トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2018年2月17日土曜日

冬の北八ヶ岳『北横岳』

まさに白銀の世界。雪山最高!癖になりそうです。
先日の連休、家内を引き連れて久しぶりの雪山を歩いてきた。歩いてきたのは、最近、雪山初心者コースとして人気が上がっているらしい八ヶ岳は『北横岳』。北八の代表格でもあるこの『北横岳』はJR中央本線の茅野駅から路線バスに乗って、さらに北八ヶ岳ロープウェイで登山口まで行くことができる。登山口となる山頂駅から歩き始めると1時間余りで山頂にたどり着くことができ、しかも山頂直下には、この日宿泊することになっている北横岳ヒュッテがあるから、雪山といっても比較的、気持ち的に余裕を持てるコース。自分も含め雪山初心者に人気なのは、なるほどよく解る。

この日は連休の中日。ロープウェイは長蛇の列ができていて1時間以上並びました。
登山口のあるロープウェイの山頂駅に着いた自分と家内は、雪を目の前にしてワクワク、ドキドキの気分で雪山歩きの準備を始めた。ロープウェイに乗る前から山頂方面を望んで気付いていたが、辺りは横なぐりの雪によって真っ白。突然にして自分たちは2237mの白銀の世界に閉じ込められ、冬の山は当たり前のように自然の厳しさを見せつけてくれた。それでもワクワク気分の自分たちは記念撮影をしたり、冬の坪庭の様子を眺めたりと、まるで遊園地のアトラクション前にでもいるかのような浮かれ気分でいた。

登山道に立てられた竹の棒の目印。これが見えるだけで安心感は各段に上がります。
坪庭は無雪期に歩いたことがあるけど、この季節はやはり全体が雪で覆われているので、登山道の窪みがなくなっていて印象がまるで違う。ただ、登山道らしき部分はよく踏まれているので、比較的固く締まっている。それによく見ると、登山道に沿って竹の棒が立てられてあって、どうもこれが登山道の目印になっているらしい。そうと分かると多少の雪が降っていてもそれを目印に突き進むだけ。おそらく山小屋の方が整備してくれたのだろうが、ありがたいものだ。途中、前からくる登山者とすれ違うシーンがあったが、道を譲る時に気をつけないと、簡単に膝までズボッと埋まってしまう。この辺、いったいどのくらい雪が積もっているんだろう。

シラビソの林の中は風がなく歩きやすい。いつの間にか青空も見えてきた。
坪庭を抜けると、次はシラビソの林間コースに変わる。ここまで来ると、あとは踏み跡を辿っていけば北横岳ヒュッテの前に出るはず。以前歩いた時の記憶が蘇り、迷うことがないと分かると途端に安心感が増す。途中、あれほど荒れていた天気が嘘のように回復しはじめ、あっという間に青空が広がってきた。その後、予定どおりヒュッテに着き宿泊手続きを済ませ、続けて山頂を目指した。

山頂は天気が回復してくれたおかげで最高の展望。いつまでもこの景色を眺めていたかった。
ヒュッテから山頂までは20分程度。勾配は多少きつくなるものの山頂間近で森林限界を迎えてから山頂方面を望むと、空の青さと真っ白な雪のコントラストが信じられないくらい鮮やかで、誰かが言っていた「雪山の景色が四季を通じた山の中で一番美しい」という言葉を思い出した。確かに息を飲むほどに美しい景色が目の前に広がっている。山頂に着くと迫力の360度の大展望。「凄い」の一言が漏れる。目の前にはこの日もお隣の蓼科山がその丸い山頂を覗かせている。山頂はものすごい強風で、踏ん張ってないと吹き飛ばされそうになるが、この日の自分たちはそんなことも雪山の醍醐味としてとにかく楽しい。防寒装備が十分だったこともあり、寒さはない。顔が強風でヒリヒリする程度。赤岳方面を望むと山頂付近の雲がすごい勢いで流れている。辺りに視線を落とすと、エビの尻尾やスノーモンスターがごろごろ。南峰から北峰に移動し、しばらくその不思議な世界を楽しんだ。時間にして約20分、ずっといたかったけど、そろそろ帰る時間。後ろ髪を引かれつつも山頂を後にした自分たち、下りはいい歳して少しだけシリセードを楽しんだ。雪山は大人を子供に戻す力があるようだ。

