トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2017年9月2日土曜日

槍ヶ岳開山(新田次郎)

年季物の本、初版は昭和43年で、これは昭和50年の第20版でした。
この夏、登るはずだった槍ヶ岳。40年ぶりの長雨に阻まれ、惜しくも夢と散ってしまったが、そんな槍ヶ岳登山に向けて読んでいたのが、近所の図書館で借りてきたこの本。もともと自分が持っていた槍ヶ岳のイメージは、「北アルプスの中心」、「ほかの山頂からの眺望のシンボル」、「岩」、「登攀」などなどで、この本を読んでみると、そうした自分が抱いていたイメージが江戸時代の人々も同様に感じられていたことが分かって、この槍ヶ岳という山にググッと親近感を覚えてきた。いまだ北アルプスを歩いたことのない自分、事前のルート調査とこの本を読んだことによって、歩いたことのない槍ヶ岳の付近の景色が目に浮かんでくる。楽しいやら悲しいやらである。
さてこの物語、時代は1800年代初頭に遡る。農民一揆の混乱により自分の妻おはまを誤って殺してしまい、出家の道を辿ることになった岩松(のちに播隆上人)は、苦しい修行を乗り越え、笠ヶ岳再興に続き槍ヶ岳開山を目指す。衆生済度(しゅうじょうさいど。生きているものすべてを迷いの中から救済し、悟りを得させることの意味で、仏教用語)のためにとしながらも、上人自身の中には亡きおはまに自らの過ちの許しを得ることが強く意識されていた。そしていよいよその頂上に立った時、そこには五色に彩られた虹の輪の中に如来を見たがその如来は形を変え、おはまの顔が浮かびあがってきた。だが、そのおはまは、いまだ憎悪の念を抱くように上人を睨んでいた...。
何とも苦しい物語ではあるが、そうしたストーリーの中にも新田次郎らしく入念な取材の跡が窺われる作品で、仏教解釈のみならず、もちろん地元の訛りや地名などもふんだんに出て来ていて、特に印象に残ったのが上高地は昔は「上口(かみぐち)」と呼ばれ神聖な場所だったようだし、現在の槍沢ルート途中にある播隆窟(坊主岩)も昔から岩小屋と言って、避難小屋として使われていたようだ。あ~あ、こんなことばかり詳しくなっても、実際にこの目で見ないと意味がないんだけどね。でも、来年こそは行くぞ北アルプス。そして待っていろよ槍ヶ岳!

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2017年8月27日日曜日

せっかく買ったのに...ビレイグローブ『Black Diamond CRAG』

こいつと槍に行きたかった...。
たった今、目の前のテレビの画面のこと。24時間テレビで義足の少女が槍の穂を攀じ登っていて、とうとう穂先への登頂を果たした。すごい根性だ。かくいう自分、40年ぶりの長雨に夏休みの山行計画はことごとく中止に追いやられ、「残念でした」投稿をここに書いている。晴れていれば今頃このテレビを見ながら「そうそう、ここ、ここ」とか言いながら目をキラキラさせていたに違いなかったのに。この落差は何なんだ...。
窓からはセミの声がひっきりなしに聞こえてくる。何のセミだろう。心なしかそのセミたちの声が夏の終わりを告げているように感じる。せっせと準備した槍ヶ岳登山。ルートも頭に叩き込んだし、新たな道具も購入したが、シーズン中に連休を確保できない今年は絶望的で、全ては来年までお預け。
このグローブも同行予定だった山友に「念のため準備しておいた方がいい」とアドバイスを受けて急きょ購入したものだが、荷を解く前に中止が決定された。悲しすぎる...。日曜の午後、そんなブルーな気持に浸りながら一人の時間をゆっくりと過ごしている。
タイトルにはビレイグローブと書いたが、そういうカテゴリでよかったのかな?ショップの岩登りコーナーにはたくさんのグローブが並んでいたけど、このクラッググローブが格段に安価だった。というのも、ほかのグローブは本革でこいつは合皮だから。でも岩登りをそう何度もやらないであろう自分にとっては、このくらいがちょうどよいと思う。それでもこのグローブ、作りはしっかりしているし、ノーズワイパー(鼻水拭き)やカラビナホールもついていて、機能的には文句はない。もちろん、実際の岩を掴んでみたわけではないので、肝心なホールド感は検証できていないけど。まあ、その辺は来年の楽しみとしておこう。それにしても、夏山シーズン真っただ中の今月、「山ゼロ」は何とも悔しかった~(涙)。
安い割にしっかりとしてる(ように見えるけど)
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2017年8月5日土曜日

