トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2017年12月24日日曜日

2017年、今年の山歩きを振り返って

『下ノ廊下』は水平歩道。その高さにビビりながらも最高に楽しかった。
いよいよ今年もあと数日で終わる。早いものだ。振り返ってみると、今年も色々なことがあった。山歩きに関していうと、今年はなんとも天気に泣かされた年だった。山行を計画しては雨に流される。そんなことを何度繰り返したことか。断念した山行には念願だった槍ヶ岳登山もあった。せっかく槍に備えて装備も追加で購入したのに、中止が決まった時はさすがに落ち込んだし、いまだに悔やまれる。

米粒のように見える登山者たちがここのスケールの大きさを証明している。やはり水平歩道。
そんな一年だったが、そうした中でも今年歩いてきた山行を改めて振り返ってみると、まずは、なんといっても記憶がまだ新しい『下ノ廊下』だろう。今でも思い出すとゾクゾクしてくる。この山行、自分のこれまでの拙い経験の中ではどう考えてもその経験値はだんとつナンバーワンだと思う。ただ、そんな『下ノ廊下』も考えてみると、槍ヶ岳がダメだになったことで浮上してきた山行だった。今となってはそれはそれで良かったと思っている。物事、どう転ぶのかは分からないものだ。それから今年は初めて『涸沢カール』にも足を踏み入れることができたし、南アルプスは『鳳凰三山』も歩いた。そうそう奥秩父の縦走も。まあ、なんだかんだ言ってもこれだけ歩ければいい方と言ってもいいのかもしれない。

夕闇迫る涸沢カール。涸沢小屋とその背後には北穂高岳が。
結果、今年は山行9回で、踏んだピークは34座(生涯山行61回、138ピーク)。やはり雨のせいであろう回数は少なかった一方で、今年はテン泊山行を5回行ったことから山行回数の割には踏んだピーク数が多かったことが特徴的な年となった。

観音岳山頂から地蔵岳方面を眺める。右側に見えるのは八ヶ岳。
さて来年のことだが、来年は今年よりも山行回数を増やしたいと思う。今年、降る雨を何度恨めしく思いながら自宅の窓から眺めたことか。だから、来年はまずは回数にこだわりたいと思う。それと、やはりとでもいうか、北アルプス、南アルプスともそれぞれ最低1回は歩いてみたい。わがままな願いだろうか?でも叶えるよう最大限の努力をしたいと思う(自分の場合、仕事でもこのくらいの意気込みを見せた方がよいのかもね...(失笑))。
ということで、今年1年、怪我なく無事に歩けたことに感謝し、来年もまたよい山行ができるよう、山の神様にお願いすることとして1年を締めくくることとする。

GWで賑わう奥多摩小屋のテン場。日が沈んだころからガスり始めてきた。
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2017年12月16日土曜日

奥多摩入門コース『高水三山』

展望の開けた岩茸石山の山頂。左側に見える山腹の広い峰は川苔山。
家内と奥多摩『高水三山』を歩いてきた。ハイキングコースとしても紹介されているこの山は『高水山(たかみずさん)』(759m)、『岩茸石山(いわたけいしやま)』(793m)そして『惣岳山(そうがくさん)』(756m)の総称で、標高どおりとでもというべきか、楽しく簡単に歩けるコース。山と高原地図のコースタイムではちょうど4時間と、登山入門者にはちょうど良いコースだと思う。そうは言っても山歩きに違いはなく、何が起きるかわからないので油断は禁物。この日もいつもどおり装備をしっかりと整えて家を出た。
スタートはJR青梅線の「軍畑駅」(いくさばたえき)。駅前には昔ながらの商店が一つあるだけ。そんな小さな駅からひっそりと静まり返る初冬の山村を抜ける道を「空気がきもちいいね」と上機嫌の家内と二人、今年何度目となるだろう山歩きに向けてゆっくりと歩を進めた。歩き始める前、短いコースで山歩きがすぐに終わってしまわないよう、ゆっくり歩こうと決めていた。だから二人とも初めて歩くこの道を物珍しげにきょろきょろ。短い初心者コースでもそれに合わせて楽しめるのが山歩きの良いところ。この日がどんな山歩きになるのやら朝からワクワクの二人は周りからどう映っていただろう。
スタートして40分くらいで舗装道路ともようやくお別れ、いよいよ山歩きらしくなってくる。最初は沢筋を歩いていくが1時間ほどさらに歩を進めると「常副院」というお寺に着く。ここまで来ると一峰目の『高水山』はもうすぐ。安全祈願のお参りを済ませてから、寺裏手にあるトイレで用を足し、広く見通しの良い登山道をひと歩きするとうっすらと雪をまとった『高水山』に到着。うっ、やはり簡単に着いてしまった...。山頂は特段特徴がないけど、山頂北側直下の小さな祠に祀ってあった御神体?がなんと蛙(かえる)。家内も思わず「可愛い~」ですと。

