トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2021年11月23日火曜日

武甲山歩き、プチ情報(そのニ)

山頂には「1336-41+9」の表示が。この意味は...。

プチ情報の二つ目は、武甲山の標高についてです。この山は、その全貌を見ると分かるように、掘削により山の北側斜面の地肌が露わになっている。この山、山全体が石灰岩でできているらしく、その石灰岩を採掘するために、100年くらい前から山が徐々に削り取られてきたようです。

山頂標識の足元にひっそりと佇む石造りの標識。

これらの石灰岩は、主には首都インフラ整備のためにコンクリートとして使用されてきたようで、もしかしたら、東京の首都高、環八などの幹線道路や、都庁や丸ビルなどの高層ビル、さらにはベイブリッジなどの橋梁にも武甲山の石灰岩がコンクリートとして使われているのかもしれません。そう考えると、東京の至るところに武甲山の魂が宿っているのかもしれないですね。

武甲山の全容をお見せしたかったが、この日はあいにくの雲。

さて、標高の話に戻りますと、1979年の「最後の山頂を踏みしめよう市民ハイク」を最後に、翌年には山頂部の掘削が始まり当時の山頂(1336m)は姿を消すことになったようです。武甲山を街のシンボルとして毎日見てきた当時の地元の方々の気持ちを察すると、胸が締め付けられる気持ちになりますね。

山頂の武甲山御嶽神社の社殿。

そういう歴史を積み重ね、現在の武甲山があるようで、そうはいっても、今もまだ掘削作業は続いているわけですから、今後も武甲山はその姿を変貌させていくのではないでしょうか。やむない事情があるのでしょうが、1人の山好きオヤジとしては、なんとも複雑な思いを持ちます。

この日は濃い霧が山を包み込んでいました。

現在、武甲山の標高は1304m。山頂に石でてきた小さな目印があり、そこには、1336-41+9との表示がありますが、これはもともとの標高から41m削られ、その後の測量で9m高いことが分かったという意味らしいです。もしかしたら、もともとの標高は1345mあったかもですね。まあ、今となってはあまり意味のない推測なのかもしれませんが。

登山道でいつも目に付くマムシグサ。猛毒だそうです。

ちなみにこの山は日本200名山の一つです。日本200名山は1984年に設定されたらしく武甲山の山頂が削られた後に設定されたものですが、その前に日本300名山が1978年に設定されていて、これには武甲山は選定されていません。何やら大人の事情を感じますね…。では、そろそろこの辺で。

浦山口駅近くの湧き水で手を洗っていたら、おやっ、かわいい。

2021年11月14日日曜日

武甲山歩き、プチ情報(その一)

頂上手前の武甲山神社の狛犬はオオカミ?

先日の武甲山歩きは、ようやくというか今年2回目の山歩きでしたが、とても楽しかった反面、運動不足がたたって、心身ともに疲れ切りました。ただし、運動不足とは言いましたが、それ以外にも疲れ切ってしまった原因があったのです。

それは、ルート誤り。実は、下りのルートなんですが、当初考えていたルートと違うルートを歩いてしまいました。当初は通常ルートのとおり山頂を下りてすぐに右側(西側)に曲がって長者屋敷頭へ向かうルートを考えていたのですが、何をどう間違ったのか、右折の分岐に気がつかず、真っ直ぐに下ってしまいました。さすがに途中で気づいたのですが、登り返すのが面倒だったし、地図を見るとこちらからでも長者屋敷頭に合流できることが確認できたので、まあいいかと思い、そのまま今回のルートを歩くこととしました。

ルートを誤ったことにより、ずいぶんと遠回りもしてしまった。

ところが今回歩いたルートは、おそらくあまり人が入り込まないルートなんでしょう、登山道がちゃんと整備されてなくて、傍らの草が登山道に覆い被さっていたり、蜘蛛の巣が何度も顔面に当たったりと歩きにくいのなんの。しかもこのルート、要はトラバース道なんだけど、とにかく道幅が狭い。少しでも気を緩めたら谷底に真っ逆さまといった油断できない状態が30分ほど続いたので、精神的にも参ってしまった。このトラバース道を抜けたときは「やったー」と、大きな声を出してしまったほど。

