昨日、当地での目標としていた山、『羅臼岳』にとうとう登ってきた。昨年から何度も計画を練っては、天候、仕事、家のこと、などなどにより、そのたびに計画倒れとなっていた。その山を昨日登ってきた。世界自然遺産「知床半島」のほぼ中央に位置し、半島の背骨を成す知床連山の最高峰で標高は1660m。
昨日は大興奮のまま一日を終えたが、今日になって目標を失ったせいか虚脱感というのか気の抜けた感じになっている。今になって気付くが、山は麻薬のようなものなのかも。ああ、早く次の目標を見つけなければ...(笑)。
さて、昨日の興奮を忘れてしまう前にレポすることとする。登山前日は、一帯、しとしと雨が降り続いていて、翌日の登山実行が危ぶまれた。山小屋の窓越しに屋根から滴り落ちてくる雨水を見ていたら、「やっぱり、今回も駄目なのか」といった諦め感を感じずにはいられなかったほど。ところが、翌朝起きてみると雨音が聞こえない。昨日、山小屋のご主人が明日は良い天気になると言っていたとおり、夜が明けてくると、それまで黒かった空がだんだんと青に染まってきた。「よしっ!」思わず声が出た。
昨日は大興奮のまま一日を終えたが、今日になって目標を失ったせいか虚脱感というのか気の抜けた感じになっている。今になって気付くが、山は麻薬のようなものなのかも。ああ、早く次の目標を見つけなければ...(笑)。
さて、昨日の興奮を忘れてしまう前にレポすることとする。登山前日は、一帯、しとしと雨が降り続いていて、翌日の登山実行が危ぶまれた。山小屋の窓越しに屋根から滴り落ちてくる雨水を見ていたら、「やっぱり、今回も駄目なのか」といった諦め感を感じずにはいられなかったほど。ところが、翌朝起きてみると雨音が聞こえない。昨日、山小屋のご主人が明日は良い天気になると言っていたとおり、夜が明けてくると、それまで黒かった空がだんだんと青に染まってきた。「よしっ!」思わず声が出た。
山小屋のご主人に別れを告げ、歩き始の3時間程度は樹林帯。ここは世界屈指のヒグマ密集地域。何とも言えない緊張感で歩を進めていく。ちょっとした物音にも身体がびくっとする。ヒグマに会わないためには急いだ方が良いのか、ゆっくり歩いたほうが良いのかと、訳の分からないことを考えながら、とにかくひたすら歩く。その後、大沢と呼ばれる雪渓に出て約30分朝日を浴びてキラキラと光る雪渓歩きを楽しむ。というか、自分雪渓は初めてで、後半、結構な斜度になると、滑落の恐怖から結構、身体に力が入ったし、視線も足元しか見ることができず、まさにガチガチの状態で、それでも一歩一歩確実にという気持ちから、なんとか雪渓上部まで歩ききることができた。いやこれ、本当に疲れた。その後、雪渓をを登りきると一変してハイマツの世界で、すぐさま目の前にドーンといった感じで羅臼岳が威風堂々と姿を現した。そこは羅臼平と呼ばれるところで、下山時には4張りくらいのテントがあった。クマは大丈夫?彼らには恐怖感という感情がないのだろうか。ある意味スゴイ...(汗)。
さてさて、羅臼平からはあと1時間ほどで山頂。目の前に目標達成がぶら下がっていて、ニヤニヤせずにはいられない心境の中、「いやいや登頂までは気を抜けないぞ」と、気持ちを再び引き締めて、最後の岩登りを慎重に登っていく。幸い、ルートの矢印がいたるところにペイントされていたので、その目印を見失うことなくゆっくりと登っていけば自分のような岩初心者であっても登れるレベル。もちろん三点確保は確実に実行したけど。そして山頂、今までにない達成感がみなぎってきた。それなりの高度感に強い風、油断はできな状況だけど、そんなことを忘れさせるかのように、目の前には本物の知床連山がクリアに姿を見せ、そのすぐ横には国後島の最高峰「爺爺(チャチャ)岳」1822mが雲の上に頭を見せている。振り返ると羅臼湖が太陽の光を浴びキラキラと光り、その先にあるはずの斜里岳は残念ながら雲の中にすっぽりと包まれていた。そんなことも含めて見とれた。自然の凄さ、美しさに見とれた。良く見るとオホーツク海を含めた周りの海は雲の中、この羅臼岳周辺だけがぽっかりと雲がない。そんな幸運にも心を揺すぶられた。一生忘れない、そう思い山頂を後にした。
登りの苦労がウソのように下山は比較的、安定して歩くことができた。雪渓も下山時の方が高度感が薄れ楽しいことにも気づいた。もちろんヒグマの恐怖はそれなりにあったけど、それも慣れてしまえば入山時のようなビビりも影を潜めた格好。慣れとは怖いものである。
無事山小屋に着いた後、昨晩、山小屋で一緒になった埼玉県から来たというベテラン登山者を近くまで車で乗せた。今度またどこかの山で会いましょうと言われた。ホントそうありたいものだと強く思った。山とはやはり、いいものだ。
無事山小屋に着いた後、昨晩、山小屋で一緒になった埼玉県から来たというベテラン登山者を近くまで車で乗せた。今度またどこかの山で会いましょうと言われた。ホントそうありたいものだと強く思った。山とはやはり、いいものだ。
【Start 岩尾別登山口~羅臼岳~Goal 岩尾別登山口】
総行程は、距離14.0km、出発地点標高230m、最高標高1660m(羅臼岳山頂)、最低標高230m(登山口)、移動平均速度1.5km/h、総所要時間9h11m(recorded by garmin)
青空です、
返信削除久々の、登山記事ですね~。
雪渓、怖そうです。ご無事でなにより。
充電できましたね。
大分、歩かれてますね。すごい体力、私よりありますよ。まねできませんね。
青空さん、いつもどうもです。
削除雪渓歩きは楽しくもあり、怖かったです。でもこれも良い経験でした。
山歩きは人生にたとえられますが、一歩一歩歩いていけば確実に前進
するものですね。そんなことを考えながら、今回も歩きました。