三角点までもがこの状態。この季節はこんななんだろう。とにかく風が強かった。
ヒュッテに着いた自分たちは、食事までの時間にやはりといってはなんだが、持ってきたビールで乾杯。この日の短くはあったが充実した雪山歩きを熱く振り返った。夕食は名物、馬肉のすき焼き。今回は相部屋となったご夫婦とともに鍋をつついた。名古屋から来られたというお二人は百名山まで北海道と九州の数山を残すだけらしい。この北横岳ヒュッテにも年に3回ほど訪れているとおっしゃっていた。世の中山好きな人がいるもんだと他人事のように思う自分(笑)。美味しい料理に舌鼓を打ちながらしばらく山談義に花が咲き、小屋泊まりもたまにはいいものと改めて感じた。この後、就寝時刻の9時にきっちりと寝に入った自分だが、これだけ山に浸かった1日だったからきっと山の夢でも見たのだろうけど、気がついたら朝を迎えていた。

出発は朝7時。人生初の氷点下18℃。
2日目は、天気があまり優れない予報だったので、山を下りるだけの予定。この日の出発は自分たちが最初だったので、ヒュッテを出るときにご主人から「昨夜は風が強かったので吹き溜まりはかなり深いところがあるから気をつけて」といった旨のアドバイスをいただく。歩き始めると確かにトレースが全くないし、所々に雪崩でも起きたような跡もあり、言葉には出さなかったけど少しだけドキドキしながら歩いた。それでも深いところでも膝上くらいだったし、登山道は目印のおかげでしっかりと確認できたので、問題なく歩くことができた。

ヒュッテを出てすぐの登山道。トレースないどころか「これ登山道?」って感じ。
ただ、林を抜け坪庭に入ると状況は一変。開けた場所の坪庭では遮るものがなく突然に風は強くなり、大荒れの状態。雪の吹き溜まりにより地形も確認できず進むべき方向が分からない。頼みの目印も近くに見当たらないので、多少戸惑ってしまった。試しに少し進んでみると、ズボっと腰のあたりまで埋まってしまう。まあ、そのままラッセルして進むという手もあるのかなと思ったけど、できればあまり体力を使いたくない。結局はいろんな方向を試しに進んでみて埋まらない方向に少しずつ進むことにした。するとだんだんと遠くにあった目印が近づいてきたので、こうなると登山道は予測しやすくなり、最初の目印に到達。続く目印からは分かりやすいところにあったので、一つ一つ落ち着いてクリアしていった。そうはいっても強風の中、バラクラバをつけていなかった自分は顔が痛いのなんの。しかもゴーグルも付けずに眼鏡だけだったので前がよく見えない。ホント雪山をなめているなと我ながら反省。

さて、どっちの方向に進もうかといった場面でパシャリ。まだ余裕はあります。
そのあと、なんとか無事にロープウェイ駅に辿り着いてホッと一息。その後、帰りの電車の中でも初めての本格的な雪山経験を振り返り、(時間が早かったので...)ビールを飲まずとも大いに盛り上がった。そして、例によって「次はどの山歩こうか」との話題に。するとどうしたことか、「やっぱり雪山は楽しいね」と言う家内。どうやら、雪山にハマってきたようだ。しめしめ、では遠慮なく次も雪山にしようか(薄笑)。懲りないおじさんとおばさんです。

【Start 1日目:12:49RW山頂駅~13:51北横岳ヒュッテ(宿泊手続き約20分)~14:29北横岳山頂(山頂滞在約20分)~15:02北横岳ヒュッテ、2日目:7:05北横岳ヒュッテ~Goal 8:05RW山頂駅】
総行程は、距離(1日目:約3.2km、2日目:約1.8km)、出発地点標高2237m、最高標高2480m(北横岳北峰)、最低標高2237m(出発地点)、移動平均速度 1日目:1.3km/h、2日目:1.7km/h、総所要時間(1日目:約2h24m、2日目:1h06m)(recorded by Garmin)