トラバース道では写真撮影など無理でした。ここは経過後の下山道。

あとは、油断とプライドでしょうか、トレッキング初心者とタイトルに掲げた自分ですが、山歩きはなんだかんだで10年選手です。山の歩き方もそれなりに分かり始めていると思っていました。そんな自負、自惚れが歩きに油断を招き、加えて運動不足による頭と体のギャップが生じていたために、どうってことのないところで、何度も転びそうになり、実際に転んでしまったのだと思います。

山歩きは、深いです。今回は大事に至ることはありませんでしたが、ヘタをすると下手をします。自分自身、もう一度、山歩きに対して真摯に向き合い、山の中では決して雑な行動をすることなく、慎重な歩きを常に実践しようと思います。そのうえで、山を楽しむこと、これが大事だと思います。無事があっての楽しさです。決して忘れないよう、心に誓いました。

この投稿を読んでくださっているみなさんも、「そんなこと分かってるよ」と言わず、どうかいま一度考えてみてはいかがでしょう。

こんな霧が立ち込める日でしたので、これも影響したのかな?

2021年10月31日日曜日

本年ようやく2度目の山行(涙)『武甲山』表参道コース

横瀬駅で降りて眺める武甲山。時々影が見える程度で不安が募った瞬間。

この日の山行を決めるのには、迷いに迷い、前日ぎりぎりまで迷った。というのも、女心と秋の空とはいうが、天気予報が安定しなかったためで、最初はテン泊で雲取山を計画していたが、すると天気予報で2日目が雨に変わったので、日帰り山行に変更。次に2日とも雨の予報に変わったので中止だと、するとまた1日目は曇りに変わったので、やはり日帰り山行をと。登る山の選定も含めて、1か月ほど前から、毎日のように天気予報と睨めっこし、山行の前日までそんなことを繰り返した。最終的に決めたのは山行前日の夕方だけど、そこに至るまでいくつもの山行計画を練ってきたから、すでに何度も山行を繰り返した気分。

横瀬駅ホームから。山行への期待で胸が膨らんでいます。

結果的に大事をとってテン泊は諦めて、日帰りの『武甲山』に決めた。この山は、もちろん以前から「いつかは歩こう」と思っていた山ではあったが、日本アルプスに目が行き始めていたこともあったし、トレーニングとしても身近に奥多摩があったので、なかなかこの山を選ぶきっかけがなかった。今回ここに決めたのは、最近、興味を抱いている秩父の街にも立ち寄ろうと思ったからで、本当は雲取山の鴨沢入り三峯下りにしたかったんだけど、久しぶりの山行でもあるし、やや計画に無理があるかなと思って、無難にここを選んだというわけ。

歩き始めはこんな感じ。雲が厚く薄暗い感じ。まだ朝の6時半。

今回は3月以来の山行であるし、しかも久しぶりのソロ。ソロ山行は記録を紐解くと2020年2月以来というから、凄いものだ(まあ、色々と訳ありまして...)。ただ、行き先さえ決まってしまえば、あとは誰に気を使うわけでもないので、当然、出発は始発。なので3時半起きである。眠い目を擦り、始発電車に乗り込んでから乗り換えること3回、歩き始めのポイントとなる西武秩父線の横瀬駅に到着したのは、6時20分のこと。

歩き始めの横瀬駅はこんなかわいらしい駅舎。

今回の山行は、『武甲山』の表参道コースを登って、裏参道コースを下りるのだが、特に登りでは登山口までの距離がハンパなく長い。まあ、田中陽希さんに言わせれば目と鼻の先なのであろうが、普通のおじさんの自分にとっては、やはり長い。とはいえ、タクシーを使うと3千円近くかかってしまうらしいから、そこはドケチ登山者の自分としては、歩くしかないでしょうと、この日の山行を開始した。

途中、こんな感じの道路を歩く。滅多に出会えない光景と、ポジティブに。

横瀬駅から歩くこと1時間半、ようやく登山口となる武甲山御嶽神社の一の鳥居にたどり着いた。ここまでいくつものコンクリート工場の前を横切り、たっぷり歩いてようやく着いたといった感じで、「これから山に入るなんて、自分ホントに山好きだな」と、ひとりごちながら、ようやく山歩き。最初はやや生活感のある林道を歩いていく感じだが、一の鳥居から歩き始め、途中、不動滝を越え、30分以上たった辺りからようやく山道のような感じになってきて、登山っぽさが出てくる。久しぶりの山で、「こうでなくっちゃ」とワクワクしてくる。