ヘルメット購入『Black Diamond Vector』(ベクター)

幅広設計で、頭の大きな自分も安心!よく見るとヘッドランプクリップも。便利!
先日、登山用のヘルメットを購入した。それは、いよいよというべきだろうか、今月、あの槍ヶ岳に登る計画を立てているから。槍ヶ岳といえば、山をやらない人でも一度は聞いたことがあるであろう日本を代表する名峰であるし、もちろん山をやっている人にとっても、誰しも一度は登ってみたい山だろう。ただし、その頂に立つためには岩登りという試練を経なければならず、自分のような高所恐怖症の人間が果たして登り切ることができるのだろうかと、今から楽しみにしている傍らで不安がいっぱいの心境である。そうした、岩登りに必要となってくるのがヘルメットで、これは主に上部からの落石から頭を守ることと、滑落事故に備えるためで、ヘルメットを被ることで、数字的には死亡事故の可能性は低くなるようだ。計画している槍ヶ岳を中心とした山域は、長野県山岳遭難防止対策協会が2013年にヘルメット装着奨励山域に指定しており、このおかげもあってか最近は随分とヘルメット着用者が増えたと聞いている。まあ、そういうことで自分も購入したというわけ。
ベンチレーターもしっかりと付いていて、頭の蒸れ蒸れにも対応しています。
購入したヘルメットは、ブラックダイヤモンドのベクター。数あるヘルメットの中でコレに決めた理由はただ一つ、自分の頭のサイズに合ったから。都内の山岳系スポーツショップであれこれと試着してみたが、なかなか自分の頭にピタッとハマるヘルメットがなく、唯一と言ってもいいと思うが、このベクターだけがしっくりときた。改めて自分の頭の大きさに愕然としてしまったが、もはや選択の余地はないと、即座にこれを購入。もちろん事前に「ヘルメットの購入の仕方」的なサイトがいくつもあって、それらを読んではいたが、なんだかんだ言ってフィット感が悪けりゃ元も子もないと思い、有名メーカーだし、デザイン的にも悪くないし的にあっさりとコレに決めた。付属品としてヘルメットをザックに取り付けるホルダーも購入し、気分はすでに目指す槍ヶ岳へ。さて今度の山旅、果たしてどうなることになるのやら。レポは追って投稿することとします。

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2017年7月23日日曜日

初歩き南アルプス『鳳凰三山』(2日目、縦走編)

地蔵岳山頂からオベリスクを仰ぎ見る。そのスケールに圧倒!
(1日目、苦闘編から)
散々な山小屋泊まりを終え、周りの皆さんとともに午前3時前に起床した自分。よく寝られたのかどうか分からないボヤ~っとした状態で身支度を整えていると、これから訪れる現実に次第に興奮を覚え始め、あっという間に目がぱっちりと覚めてきた。「よしっ、行くぞ!」って感じで。
とはいえアルファ米の朝食を終え、なんだかんだ出発となるとすでに午前4時。それでもまだ夜は明けていない。ヘッドライトを点け暗い急登に向かっていく。歩き始めて30分もたたないうちに辺りは薄明るくなり始め、それとともに今回の山行で初めて樹林帯を抜け出し、花崗岩の砂礫地帯に突入した。これぞ鳳凰三山の景色、「ようやく来たぞ」と一気に気分は高まる。その後、山頂間近で夜明けを迎え、久しぶりのご来光にお目にかかった。山で見る日の出はやはりいい。心が洗われるとでもいうか、苦労して登ってきた者だけが得られる特権だろう。そして目の前にはあのオベリスクがドーンとそびえていた。憧れの山域にきょろきょろとしながら、歩き始めから1時間で地蔵岳山頂に到着。初めての地蔵岳はオベリスクの大きさに圧倒され、数々鎮座する地蔵に厳かな雰囲気を感じ、オベリスクの裏側に回ると甲斐駒ケ岳が威風堂々と目の前にそびえていた。なんという場所なんだここは。なんていうか...興奮が収まらない!