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2018年2月4日日曜日

新雪を求めて『高尾山』へ

高尾山山頂は記念撮影をする登山客でこの日も賑わっていました。
高尾山にふかふかの新雪を求めた自分が浅はかだった。年間260万人を超える世界一の登山者数は伊達ではない。
この日、週の初めに降った大雪を目当てに、家内と2人高尾山に行ってきた。何年か前にやはり大雪が降った週末に奥多摩で膝まである雪歩きをしたことを思い出し、そんな雪山をイメージして出かけた。でも、そんな期待はあっさりと裏切られることとなった。歩いてみるとそもそもの雪の量が思ったほどなかったことに加え、登山道はしっかりと踏み固められて、新雪どころか、アイゼンさえも使わなかった。さすが高尾山とでも言っておこうかな。

登山道は踏み固められて、こんな感じ。ふかふか新雪はお預けです。
まあ、そうは言っても自然の中を歩いて来たのだから、それなりに気持ちは良かった。幸い天気は良かったし、風もなく寒さは感じられない。家内はこの日にために購入したチェーンアイゼンを試して、その機能性の高さに感心したりで、山歩きの楽しさをこの日も味わってきた。でも、目的だった新雪にありつけなかったこともあり、それでも何だか満たされない。そんな気持ちのまま、高尾山だからあっさり登ってあっさり下りた。冬の高尾山、う〜ん、思ったような雪歩きをするには、ちょっと難しい課題だったかな。しつこいようだがそんな自分が浅はかだったようだ。
さて、まだまだ日が高いうちに最寄駅に帰ってきた2人、それならそうと久々に昼飲みを開始し、なんだかんだとしっかり飲み、昼飲みとは言えない時間まで飲んで、ご機嫌なまま帰宅した。結果、山にいた時間よりもお店にいた時間の方が長かった...。まあ、こんな日もあるさ。

【Start 10:43京王高尾山口駅~11:33東屋休憩所~12:52高尾山山頂~13:49琵琶滝分岐~14:16京王高尾山口駅】
総行程は、距離約 7.9km、出発地点標高206m、最高標高599m(高尾山山頂)、最低標高206m(出発地点)、移動平均速度 約2.2km/h、総所要時間3h34m(recorded by garmin)

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2018年1月20日土曜日

忘れらない展望の山『茅ヶ岳』

この山頂からの展望は忘れられない。写真は南アルプス。やはり甲斐駒カッコイイ!
今年初めてとなる家内と2人での山行は、あの深田久弥が登山途中に急病で亡くなった山『茅ヶ岳』(1704m)。登山口までは珍しく自家用車でのアクセス。中央道を走らせ、韮崎インターから20分ほどのところに登山口はあるはずだった。ガイド本には確かそう書いてあった。ところが、ナビが示したのは手前の甲府昭和インター。おかしいなと思いつつも、経済性を重視したナビゲートなのかなとも思い、指示のまま車を走らせると、そこは全く見当違いの場所。何がどうなったの?急きょ、登山口をスマホで調べるが的を得た情報がなかなか見つからない。歩き始める前なのにこんな感じで道迷い。結局、予定より2時間近くも遅れての山歩きスタートとなってしまった。最初から大反省の山行、「一体この日はどうなることやら」といった感じで始まった(汗)。

山頂間近な登山道。程よく岩を交えて勾配も増してくる。
気を取り直して歩き始めたのは午前10時頃。こんな遅い時間に歩き始めるのは初めてかもしれない。でも今日は、家内が一緒だから往復4時間と比較的短めのコースを選んでいたので、気持ち的にはまだ余裕。家内も遅れたことなどすっかり忘れたように「山、久しぶりだね」とご機嫌の様子で、スタスタと登山道を歩いていく。今日の登山口は深田記念公園手前の駐車場。自分は「こんな記念公園があるのにネットの情報が少ないな」などと、ぶつぶつと独りごちて家内の後を付いていく。ところでこの登山道、歩き始めから約一時間は石がゴロゴロしているけどほぼ平坦の印象で、途中から突然として勾配がきつくなってくる。不思議だったのは、ほぼ一貫して直線の登山道だったこと。だから、歩いていて変化がないとでも言おうか、やや飽きがくる登山道だ。ただそんな登山道も標高を上げるに従って、振り返るとやはりとでも言おうか景色が冴えてくる。幸いだったのは歩いたのがこの季節だということ。というのも、登山道の周りはどこも木の枝が覆っているから。これが緑旺盛な時期だったら恐らくこれほどまでの展望は期待できないだろう。そういう意味では、この山は冬がオススメだ。