登山口となる武甲山御嶽神社の一の鳥居。雰囲気あります。

ここからはしばらく暗い杉林の中を歩いていくのだけど、駐車場には50台くらい車が駐められていたから、それなりに登山者は入っているはず。ただ、この山もほかの山と同じように、ひとたび山に踏み入ると、山の中はとても静かで、久しぶりの山歩きとしては気分はさらにアガってくる。ここの登山道は基本、展望はなく、ひたすら樹林帯を歩いていくのみで、ひっそり感は余計に増す。所々に「熊目撃情報」みたいな看板があるが、ややドキリとしながらも、いまさら言われてもどうしようもないじゃないかと開き直り、熊鈴さえ鳴らさない。出会ったらその時考えよう(と言いながらも、実は内心それなりに焦って、出会った時のことをめちゃ考えていた)。

始めは沢沿いを歩いていく。いよいよ山歩きスタート。

一千三百メートル程度の標高の山ではあるが、霧が濃くなっているせいもあるとは思うが、標高を上げるにつれやや気温が下がってきたような気がする。とはいえ、この日は天気予報どおり10月にしては珍しいほどの暖かさで最低気温が20℃くらいまでにしか下がっていないらしく、日中の最高気温も25℃くらいまで上がるとのこと、確かに自分もすでに半袖Tシャツ姿になっているにもかかわらず、昨夜のビールが悪かったのか、それともペース配分が早すぎたのか、すでに汗でびっしょり。

歩を進めていくうちに森の中に霧が立ち込めてきた。

それでも、ふと気づいたのは、やはり山はいいということ。ただ一人、久しぶりの静寂の中をもくもくと誰に邪魔されることなく自分のペースで歩き、写真を撮り、水を飲み、辺りを見回す。他愛のないことだが、全てが自由なこの時間、実にホッとできる。普段の実生活から離れ、たまにこうした時間を持つことは大事なことなのかもしれない。今回は半年以上も間隔があいてしまったけど、次回は山歩きのためにもう少し頑張って時間を作るようにしよう、歩きながらそんなことを考えた。

苔むした森は日常から解き放たれ、心を癒してくれます。

歩き始めから3時間半、一の鳥居からだと2時間程度で山頂手前の武甲山御嶽神社が見えてきた。樹林帯を抜けるこの瞬間だけ辺りが一瞬明るくなり、まるで登りの疲れを癒してくれているかのようにも感じ、そうスピリチュアルなものを感じた。が、すぐにそれは気のせいだと分かった。その後、山頂に立って愕然とした。真っ白なのだ。一面の雲で展望などまるでない。見えるのは白のみ。しばらく山頂で粘ったけど、一瞬、明るさは出るものの見えるのはプチ雲海のみで、基本は白。

ほんの一瞬、目の前の雲が途切れ、青空が顔を出した。

まあ、こんなこともあるさと、それ以上、山頂からの展望に期待することなく、頭を切り替えて、「次は秩父の町でも見てみよう」と、そそくさと下山を開始。ただ、この日は路面が多少ぬかるんでいたこともあり、下山時の転倒が心配だったので、トレッキングポールを出して、備えることに。これが、結果的に大正解で、その後、足元の滑りに加え、予想以上に自分の体力に衰えがあったようで、10回以上足元を滑らせ、2回転んだ。ハインリッヒの法則どころではない。それも、なんてこともないところで、石か枝を踏んでだと思うけど、おかげで、ズボンは泥だらけ。このままでは秩父の町も歩けないと思い、裏参道コース最後の急登を下りきったところで、ちょうど見つけた河原で泥だらけのズボンや靴、もちろん手もきれいに洗った。なんだか情けなかった。

山頂手前の御嶽神社の御社。ようやく着きました。

それにしても歩かないって、こんなにも体力が落ちるものかと、正直、ショック。ひざががくがくする感覚はなかったのだが、やたらに下山時に足元がズルっと滑る。おそらくは体幹が衰えてきているんじゃないかと思うけど、とにかく参った。雲取山を選ばなくて本当によかったと、選択を誤っていた時のことを想像すると、ゾッとした。