この地蔵たちは、登山者がいようがいまいが、晴れていようが雪であろうがいつもここで静かに佇んでいるのだろう。
興奮さめやらぬまま地蔵岳を後にし、次に目指すは観音岳。今回の山歩き、メインとなる三山の縦走は距離にして約3km。普通に歩いてしまうと1時間少々で歩ききってしまう。せっかくここまで苦労して登ってきたのに、それではもったいないと、ここからの尾根歩きはゆっくりじっくり楽しんで歩くことにした。

振り返ると地蔵岳のオベリスク。そして、遠くには八ヶ岳が。
さて観音岳は鳳凰三山で最高峰の2840mを擁し、Web情報では眺望が最高らしい。はやる気持ちを抑えて、ゆっくりゆっくりと、周りの景色をしっかりと嚙みしめるように縦走を楽しんだ。それにしてもこの尾根歩き、花崗岩の白い砂地にはいまつの緑が冴え、正面には目指す観音岳や富士山が、右手には標高日本2位の北岳が、後ろには先ほど歩いてきた地蔵岳や八ヶ岳がそれぞれ見えている。加えて今日は最高の青空。素晴らし過ぎる...。コースは多少のアップダウンはあるものの、危険個所もなく超快適。このままずーっと歩いていたい気分だ。
観音岳山頂に到着すると、その眺望に絶句。しばらく無言のまま山頂に積み上がっている大岩の上に立ち、360℃を見回した。正面から薬師岳、富士山、北岳をはじめとする白根三山、仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、遠くに北アルプスの山々、先ほどまでいた地蔵岳、八ヶ岳、秩父の山域、日本の名だたる山々がここで一望できる。本当にため息しか出てこない。山をやっていてよかった。日頃の雑事も小さなことに感じ、また頑張れる気持ちを持つことができた。周りの登山者たちも笑顔で山々を眺め、様々なポーズで記念写真を撮っている。そんな様子も微笑ましく見え、自身の体もスーッと軽くなる感じを覚えた。「よしっ、次に行こう」と呟く。

朝日に輝く北岳(右側)とその奥の仙丈ケ岳。どちらも3千m峰だ。
その後、白砂の広場のような薬師岳山頂でコーヒーを飲みながら最後の眺望をしっかりと味わい、今回の山行の尾根歩きを終えた。下りは中道コースで一気に青木鉱泉へ向かったが、このコースがすごい。というのも、傾斜のきつさとその長さ。途中、2~3組のパーティーとすれ違ったが、自分ならこのコースをとてもじゃないが登ろうとはしない。相当きついと思う。自分の場合下りだけど、むしろ下りの方が足をかなり踏ん張ることになるので、このコースの核心部分の約2時間の間に膝はかなりふらふらになってしまった。何度もこけそうになってしまったけど、やはり年齢(トシ)なのかな、自分。
とはいえ、なんとか青木鉱泉までたどり着き、お風呂をいただいてきた。1000円、沸かし鉱泉、石鹸のみ。正直「う~ん」だったかな。まあ、気持ちよかったけど。
さて、今回の山歩き、目下の目標だった鳳凰三山は、稜線まで出るのは大変だったけど、天空の稜線は期待どおり最高だった。しいて言えば、稜線が短ったので物足りなさはあったかな。今度は北沢峠から入って、早川尾根、鳳凰三山を歩いて、夜叉神峠で下りる計画を立ててみよう。やっぱりここは眺望が素晴らしかったから、ぜひもう一度歩いてみたいと思う。ということで、いずれにしてもやっぱり「山サイコー」ってか。

薬師岳山頂の手前から。富士山も頭を見せている。


【2日目:Start 鳳凰小屋~鳳凰三山~中道~青木鉱泉(青線)】
総行程は、距離10.2km、出発地点標高2400m、最高標高2840m(観音岳)、最低標高1087m(青木鉱泉付近)、移動平均速度 約1.5km/h、総所要時間6h40m(GPS端末故障のためおおよその数値)

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2017年7月20日木曜日

初歩き南アルプス『鳳凰三山』(1日目、苦闘編)