深田久弥はここで亡くなったらしい。冥福をお祈りします。
途中、深田久弥が倒れたという場所に小さな碑が立っていて、安らかな眠りを祈るとともに、道中の安全を願った。その後、山頂が近づくに連れて補助ロープが設置される箇所もちらほら出てきて、本格的な山登りも味わえる。日本海側は大雪だとニュースで言っていたが、ここはそんなこととは縁がないようで、登山道は乾ききっていて、とても歩きやすい。そして、山頂。
登頂した瞬間、まさかこんなにも素晴らしい展望が待っているとは思わなかった。正面は、甲府盆地を隔てて南アルプスがズドーン。甲斐駒、仙丈、鳳凰三山、その奥にちらっと北岳、さらには赤石岳だろうか。そして南側には富士山〜。北向きに視線を変えると金ヶ岳の奥に八ヶ岳がくっきり。遠くに見える北アルプスは真っ白。凄い!東側には金峰山。頂上の五丈岩もしっかり見える。この日は雲ひとつない快晴でしかも無風。1704mにいながらむしろお日様の光でポカポカしている。そんな絶好の条件の中、この絶景を突然として目の当たりにした自分と家内、久しぶりに声をあげてしまい、その後、しばらく絶句した。静かだ。眩しい。暖かい。そしてなんて雄大で美しいのだろう。写真を撮るのも忘れて、昼食の準備をするのを忘れて、ただただ見惚れた。その後、落ち着きを取り戻した自分たちは、一通り写真を撮ってから腰を落ち着けて昼食のカップ麺を食べた。その間も家内は「ずっとここにいたいね。帰りたくないね」などと、子供のようなことを言う。笑いながら自分も分からないではないなと内心思う。一瞬、日常の苦しみが頭をよぎるが、直ぐにここの景色がそれを消し去ってくれる。今でもあの景色とそこにいた感覚は体全体で覚えている。特別で神聖なとでも言おうか、とにかく一生忘れないであろう経験だった。

遠くに北アルプスが望めた。右手は金ヶ岳の奥に八ヶ岳。
下りは、上りの谷筋と別れて尾根筋歩き。気分を良くした自分たちは、サクサクと下りていく。こちらもやはり基本、真っ直ぐな坂道をひたすら下りていく単調な登山道。結局、計画通り往復4時間程度で無事降りてきたわけだが、全体を通しての感想としては、この山、登山道はきちんと整備されていて、よっぽど登山道を外さない限り危険地帯はなく、初心者でも問題ないだろう。ただ、自分たちがそうだったのだが、谷筋の上りがきつくなり始めた頃、谷が比較的広いせいか、あるいは足元に溜まった落ち葉が登山道を見失わせたせいか、いつの間にかかなり傾斜のきつい上り道に入り込んでしまった。ロープなどが設置されてるところからすると、一応、こちらも登山道なんだろうけど、少し焦った。その時は、ざれて滑る足元に注意しながら慎重にトラバースしていったら、普通の登山道に戻ることができたが、やはりどんな山でも油断は禁物ということかな。

茅ヶ岳の麓にひっそりとたたずむ深田記念公園。
山から下りてきて車に戻る前に、朝、立ち寄ることができなかった深田記念公園に寄ってみた。「百の頂に百の喜びあり」という、あの名言が刻まれた立派な碑が立っていたが、決して広いとはいえないひっそりとした公園だった。設立は韮崎市などの観光協会と記されていたが、やっぱりちょっと宣伝不足ではと正直思う。観光協会さん、もう少し頑張っていただいても良いのではないでしょうか。
そうそう、登山口へのアクセス方法は、やはり地図を見るなど、事前にしっかりと確認した方がいいと思う。決してカーナビ任せにしてはいけないよ。今回の教訓でした。