この河原で小休止。泥も洗い流しました。

この後、約1時間の林道歩きを終えて、無事、浦山口駅には到着できたが、気持ち的にはやや複雑。素直に「ああ、無事に下山できた」と、心から喜べない。そんなショックを隠しきれない状態ではあったけど、時間はまだ1時、気を取り直して初めての秩父の町を歩くことにした。

こんな感じで、今回は、中身の濃い1日となったので、次回、追加でプチ情報を上げることとします。あー、疲れた。でも楽しかった。

さて、次はどの山歩こう。

秩父神社にも寄ってきました。結構立派な神社でした。

【Start 6:28横瀬駅前~7:57一の鳥居~9:50武甲山山頂~12:12長者屋敷登山口(実は下りルートを間違えた)~Goal 13:05浦山口駅】

総行程は、距離約 18.0km、出発地点標高249m、最高標高1304m(武甲山山頂付近)、最低標高240m(横瀬駅近く)、移動平均速度 約2.7km/h、総所要時間6h37m(recorded by garmin)

2021年8月8日日曜日

山小屋に行く宛もないのにインナーシーツ、SEA TO SUMMITの『COOLMAX ADAPTOR』

開封前のクールマックスアダプター。わくわく!

緊急事態宣言下、山に行く宛もないのに、ましてやテン泊好きの自分が山小屋に泊まるはずもないのに、最近、小屋泊界隈(どんな界隈かってことだが…)で大流行りのインナーシーツをポチッとしてしまった。まあ、いずれ使うことになるだろうと思って、先行予約ならぬ先行購入ってやつです。

最近、山を歩かないから、グッズやらウェアやらの記事ばかりです。ほんと、いやになってしまう。と、愚痴をこぼしてばかりいてもしょうがないから、話しを先に進めますが。

購入したのは、SEA TO SUMMITの『COOLMAX ADAPTOR』(クールマックスアダプター)です。今回の購入も正直迷いました。財力に物を言わせてシルク系にすべきか、あるいは庶民派を装いコットン系にするかで(何を言ってるんだか…)。ただ、インナーシーツを大別すると、要はこの2種類になると言ってもいいのではないだろうか。つまり、高価だが畳んだ時にかなりコンパクトで軽量なシルク素材系を選ぶか、あるいは比較的安価だが、多少、重量があったり畳んだ時にやや大きなコットン素材系や化繊素材系(以下、ここではまとめてコットン系と呼びます)のふたつ。

やや詳しく両者を比較すると、同じSEA TO SUMMITのシルクライナーをみると、①サイズ185cm×85〜95cm(②収納時、実測17.5cm×6cm)、③重量130g、ちなみに④手触り感はさすがで、すべすべです。一方、自分が今回購入したクールマックスアダプターは、①サイズ225cm×92cm(②収納時、実測16.5cm×10cm)、③重量328g、そして④手触りはシルクとはまた違ったしっとりとしたすべすべ感がありました。収納時サイズもそうですが、特に重量においては全く勝負になりません。シルク系に断然軍配が上がります。

持ってみるとこんな感じ。十分に小さいと思いますが。

では、今回なぜ自分はコットン系を選んだのかというと、それはCOOLMAXだから。このCOOLMAX、実は新素材の名称で、その売りはシルク素材と同様に吸水速乾性に優れているところ。インナーシーツだけではなく、さまざまなアパレル商品として出ているところからすると、結構な優れもの素材のよう。また、洗濯やアイロン掛けといったメンテナンスが普通にできるらしいので、シルクのように大事に、そーっと取り扱わなくてもよさそうなところも自分好み。もちろん、お値段もシルク系の半額程度だし、収納時の大きさだって、比較するから大きく感じるけど、よくよく考えてみれば、それほど大きくもない。

まあ、そんなところがこいつを選んだ理由かな。どうでしょう、十分に選ぶ価値はあるだろうと思うけど。あとは実際に山で使ってみること。…そう、いつか使ってみます。差し当たり、冬山の小屋泊の時にでも。

いけるかな?いや、いきたいな…。

広げるとこんな感じ。肌触りはしっとりすべすべで気持ちいいです。

2021年7月17日土曜日

アウトドアに行けない今、ネットでポチッ

今回購入した便利グッズたち。出番はいつになるのか?