高水山で祈り続けているカエル様。確かにカワイイ!
さてカエル様を後にして続く第二峰『岩茸石山』を目指し、多少のアップダウンを経て歩くこと約30分、『岩茸石山』も「超」が付くほどあっさりと登頂に至った(汗)。ここの山頂は開けていて展望がよいので、とても気持ちがいい。いまさら声に出すまでもないが、人間、開けたところに出ると気持ちがよくなるものだ。「見通しがいい」ということなのだろう。正面に見える堂々とした山腹の広い山は『川苔山』で、その奥に見えるのはおそらく『雲取山』だろう。右に視線を移すと『棒の折山』か?ここから見るだけでもたくさんの山が連なっているけど、もっともっと、たくさんの山の名を言い当てられたらさぞ気持ちのいいことだろうが、そうなるにはいったいどのくらい山を歩けばなれるのか。
ただ、それでもそこに立っているだけで気持ちがいい。あまりにも気持ちがよかったので、少し時間が早いが昼飯を食べることとした。この日の昼飯は「緑のたぬき」。まあ、年越しそばってことで。今年最後の山歩きになるかもしれないので、ここで年越しそばを食べることにした。目の前に広がる最高の展望と見上げると最高の天気、多少の寒さはあるけど、この日の年越しそばはこれまでの人生で最高の味わいとなった。

広く休憩場所もたくさんある惣岳山山頂。神社のフェンスはなぜ?
三峰目の『惣岳山』も、『岩茸石山』からものの40分ほどで登頂。山頂直下に少しだけ岩登り的な箇所があったのが特徴的だったかな。山頂は動物園の檻を思わせるフェンスのやや不思議な社があり、広く静かなたたずまい。おそらく逆ルートを辿ってきた登山者だろう、何人もの人が休憩をとっていた。このあとゴールのJR御嶽駅までは奥多摩駅特有ともいえる長い杉林を経て里に下りるわけだが、所要時間は約1時間半。いつも思うことだけど、登りはじめと下山時最後の鬱蒼とした森歩きがなければ、山歩きは楽しいのだろうか。展望の効く尾根や山頂は気持ちがいいが、そればかりだと本当に気持ちいいのだろうか。考えてもしょうがないことを考える癖がある自分だが、自分の答えは「NO」。なぜかというと、気持ちよさはその陰に苦しさがあるからだと思っているから。山をやっている方ならきっと解ってもらえる感覚だと思う。山は中毒みたいなもの。その原因もきっとそうしたところに隠れているのかもしれないと、自分はそう思う。

奥多摩の山は基本こんな感じ。急がずゆっくりと歩きましょう。
余談になるが、無事、御嶽駅前に降りてきた自分たち、目の前にセブンイレブンを見つけたので天気も良かったし下山後の一杯をということで、ビールを購入し店舗横の休憩スペースに陣取ったが、これがまたイイ!20畳ほどのそこはテーブル・椅子完備、しかも眼下に御岳渓谷を見下ろせるビュースポット。あまりの気持ちよさにビールを家内ともども3本も飲んでしまった。やはり山は中毒だ(笑)。

【Start 7:00JR軍畑駅BS~9:00高水山~9:30岩茸石山~10:45惣岳山~Goal 12:20JR御嶽駅(本当はセブン横で飲んだため14:00(汗))】
総行程は、距離約 9.0km、出発地点標高235m、最高標高793m(岩茸石山)、最低標高235m(出発地点)、移動平均速度 不明、総所要時間約5h20m(GPSの電源入れ忘れのため写真撮影時刻で推測)

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