からないけど、なんだか寂しい光景だった。

奥多摩小屋前のテン場。一張りもない不思議な光景。
ブナ坂から雲取山山頂に至るまでにはおおよそ4か所の急坂があるが、そこも難なくクリアして山頂にたどり着いたのは11時。途中、凍結地帯もほぼなく、あってもアイゼンは必要なかった。「まあまあいいペースかな」と思いながら、周りを見渡してみると、あんなに晴れていた空には灰色の雲が覆い、いかにも寒々しい光景が広がっている。この時、気温は氷点下2℃。富士山も見えないし、長居は無用と、山専に入れていたお湯を、準備していたスーパーカップに注いで速攻で麺をすすり、早々と山頂を下りた。時間は11時半。

避難小屋前から石尾根を見下ろす。空はいつの間にか雲に覆われてしまった。
こうなると、14時44分のバスが見えてくる。ということで、下りはお得意の「重力利用小走り歩行」とでも言おうか、ちょっとした坂道をその勢いを利用して、あえて小走りをする歩き方だが、そんな歩きで時間を稼いだ。ぐいぐいと石尾根を下る。もちろん、そうはいっても細心の注意は払ってのこと、でも、この日は集中力は切れなかった。あっという間にブナ坂まで下りて、今度は七ツ石山へ登り返し。この時も疲労は感じなかった。今日はどうしたのかと思いながら、七ツ石神社の真新しいお社で帰りの安全を祈願した。

きれいになった七ツ石神社。安全祈願をしっかりとしてきました。
この後、本当は七ツ石小屋の前を通るショートカットでさらに時間を稼ぎたかったのだけど、どこで間違ったのか、巻き道まで引き返してしまった。この時間ロスが、さらに重力利用小走歩行に拍車をかけることとなり、ほとんどトレラン状態で一気に鴨沢まで駆け下りた。途中の滑落現場ではさすがに慎重に歩いたけど、この日の自分、絶好調であった反面、よく事故を起こさなかったものだと、下りてから反省。そう、山で事故を起こすも起こさないも紙一重なのだと思う。無事に帰ってこれたことをラッキーだと思った方がいい。登り始めに思ったとおり、時間優先はよくないね。でもまあ、おかげでこの日は14時44分のバスに間に合ったのだけれど...。
さて、次はどの山歩こう。

【Start 6:56鴨沢バス停~8:40堂所~9:50ブナ坂~11:02雲取山山頂~12:08ブナ坂~13:24堂所~Goal 14:28鴨沢バス停】
総行程は、距離約 25.1km、出発地点標高536m、最高標高2017m(雲取山山頂)、最低標高536m(出発地点)、移動平均速度 約3.3km/h、総所要時間7h31m(recorded by garmin)

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

2019年1月12日土曜日

2019年の山歩きに向けて

甲斐駒山頂から望んだ日本の山TOP3(富士山、北岳、間ノ岳)。
先の年末年始、意外にもやることが多くて、毎年、掲載していたその年の山歩きを振り返る記事を掲載し損ねてしまった。今さら振り返りをタイトルにするのも変なので、今年の山歩きの展望についての記事に合わせて昨年の振り返りを書くこととした。
早速だが、昨年は山行13回で、踏んだピークは27座(生涯山行74回、165ピーク)。おおむね、月に1回山歩きをしたこととなる昨年。うち前半6月までに9回歩いていた。これはやはり天候の影響かな。昨年後半は天候が崩れる日が多かったからね。

仙丈ケ岳山頂まであと30分の地点。画像にはないが右側の藪沢カールが美しい。
昨年の山歩きで最も印象に残っているのは、何といっても南アルプスは仙丈ヶ岳甲斐駒ケ岳。自身初となる3000m峰の仙丈ヶ岳は、その山容が雄大で、登山道には高山植物の花々が咲き乱れ、まさに南アルプスの女王と呼ぶにふさわしい山だった。中央本線から見える勇姿に憧れていた甲斐駒ケ岳、実際に歩いてみると、屈強な直登コースに手こずったが、山頂にたどり着くと霊峰としての神聖な雰囲気に息を飲んだ。どちらの山も個性的で素晴らしかった。ベースキャンプとした長衛小屋の幕営での2泊3日の山旅は、今考えると遠い夢のよう。

長衛小屋のテン場は、カラフルなテントでいっぱいだった。
今年、狙っているのはやはり南アルプスや北アルプスの縦走旅。また、八ヶ岳も全山制覇したいな。今年のGWは10連休だから、天候さえよければどこかを歩いて来ようと思っている。いずれにして、今年もまた新しい山旅に挑み、自分の心に多くの思い出を刻み込みたいと思っている。さて、今年はどの山を歩こうか。

今年はこの3000mの峰々を歩いてみたい。
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