緊急事態宣言の繰り返しに辟易の毎日、気持ちが萎えて、どこかに行こうかとの勢いは、やはり今は出てこない。とはいえ、毎日、ウェブや雑誌などであの山この山、あのキャンプ場このキャンプ場といった情報に触れると、純粋に「ああ、いいな」といった自然への憧れというか、帰巣本能みたいなものが疼いてくる。

だから、当面使う当てもないのに、いつか山に復帰する時のためにとか、今度、家族でキャンプする時に便利だろうからとか、理由をつけてはネットでポチポチ、その…要はアウトドアグッズを購入している。自ら目指すシンプルライフに多少反して、いや大分反して、少しずつではあるが余計なもの(いえいえ、そう便利グッズ)は増えてきている。

そうしたグッズを少しだけ紹介しようと思います。まずは、conifer cone(コニファーコーン)の折りたたみトング。火ばさみ用の商品ですが、我が家ではバーベキューなどの調理用として使おうと思ってます。コンパクトキャンプを目指している自分、火ばさみは落ちている枝などで代用できるので、必携品でスペースが稼げたり、軽量化が図れるものは地道に揃えていきたいと思っている(これ言ってる時点でシンプルライフに反してる〜)。

もう一つは調理用ナイフ。購入したのはSnowPeakのまな板セットMです。今までは昔ながらの木ざやの果物ナイフを使っていたので、このナイフは小ぎれいなデザインだし、まな板セットというのがコンパクトで便利で、自分のコンセプトにどハマりです(シンプルではないけどー。しつこい!)。

さあ、買ったのはいいが、この子らが活躍する場はいつ訪れるのやら。それは、これからの新型コロナの流行具合や自分のモチベーション次第だろうが、残念ながら今のところ、そのいずれもポジティブな方向に向かう気配はない。

さて、次はどの山歩こう。

畳むとこんな感じ。まずは仕舞っておきましょうか。まずは...。

2021年6月6日日曜日

やっぱりアークが好きなんです『KONSEAL FL2 GORE-TEX(コンシールFL2ゴアテックス)』

アークらしいスタイル。惚れしてしまいます(汗)。

Arc'teryxやっぱりいいです。今回で3代目です。

今回は、普段履きシューズのことですが、去年購入した『KONSEAL(コンシール) LT』は、スタイリッシュで自分としてもとても気に入ってます。大事に履いてます。以前履いていた普段履きのように、仕事にも遊びにもというわけではなく、週末しか履かず、大事に大事に履いてます。ただ、このKONSEAL(コンシール) LTは、アプローチシューズということもあってなのか?、アッパーがメッシュ素材となっていて雨の日は足に水が染み込んでしまうという、普段履きとしては、やや残念なところもあります。特にこれからの梅雨時期は、このままでは結構な割合で足がびしょ濡れになってしまいそうだと思ったので、思い切ってもう一足買うことにしました。そして新たに購入したのがこれ、『KONSEAL FL2 GORE-TEX(コンシールFL2ゴアテックス)』です。

アークテリクスとゴアテックスのロゴが。さりげない...。

アークらしいスタイルと、これまたアークらしいフィット感のある履き心地の良さ、さすがです。しかもアッパーはGORE-TEXで、ソールにはグリップ力に定評のあるビブラムのメガグリップを採用しています。FLの名のとおり高機能で、かつ軽量のミニマルデザイン。こうなると、当然にしてお値段はそれなりに張りますが、それでもついつい手が出てしまうのが、アークの悪いところ(ん?)。買ってしまったという後悔は一瞬あったけど、そのあと、嬉しさがじわじわと込み上げてきました。身の丈に合っていないとは思うけど、やっぱりアークが好きなんです。あ〜、散財、散財っと。

ソールはビブラムで完璧。履くのがもったいない。


2021年4月3日土曜日

今年初めての歩きは『高水ニ山』?

岩茸石山山頂でのワンショット。平日の静かな山頂です。

なんと、3月下旬になって、ようやく今年初めての山行となりました。まあ、我が家にも世間様並みにゴタゴタがありまして、こんな時期になってしまいました。それにしても、前回が昨年11月だから、4か月以上も山から離れていたことになります。まじか~!

しかも高水三山ならぬ『高水ニ山』ですよ。なぜニ山かというと、後で書くけど、要は時間切れだったから。今年初めての山行が、そんな感じでしたが、そこは久々の山歩き、それでも十分に山を楽しむことができました。やっぱり山っていいものです。

岩茸石山の山頂からの眺め。正面の大きな山は川苔山、左側の奥の山は雲取か?