工事中のドンドコ沢入口付近。鳳凰三山山頂付近は雲に包まれている。
またもやご無沙汰のブログ投稿。というのも、引っ越しという我が家的には大プロジェクトを実行していたからで、好き好んでサボっていたわけではない...。いやこれホント。
そんな引っ越しの後始末がまだ残る中、でもせっかくの連休。家族の白い眼とブーイングが鳴りやまぬ中、強行してきたのは南アルプスは『鳳凰三山』。この山はこれまで何度ともなく計画を立てていたものの、雨によりなかなか歩くことができなかった山で、自分にとっては目下の目標としてきた山。なので、今回の実現はひとしおの感動があった。
山をやっている方は『鳳凰三山』と聞くと、南アルプスの中でも前哨的な位置づけにあるイメージを持つだろう。自分も同様で、南アルプスを代表する甲斐駒ケ岳や、北岳などの3000m峰に先立って挑む山、そんなあいさつ程度の気持ちで臨んだが、いやいや、この山、山頂に至るまでの樹林帯の深さや稜線に辿り着いてからの眺望のすばらしさは、あいさつ程度で歩くには失礼極まりない、れっきとした日本アルプスの山だと身をもって体感することができ、苦しみながらも実に充実した素晴らしい山歩きとなった。

登山口のある青木鉱泉。下山したらお風呂に入ることを楽しみに、登山道に向かう。
まずは登山口へのアクセスだが、JR中央本線の「韮崎駅」から山梨中央交通が運行している季節限定の登山バスに乗り込み、青木鉱泉へと向かう。青木鉱泉はWebで見た通り古めかしいながらも落ち着いたたたずまいの温泉(?)宿で、山を下りたら一度は入ってみようと、下山後の楽しみを抱えて、午前8時30分、その宿の脇が入口となっている「ドンドコ沢登山道」に踏み入った。このコースの見どころは沢沿いを歩くことから水との触れ合いがあることで、途中、いくつもの滝を見ることができ、夏山にとってはありがたい涼を所々で味わうことができるコースとなっている。
そうは言ってもこの日は2か月以上ぶりの山歩きでトレーニング不足は否めなかったし、気温も相当上昇しているので、歩き自体に多少の不安はあった。一方で登山口付近に駐車してあった自動車の台数から見ても相当の登山者が山に入っているようで、テン場25張りが最高という公式ホームページの情報からしてもそんなにゆっくりとできる山歩きではないことは分かっていたから、滝見にはそれほど固執せずに歩いていこうと決めていた。
ただ、歩いてみると、やはりと言うかとにかく暑い。下界は35℃にもなるというこの日、登山口が1100mといっても、うっそうとした樹林帯の登山道は風が通らずむしむしとした状態。ゆっくりと歩いていたにもかかわらず、シャツ全体が汗でびしょ濡れになるほどで、途中の渡渉の際などには冷たい川の水で顔をバシャバシャと洗うのがとても楽しみだった。しかも登山道はなかなかの傾斜で、それが結構続く。いろいろなブログで「きつかった」的な投稿がされていたことをふと思い出し、根拠のない自信から「それほどでもないだろう」と高をくくっていた自分。途中、何度も高度計を見ては、目指す鳳凰小屋の標高およそ2400mに辿り着くにはまだまだだと、深い樹林帯が続くこのコースの厳しさを身をもって知った。やはり南アルプスはそんなに甘くないんだなと、一人歯を食いしばりながらひたすらに今日の宿、鳳凰小屋を目指した。

