トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2020年11月23日月曜日

エキチカ山行『高川山』

無人駅の「初狩駅」は、多くの登山者で賑わっていました。

最近、家内が山歩きに積極的になっている。自称「4時間膝」(4時間を超える歩きには膝が耐えられない...)の家内は、足の筋力を強化して、歩ける山を増やしたいと計画しているらしく、「私でも歩ける山」をやたらにおねだりしてくる。そうした意味では、今回のコースはガイド本によると3時間で、トレーニングとしてはうってつけであった。

ガイド本によると、この『高川山』は中央本線の初狩駅からそのまま歩いていけるため、そこそこ人気の山だということだ(そこそことは言ってなかったと思うが)。ということで、コロナ禍になって初めて電車でアクセスすることとした。新型コロナが流行し始めた頃は電車での山行にはやや抵抗があったが、マスクをし、大人しくしていれば電車はそれほど恐れる必要はないと、毎日の通勤経験によって、不安感はほぼなくなっていた。

集落の中を抜け、登山口に向かう。

9時過ぎに無人駅の初狩駅に到着した自分と家内、小さな駅なのに大勢の登山者が駅前で準備体操や待ち合わせをしているのにはやや驚いた。ワンゲル部らしき若者、おじさん達のお仲間、山ガールのお仲間、さらには犬を連れた家族まで。いろんな種類の登山者がそこに集まっていた。そこそこ人気があるとは、あながち嘘ではないようだ(だから、そこそことは言ってない)。

林道を歩き、登山口に向かう。

駅前から歩き始め、人気のない集落を20分ほどで抜け、墓地の前を通り過ぎるとだんだんと山らしくなってくる。この日は11月だというのにとても暖かく、林道に入る手前で2人とも半袖Tシャツ姿となった。さらに林道を20分くらい歩き進めると、左手に「男坂・女坂コース」と書かれた道標が見えてくるので、そこからいよいよ山に入ることとなる。1000mにも満たない低山なので、歩きは基本的に樹林帯コースで、途中なかなかに急坂がありながらも、家内は頭にある「3時間コース」が頼りになっているのだろう、「結構急だけど、気持ちいいね」と、終始、余裕の表情を見せている。そんな家内の期待を裏切ることもなく、汗をかかないようにゆっくりと歩いたにもかかわらず、2時間ほどで山頂が見えてきた。

この時期、山は落ち葉でいっぱい。

いざ、山頂に到着すると、狭いスペースに既に20人ほどの登山者が所狭しとひしめいていて、各々、食事の準備をする者もいれば、記念撮影をしたり、到着したばかりなのか何となく立ったまま景色を見たりしていた。自分たちはというと、予想外の密にやや圧倒されながらも、お目当の富士山方面を眺めてみると、生憎の分厚い雲が一面に広がっている。すぐには晴れない雲とわかると、密の山頂には興味はなく、少し下りたところの少しだけ開けた場所で昼食を取ることとした。時刻は11時だが、お腹はすでにペコペコ。この日の昼飯は相変わらずのカップ麺ではあるが、自分たちは普段、あまりインスタント系のものを食べないので、山でのカップ麺はそれなりに楽しみなのだ。強がりなしに...。ムカストーブでお湯を沸かし、準備を進めていると、この間にも登山客はどんどん増えてくる。自分たちの周りにはいつのまにか、子供会のグループのような集団が保護者含めて10人ほど陣取ってきた。出来上がったカップ麺をずるずるとすすり、スープをゴクゴクと飲む頃にはさらに混み合ってきたので、長居は無用と、準備してきたコーヒーをこの日も飲むことなく、密から逃れるように撤収し、その場を後にした。

山頂は「密」でした。ここは、犬まで登る人気の山のようです。

下りたのは登りとは逆の東側のコースで、富士急行田野倉駅を目指すこととした。山頂直下には10m以上はありそうな、ロープのついた急坂に取り付くことになるが、あんなに賑わっていた山頂のすぐそばにこの危険なロープ場(と呼ぶのか?)があることのギャップにやや違和感を覚えつつも、慎重に降りていく。まあ、ロープ場といっても、油断することなくゆっくりと下りていけば、さほど問題となる坂ではなさそうだ。この後は、比較的急な坂が真っ直ぐに延々と続いたが、このコースを登りに選ぶとなかなか苦労しそうだ。まあ、そのおかげでどんどんと標高を下げ、あっという間に里まで降りてこられた。

山頂直下のロープ場。画像では高度感は伝わりにくいが、そこそこ。

ただ、そんなあっという間に下りた下り坂でも、踏ん張り続けの下り坂だったので運動不足の2人の足にはそれなりに効いたらしく、その後、膝をガクガクさせながら、田野倉の集落を歩くことになった。そうそう、今回は下りる途中の登山道で、恐ろしい生き物に出会った。マムシである。写真では見たことがあったが、実物を見るのは今回が初めて。その場を離れた後も、やや小柄でうすきみの悪いあの赤茶けた紋様とでもいおうか、体表の柄がずっと頭に残ってしまい、やや神経質になってしまったようだ。それにしても、今まであまり考えたことはなかったが、改めて考えてみると、登山って当たり前だけど山の中を行動するものだから、マムシと遭遇しても不思議ではないということ。山での危険動物は何も熊だけではないということか。以後気をつけることにしよう。

田野倉集落を歩いていたらしょう洒な洋館を見つけた。尾県郷土資料館というらしい。

その後、1時間に1本の富士急行にもタイミングよく乗れて、無事、最寄駅についた2人は、事前に示し合わせたわけでもないのに、まだ日が高いことも気にすることなく、当たり前のようにいつもの居酒屋に向かい、当日の山話に花を咲かせた。うん、電車でのアクセスもなかなかいいものである。

さて、次はどの山歩こう。

【Start 8:58JR初狩駅~10:46高川山山頂~12:39古宿集落~Goal 13:25田野倉駅前】
総行程は、距離約 8.5km、出発地点標高472m、最高標高976m(山頂付近)、最低標高396m(田野倉集落内)、移動平均速度 約1.9km/h、総所要時間4h26m(recorded by garmin、3時間コースのはずなのに...)

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