さて、今回の歩きは、JR青梅線は軍畑駅(いくさばた、って読むって知ってました?)近くの柚木駐車場という無料駐車場にマイカーを停めて、そこからの歩き始め。ちなみにこの日は平日に会社をサボって(もちろん、有給休暇の手続きをしてですが…)の山行だったので、朝9時過ぎに駐車場に着きましたが、他に1台しか車は停まっていませんでした。山歩きの時の無料駐車場って助かりますね。

ただし、ここから高水山の登山口までは、延々2.7km、50分の舗装道路歩きが待ってますので、その辺の覚悟は必要です(もちろん、帰りも)。もっともこの日は10年ぶりとなるだろうか、家内と下の娘(もちろん、とっくに成人は過ぎてます)との3人での山行。ただの舗装道路歩きも会話が弾むだけで、楽しい舗装道路歩きに早変わり。しかも、里の舗装道路歩きは、最初は意外に多い交通量に戸惑いながらも、登山口に近づくにつれ、道路沿いに川が流れ、キラキラとした水面や、せせらぎの音、目を凝らすと魚の影も見え、なんとも癒しの時間になりました。

高水山へ向かう舗装道路歩き。正面は高源寺。

登山道に入ると、ああ久しぶりの感覚。何年か前にも家内と歩いたこのコース、こんなだった。大きな砂防ダムを抜け、奥多摩特有の杉林がどんどん続く。川が沢となり、やがてちょろちょろの流れとなる。登山道はというと、急登が連続して息が上がってくる。しばらく歩くと一瞬、開けたところに出るが、急登はまだ続く。そこを頑張るとようやく尾根に上がることができる。

この間、ブログ用の写真を撮ろうと思ったが、カメラにバッテリーを入れてくるのを忘れたよう。久々の山行で、準備すらままならなかったようで、情けない。仕方なく携帯で写真を撮るものの、ただ久々の山行は、見るもの全てが新鮮で、その携帯を構えることも忘れてしまう。結局、この日の山行を通して満足な写真を撮ることは出来なかった。

奥多摩特有の杉林の登山道。懐かしの雰囲気でした。

やがて、常福院の山門が見え、その手前を左に曲がり直登していくと、すぐに最初の高水山の山頂に辿り着いた。

この時点で12時近くになっている。この日は18時までに家に帰らなければならず、帰りの渋滞を考えると、そうそうゆっくりともしていられない。休憩もそこそこに、二座目を目指す。せっかく登った山を一気に下り、その後、平坦な尾根道を歩き始めると、すぐさま次の岩茸石山が見えてきた。膝に不安を抱える家内はまだ大丈夫というが、下りの歩きを考えると、安心はできないだろう。さっきの休憩で帰りのルートを確認していたら、三座目の惣岳山から御岳山駅に下りるルートは、距離こそ短いが、その分、一気に急登を下るようで、膝痛を抱える家内が歩き疲れた状態で挑むには、時間のことを考えるとやや難しいだろう。

高水山の山頂。そこそこ広いけど、周りの杉林のせいか、山頂感がない。

岩茸石山頂上直下の急登、なかなかの勾配で適度に岩も見え、滑落でもしようものなら、ただでは済まないだろう。3人とも慎重に歩を進める。ただ、ゆっくりと歩けば難易度はそれほど高くないので、わずか数分間、最後の直登を楽しむ。そしてそこを抜けると、いよいよ山頂だ。

山頂直下の急登を抜けての高水山山頂。なかなかの開放感です。

岩茸石山の山頂は西側以外が開けていて、なかなかの展望が得られる。山頂にたどり着いた開放感もあり、3人とも「やったー、着いた〜」と、思わず声を上げる。この日は快晴とは言わないが、奥多摩の山々がしっかりと見え、正面にはどーんと川苔山、奥には雲取山も、あれは棒ノ折山だろうか、武甲山はどれだろうと、久々の山頂はやはりいい。ずっとこの瞬間を待っていたような気がして、この山を選んでよかったと、しばらくは、周りの山から目を離すことが出来なかった。