樹林帯のつづく登山道。汗だくになりながらも今日の宿、鳳凰小屋を目指す。
ほぼ一貫して急登が続く樹林帯の登山道をやや脱水症状ぎみになりながらヘロヘロになり歩き続けて約5時間。1300mの標高差を登り詰め、午後1時30分に目指すは鳳凰小屋に辿り着いたが、ここで衝撃の事実、なんと早くも恐れていたテン場満杯の事態。さらに恐ろしいのは、そうしたテン場にありつけなかった登山者は専用の部屋に素泊まりで詰め込まれることになった。ああ、テントなら自由な空間が800円で手に入れられたのに、この専用部屋は6畳間に12人が2500円ですし詰めに(涙)。そうなれば早く寝たほうが勝ちと、持参した缶ビール2缶とウイスキーを一人テラスでグビグビっと飲み、午後5時過ぎには早々とシュラフに潜り込んだ...。まではよかったけど、大半の人がお休みタイムとなる8時過ぎにはその騒がしさで目が覚め、さらにはすし詰め状態の部屋が恐ろしく暑くなっていることに気付き、しかも真っ暗な部屋の中であちこちで得体のしれない生き物(おそらく虫)がバッタバッタ、バサバサと飛び回り、それがたまに自分の顔にまとわりつき、酒の勢いがなくなった自分にはとても寝られる状態にはなかった。最悪の小屋泊まりとなってしまった。そう言えば小屋のオヤジさんが言っていたけど、1年で1番の宿泊者の多い日だそう。なんてこった...。
今日の宿、鳳凰小屋に到着。ただし、この日の夜は山小屋最悪の夜が待っていた。
まあ、そんな中にありながらもウトウトして気が付けば翌朝3時前、今度は周りがご来光狙いでざわつき始める。自分はそうした予定にはなかったけど、もう寝てられないなと一緒に起きることとした。そう、2日目の始まりである。(2日目、縦走編につづく)

【1日目:Start 青木鉱泉~ドンドコ沢~鳳凰小屋(赤線)】
総行程は、距離5.3km、出発地点標高1100m、最高標高2400m(鳳凰小屋)、最低標高1100m(おそらく青木鉱泉)、移動平均速度 約1km/h、総所要時間5h00m(GPS端末故障のためおおよその数値)

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2017年5月19日金曜日

奥秩父から奥多摩まで2泊3日の山旅(3日目)

山行3日目、奥多摩小屋の朝。この日の楽しい山歩きを富士山が約束してくれているよう。
(2日目から続く)
さて、今回の山行も最終日。この日も目覚めたのは午前4時半。昨夜も一晩中、人の歩く足音で何度も起こされてしまった。しかも木の根がひどいテン場。でも、連日の疲れもあってか、それでもまあ、よく寝られた方かな。疲れも十分にとれたし。自分、結構すごいな...。
3日目のこの日は、奥多摩小屋からJR奥多摩駅まで石尾根をひたすら下る約20kmのコース。山行最終日なので、ゆっくりとじっくりと楽しんで歩こうと、朝日まぶしく富士山が微笑む中、奥多摩小屋を後にした。まず目指すのは七ッ石山(1757m)、昨日までの2日間で約30km歩いてきた足は歩き始めからパンパンといった感じで、ブナ坂からの登りがかなり応えたが、昨日会得した歩行法で着実に山頂に辿り着いた。この石尾根、七ツ石山を過ぎてから尾根道と巻き道の選択ができるのだが、疲れた体に鞭打って「せっかくだから」と、尾根道をチョイス。足がパンパンなのに尾根道、もう訳が分からない。ただ、この尾根道、展望がハンパない。歩き始めてすぐに「ああ、こっちを選んでよかった~」と疲れも吹き飛んだ。というのもこの石尾根は、防火帯になっていて尾根道が結構広い幅で木が生えていないので、何度も言うようだがホント展望がよくて、しかも美しい。

見通しが効いて気持ちの良い石尾根の尾根道。
その後、高丸山(1733m)、日蔭名栗山(1725m)といったアップダウンを経て鷹巣山避難小屋に到着。ここでは、飲み水を補給するために寄ったんだけど、ここの水場も避難小屋から200mほど下った場所にある。だから、重いザックは避難小屋にデポして駆け足で往復。だいたい10分弱で行けたかな。その後、およそ2年ぶりの鷹巣山(1736m)へ到着。ここも人気の山だけあって、まだ10時そこそこなのにすでに10人以上の登山者が各々に食事をとったり展望を楽しんだりしながら休憩している。みんないい顔してる。
かくいう自分は先がまだ長いので、ぐびっと水を一飲みし、そそくさとその場を後にした。すでに4時間近く歩いているのに道のりとしてはまだ半分も歩いていない。

