トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2018年5月13日日曜日

美しき瘤(こぶ)岩『瑞牆山』

登山道の途中から見えてくる瑞牆山。何と神々しい姿だろう。
久々に家内と山を歩いた。花粉症の家内は2月を最後に山は小休止状態だったが、ここにきてようやく歩けるようになってきたらしい。歩いてきたのは『瑞牆山』。深田百名山にも指定されているこの山は、昔、瘤(こぶ)岩と呼ばれていたらしく、山頂付近の岩の形が特徴的で美しく、何年か前に金峰山に登った時に初めて目にしたが、その時も「きれいな山だな」と、印象に残っていた。

いつもこんな感じなのかな?この日は路上駐車がいっぱいでした。
一般的な登山口は麓のみずがき山荘のすぐ前にある。100台くらいの無料駐車場があるようで、この日はここを目指し、朝6時に家を出発した。ゴールデンウィークの最中、中央道はそれなりの混雑で、途中、ゆるゆるとなりながらも、なんとか9時頃にみずがき山荘付近まで到着した。ずいぶんと山深くまで入っていったつもりではあったが、さすが人気の山、駐車場はすでに一杯なうえ、その付近の道路にも百台は超えているのではないかと思われるほどの車が路上駐車していた。自分も山荘をずいぶん越えた路上に駐車スペースを見つけ、そこに停めた。本当はいけないことなんだろうけど、しょうがなかった(のかな?)。

富士見平林道の標識。踏み入ったのは自分たちだけ。大やけどはしなかった(笑)。
身支度を整え、歩き始めようとしたとき、駐車したすぐそばの道路脇に「富士見平林道」との古い標識が立っている。舗装道路をみずがき山荘まで戻るより、こっちの方が早いとこ山歩きができるだろうと思い地図を確認するも登山道の表示はない。古い登山道なんだろうなと思いつつ、ただ、この辺の緩やかな地形も確認できていたので、この旧道を進んでみることとした。歩き始めると古びた木製の階段もすぐになくなり、かすかに残る踏み跡と地図とコンパスを頼りに歩を進めることとなった。自分の好きな、ちょっとした冒険歩きだが、今日は家内も一緒だから、あまり深追いはできない。小さなピークを過ぎて、すぐに林道方面に向かった。そうそう、今日はそういう歩きをする日ではないのだと。

林道途中から登山口に合流。いよいよ本格的な山歩きが始まる。
結局、近道のつもりが、やや遠回りとなってしまった歩き始め。家内は黙っていたが、恐らくイラっときていただろう。その後、正規の登山道に入って高度を上げていくと、すぐに富士見平小屋が見えてくる。営業意識満載の小屋前のテン場には早くも数十張りのテントがあり、皆、楽しそうに談笑している。「こんなところでテン泊してビールでも飲みたいわ」と、家内は言うが、なんだか毒を感じる。さっきのことをまだ根に持っているようだ。

大賑わいの富士見平小屋のテン場。これから瑞牆?それとも金峰?
気を取り直して、さらに歩を進めると、正面に峨々とそびえる瑞牆山が姿を現した。なんと威厳のある神々しい姿なんだろうと、思わずパシャリ。この後、ルートは一旦沢まで下りてから一気に山頂目指して登り返す。途中の桃太郎岩の大きさに驚き、どんどん傾斜を上げていく上り坂に戸惑い、名前は分からないけどてっぺんが見えないほどの大岩の辺りまでくる頃には、結構な岩場が連続してくる。考えてみると、この山、遠くから見える姿は岩山だから、こんな感じになるのも頷けるわけだ。家内も予想外に岩歩きを楽しむことになったことに浮かれすぎてしまって、途中の鎖場で不用意にもコケてしまった。幸い打撲程度で済んだからよかったけど、下手をすれば下手をする。山ではどんな状況でも気を緩めてはいけないのだと言う手本を体を張って示してくれたようなものだ。

この日、初めての巨岩、桃太郎岩にびっくり!つっかえ棒がお茶目。
沢から1時間半歩くと(と言うより登ると)、ようやく分岐標識のある肩まで辿り着く。ここまで来ると、あとは多少の鎖と階段をクリアして山頂だ。と、簡単に言うが、ここに来るまでに久しぶりの山で、しかもなかなかの登りを味わった家内はすでにヘロヘロ。途中でリタイアすることも考えたらしい。それでも頑張り通した君はエライ!(ちゃんと下りの体力も残していたし)

連続する鎖場を抜けると大きな岩が見えてきた。何岩だろう?
最後、山頂間際の暗い林を抜け、大岩の連なる美しく開放的な山頂に出た時の爽快感や達成感はなかなかのもの。家内もようやく元気を取り戻した様子。ただ、この日の山頂は人が多い!足を滑らせたり、人にぶつかってしまうと大変なことになりそうな崖続きの山頂は登山者で大賑わい。あちこちから「ちょー恐い」だの「おい、頼むから押すなよ」と言って、笑いながらも顔を引きつらせて岩山の上を楽しんでいる。

瘤(こぶ)岩の頂は多くの登山者で賑わっていた。
自分たちは自分たちで、高度感を楽しみつつ、次に歩く山を模索するかのように、眼前に広がる山々を目を細めながら眺めていた。隣にそびえる金峰山の五丈岩がぽっこりと目立って見えていて、いつだったか家内と歩いた日を思い出す。あの時はたしか娘も一緒だった。そんな日もあったなと、つい想いにふけってしまう。

岩の向こうには金峰山が間近に。五丈岩もしっかりと確認できる。
その後、風を避けるために山頂下の林の中で昼食のインスタント麺を2人ですすり、すっかり復活した家内は「下りの女王」と化して、帰りは足取り軽快にスタスタと下りていった。そして気がつけば歩き始めの不穏な雰囲気もいつの間にかどこかに行ってしまっていて、いつも通りの楽しい山歩きになっていた。ただ、帰り道、富士見平小屋の前を通ったときに、ふと「あ〜ビール飲みたい」だって、少しだけドキッとしたよ(笑)。さて、次はどの山歩こう。

【Start 9:03富士見平林道口~9:45登山道出合~10:13富士見平小屋~10:49天鳥川~12:31瑞牆山山頂(昼食)~14:07天鳥川~14:40富士見平小屋~15:28瑞牆山荘~Goal 15:33富士見平林道口】
総行程は、距離約 9.0km、出発地点標高1533m、最高標高2230m(瑞牆山山頂)、最低標高1533m(出発地点)、移動平均速度 約1.3km/h、総所要時間6h30m(recorded by garmin)

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2 件のコメント:

  1. こんばんは、
    今回も素晴らしい晴天です。ははは。
    やっぱ、人多いです~。
    標高差700m
    奥様も結構体力、根性ありますね~、
    連休歩かれたフギーダッシュさんについていけるとは、、、

    私は、すぐにギブアップします~

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    1. 青空さん、いつもどうもです。
      瑞牆山、とてもよかったですよ。以前から歩いてみたいと思っていた山なので、達成できてよかったです。まあ、人は多かったですけどね。
      家内も喜んでました。

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