山頂ではバーナーでお湯を沸かし、これまた久々のカップ麺、鉄板です。間違いないです。山でのカップ麺はやはり美味い!こうして久々に3人で山の話をしながらのご飯も、最高の調味料になってるのかも。う〜ん、山はやはりいいですね。ここでもそんなことを思いました。

登山道の脇にあった倒木。久々の登山で、何気ない光景も新鮮です。

下りは、やはり家内の膝のことを考え、登ってきたルートを折り返すことに。途中、高水山の常福院で、道中安全のお礼とお願いをし、あーだこーだと、おしゃべりをしながら引き続いて楽しい歩きを楽しんだ。みんな、登りと違って下りは饒舌だ。ただし、そんな元気も最後に舗装道路に入ってからは疲れが出てきたようで、言葉が少なくなってきて、娘なんかは駐車場に辿り着いた時、小さな声で「やっと着いた〜」と、バテバテの様子。山歩きとしては、グダグダな感じだったが、無事に下山できたから、結果オーライってところかな。まあ、それでも実に楽しい山行でした。帰りの車の中で疲れ切ったのか、娘も家内もグースカ寝てたことは、言うまでもありませんが(笑)。家についてからGPSの記録を見てみたら、11kmも歩いていた。みんな頑張ったね。

さて、次はどの山歩こう。

登山道を抜けての帰り道。里は桜が見頃です。


【Start 9:27柚木駐車場~11:24高水山山頂~11:59岩茸石山山頂~Goal 14:32柚木駐車場】
総行程は、距離約 11.4km、出発地点標高222m、最高標高793m(岩茸石山山頂付近)、最低標高193m(軍畑大橋)、移動平均速度 約2.2km/h、総所要時間5h04m(recorded by garmin)

2021年3月7日日曜日

ザック更新『GREGORY ZULU 35』

赤もいい。実に気に入ってます。

結局、グレゴリーにした。いろいろ考えたが、これにした。今まで使っていたザックはグレゴリーZ35で、今回、買い換えたのは、その後継版と言われているズール35。

何度も言うが、今回の買い替えに当たっても本当にいろいろと考えた。手は抜いてない。というのもザックの買い替えは自分にとっては10年に一度の大事業だから、そうそう気軽に決められるものではないと思っている。とはいえ各社それぞれ最新のザックは皆、魅力的なものばかりで、この中から一つを選び抜くのはなかなかに難しい作業だ。

サイドポケットは大型でしかも伸縮性抜群で使いやすい。

なので、今、自分にとって一番に欲しい要素とはなんなのかと考えたところ、自分の地味なウェアに合う明るめのザックがいいと真っ先に思いついた。そう赤にしようと。それだけでも随分とモデルは絞り込まれてくる。次に狙い目の35リットルという容量の用途を考える。日帰りあるいは小屋泊となるだろうから、冬山も含めて外付けの装備となると、自分の場合、最大でポール、ピッケル、ワカン、ヘルメットになるが、当然だけどこれらフル装備の装着もOK。サイドのコンプレッションストラップの接続部が左右非対称になっているのも、外付け装着の拡張性が高まるとも思う(まあ、とりあえずは使わないと思うけど...)。

フル装備にももちろん対応可。

それと便利度。ウエストベルトのポケットが大きいのもズールがずば抜けてるし、レインカバーが付いてくるのも嬉しい。また、外側のポケットがすべて伸縮性があること、天蓋内側の本体の開け閉めのストラップがなくなっているなど、細かな改良点も素晴らしい。こうなると、もうズールしか目がいかなくなってしまいます。背負い心地は実際の山行で確認するしかないけど、極端に長い自分の座高にもサイズ調整でぴったりとハマったし、各サイトでのレビューを見る限りでも悪くなさそう。これで決まりです。そうなんです、本当にちゃんと考えました。

ウエストベルトのポケットは大型で、しかも両サイドに。

まあ、自分の場合、こんな感じで新ザックに辿り着きました。ああ、早くこのズールで山を歩いてみたい。そうだ、そういえば、今年はまだ山を歩いてない。まあ、いろいろありまして。

でも、ようし、こいつを背負って山に行こう。いろいろあるけど、無理してでも山に行こう。じゃないと、山が逃げてしまいそうだ。さあ、次はどの山歩こう。

レインカバー付きはやはり嬉しい。

(以前の投稿)私のザックはGREGORY Z40(2012年1月28日)