鷹巣山から奥多摩の山々を望む。遠くには富士山も。
その後、徐々に高度を下げていって六ッ石山(1478m)で昼食をとったあと、この日最後のピーク、三ノ木戸山(1177m)をクリアした。これでこの日一日で一体いくつのピークを踏んだのだろう。有名峰でなければアルプス級の高山ではないけど、身体の疲れに反してこの日の縦走は気分がいい。思い返せば、昨日までの登山道はちゃんとした尾根道を歩くことがなく、なんとなくうっそうとした巻き道を延々と歩いてきた。それはそれで悪いとは言わないけど、この日こうして開けた尾根道を歩いて改めて思ったのは、「山はやっぱり展望だ」ということ。自分の中で山歩きの楽しみのかなりの割合で展望を期待していることがはっきりと分かった。次に山行を計画する際も展望の効いた山を歩くこととしよう。
さて、最後の下りは、さすがの石尾根も奥多摩特有の植林域に入り、勾配もきつくなってきた。これほど長い時間、下り坂を歩いていると、さすがに後半は踏ん張りがきかなくなってきて、足元もふらふらしてくるが、何とか頑張って無事に奥多摩駅に下りてきた。5月初めなのに下界はなんて暑いのだろう。早速いつもの酒屋に寄り、下界は下界の楽しみを「ゴクリ」っと。これはこれでいい!そのあと、混んでいるだろう「もえぎの湯」は避けて、一度行ってみたかった「玉翠荘」(ぎょくすいそう)へ。ただここもゴールデンウィークの力は及んでいて、団体さんが休憩室を占領していた。まあ、休憩室は今度来た時に入ってみようと、とりあえず3日分の垢だけを落として建物を出た。そのあと帰路に就くためJRホリデー快速に乗ったが、車内は大混雑で最後まで立ちっぱなし。下界はやっぱり大変だ...。

休憩室は入れなかったけど、温泉はよかった。また来てみたい玉翠荘さん。
今、こうして山から下りてきて2週間経つが、最初の1週間は足のどこかが日替わりで傷んだ。筋肉痛というよりも痙攣があったり膝が痛んだり。足先のしびれに関しては今でも取れないでいる。やはり、ちょっと無理をしたようだ。去年はこんなことなかったのに...。今回の山行でも毎度同じことを反省することとなってしまったが、「もっと体を鍛えなきゃ」ですね。でも、そんなこんなもひっくるめて最後に一言、「やっぱり山はイイ!」ですね。


【1日目:Start 新地平BS~雁峠~笠取山~唐松尾山~Goal 将監小屋】(青ライン)
距離14.9km、出発地点標高1065m、最高標高2109m(唐松尾山)、最低標高1065m(出発地点)、移動平均速度1.7km/h、総所要時間8h17m
【2日目:Start 将監小屋~飛龍山~雲取山~Goal 奥多摩小屋】(紫ライン)
距離15.0km、出発地点標高1744m、最高標高2077m(飛龍山)、最低標高1744m(出発地点)、移動平均速度1.7km/h、総所要時間8h44m
【3日目:Start 奥多摩小屋~石尾根~Goal JR奥多摩駅】(赤ライン)
距離19.3km、出発地点標高1746m、最高標高1757m(七ツ石山山頂)、最低標高348m(JR奥多摩駅付近)、移動平均速度2.2km/h、総所要時間8h24m
(いずれもrecorded by garmin)

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2017年5月16日火曜日

奥秩父から奥多摩まで2泊3日の山旅(2日目)

夜明け直後の将監小屋テン場。正面に見えるのは大菩薩嶺だろうか。
(1日目から続く)
さて2日目。前の晩はお隣のテントからの強烈ないびきや、夜中なのにテントのそばを歩く人の足音、さらにはシカなどの野生動物を追い払うためなのだろうか、爆竹の爆音などによって、熟睡などできるはずもなく何度も目を覚ましたが、それでも体の疲れは十分とれた。朝、シュラフから出たのは4時半、朝もやがこの日の晴天を予感させた。正面に見えるのは大菩薩嶺だろうか、富士山はまだ見えない。仕事の日の朝とは違って起きた瞬間から目はやたら冴えている。長い一日を乗り切るために早速朝食をと、アルファ米に生卵、フリーズドライのおかずスープに甘いココアまでいただいて体調はすこぶる快調。ただ、そうこうしているうちにテン場を出発したのは6時半。周りを見渡すとほとんどの人が出発していた...(涙)。

こんな橋がたくさんある。中には高度感でドキドキモノの橋も...。
2日目のこの日は、以前から奥多摩側から見てて一度歩いてみたかった飛龍山(2077m)からお馴染みの雲取山(2017m)を経てこの日の宿泊場所、奥多摩小屋までの約15km。行程としては、将監小屋を出てから、まずは飛龍山まで、ただただひたすらにアップダウンの少ないトラバース道を歩き続けるといった感じで、多少荒れた登山道は所々に崩落地帯があったり両側切れ落ちた手摺のない橋があったりで、奥多摩の整備された登山道育ちの軟弱登山者の自分にとっては決して歩きやすい登山道とは言えない状態だった。ただ救いだったのは、所々で展望が効いたこと。富士山がずーっとこちらに微笑みかけてくれていたので、そんな登山道でも飽きることなく頑張り続けることができた。特に飛龍山手前の禿岩の展望は最高で、富士山はおろか南アルプス、その他よく分からないけどたくさんの山々を眺めることができた。あの山域にあってあの場所は、実に気分爽快である。

禿岩から望む富士山。ここは実に開放感があって気持ちも晴れます。
その後、藪漕ぎのような飛龍山への登りと展望のほとんど効かないその山頂に期待を裏切られたのち、次に目指すは我が故郷、雲取山(なんちゃって)。途中、狼平という開けた鞍部で栄養補給し、あっ、ちなみに今回の山行では一食に一個、必ず生卵を混ぜている。だから生卵は全部で6個も持ってきた。家内に教えたら、「サプリでいいんじゃない」だって。次回からそうしよう...。まあ、そんなことはどうでもいいが、その後、三条ダルミから雲取山山頂を目指したが、これが結構きつかった。でも、この登りで自分の山歩きとしてはとても貴重な一つの気づきがあった。聞けば当たり前のことだけど、それは「とにかく小股で少しずつ登っていくこと」。この歩行法のおかげで疲れにくくなったし、ペースは遅いけど安定して着実に前進できるようになったので、結果的に今までよりも登りのスピードは上がったと思う。この三条ダルミからの登りもこの歩行法で、もちろん辛かったけどしっかりと歩きぬくことができた。一年ぶりに雲取山の山頂に着くと、さすが人気の山だけあって登山者が大勢。特に今年は2017年なので、標高2017mの雲取山は人気があるらしい。そんなこともあってか、うわさには聞いていたけど、山頂標識が新しくなっていた。しかも立派な石造り。さすが東京都。

人気の雲取山山頂。石造りの山頂標識が真新しい。
さあここまで来ると、あとは奥多摩小屋まで小一時間下るだけ。以前から泊まってみたかった奥多摩小屋のテン場、この日は100張り以上もあっただろうか。とにかく混んでいた。受付を済ませてからテントを張る場所を探したんだけど、なかなかいい場所が見つからない。このテン場、よくよく見ると広さの割に平らな部分が少ないんじゃないかな。やっと見つけた場所も木の根がひどかったけど、まあ何とかなった。それとこのテン場、水場がやや遠いのが厄介なところだと感じたし、それと汚い話になっちゃうけど、トイレがかなり汚れている。しかも箱が3つしかない。あのテント数で3つはないよね...。だからこの日も早々とトイレを済ませ、19時過ぎには就寝し翌朝4時半には目を覚ましトイレを済ませたので、渋滞にはハマらないですんだ。トイレの話しで終わっちゃったけど、2日目はこんな感じで終了~。しつこいようだけど、残念ながらトイレの汚さは山小屋としてはポイントダウンですよね。何とかしてくださいよ。奥多摩小屋さん。
(3日目へ)
この日は大混雑の雲取小屋テン場。こんな感じのテン場が延々続く...。
【1日目:Start 新地平BS~雁峠~笠取山~唐松尾山~Goal 将監小屋】(青ライン)
距離14.9km、出発地点標高1065m、最高標高2109m(唐松尾山)、最低標高1065m(出発地点)、移動平均速度1.7km/h、総所要時間8h17m

【2日目:Start 将監小屋~飛龍山~雲取山~Goal 奥多摩小屋】(紫ライン)
距離15.0km、出発地点標高1744m、最高標高2077m(飛龍山)、最低標高1744m(出発地点)、移動平均速度1.7km/h、総所要時間8h44m

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