【Start 9:53深田記念公園駐車場~10:26谷尾根分岐点~12:06茅ヶ岳山頂(昼食後12:45出発)~14:03谷尾根分岐点~14:30深田記念公園駐車場】
総行程は、距離約 7.1km、出発地点標高943m、最高標高1704m(茅ヶ岳山頂)、最低標高943m(出発地点)、移動平均速度 約1.5km/h、総所要時間4h36m(recorded by garmin)

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2018年1月12日金曜日

2018年歩き初め奥多摩『鳥屋戸(トヤド)尾根』から

今年の一発目はやはりここ奥多摩。この日、まだ暗い奥多摩駅でバスの出発を待つ。
2018年がいよいよ始まった。正月休みでだらけ切った身体を目覚めさせるため、多少ムチ打つ程度の山行を計画し、歩いてきた。結果、無事に下山したものの、さすがにバテた。でも「さあ、今年も頑張るぞ」という気持ちが芽生えてきて、今年一回目の山行としては、まずまずの成果をあげられたのだと思っている。
歩いてきたのは、我がホームグランドは奥多摩で、以前から一度歩いてみたいと思っていた『鳥屋戸(トヤド)尾根』。ここから蕎麦粒山を目指し、川苔山、本仁田山を経て奥多摩駅に戻ってくるといった約17kmのコースで、日照時間の短いこの時期に歩くにはややリスクのある山行ではあるが、今年一回目の歩きはここしかないと思っていた。まあ、この時期、こんなコース設定をする人って、奥多摩愛に満ち溢れたどMの変体登山者くらいなのではないだろうか(苦笑)。

目立たない登山口。うかつにも見逃してしまい、ずいぶん余計に歩いてしまった。
歩き始めは川乗橋バス停。そこから200m歩いたところの左側に、小さな目印の目立たない登山口があって、この日はボーっとしていたのかこれを見逃してしまい、1km以上も歩いてから引き返して登り始めた。新年早々ダメダメ振り全開である。ここ『鳥屋戸尾根』は山と高原地図では破線ルートとなってはいるが特に難しい箇所はなく、道に迷うようなところもないと思う。ただ、登山口から笙ノ岩山(1254m)までは800m以上も上り一辺倒の登山道となっているうえ、そこから蕎麦粒山(1472m)までは地味にアップダウンが連続するので、結構きついコースだと思う。おそらくこうしたことが破線ルートになった所以なのかもしれない。自分は計画時にお隣のヨコスズ尾根とその距離がそう違わないことから安易に2時間くらいで歩けるかなと思っていたが、実際に歩いてみると4時間もかかってしまい、これがこの日、焦りの歩きに終始してしまうこととなってしまった。

鳥屋戸尾根途中のピーク、笙ノ岩山。静かな山頂だ。
蕎麦粒山からは開けた登山道が続き、実に気持ちよく歩くことができる。特にこの日は冬晴れの下、空気が澄み切っていたので展望の効いたところからは富士山はもちろんのこと、東京湾まで見えて、何度も目を細めてはその景色に心を癒された。川苔山(1363m)に着くとさすが人気の山だけあって登山者が大勢いたが、それ以外の山頂や登山道では、登山者とすれ違うことは少なく、特に歩き始めから川苔山までの間はたった一人の登山者としかすれ違うことがなかった。静けさを求めるのならこのコースはお勧めかもしれない。

蕎麦粒山を振り返る。青空と開けた登山道が気持ちいい!
川苔山では前半の遅れを取り戻そうと山頂での滞在もそこそこに、次なる本仁田山(1224m)へ向かった。この日、日暮れを恐れて終始急ぎ足の山行となった自分、食事も行動食のパンを時々かじる程度で済ませていたが、川苔山から300m以上を下りて200mの最後の上りの途中、ついにシャリバテのようになってしまい、その場でへたり込んでしまった。とりあえず、その場でしばらく休憩を取り栄養補給をしたら多少復活してきたので、まずは本仁田山までと思い、気力を振り絞ってなんとか登頂。この時点であとは下り坂だけとはいえまだ5km以上も残っているし、時間もそう残されていない。でも家に帰るためにはラストの急下りをクリアしなければいけない。「どうしよう」この時、本当にそう思った。

傾き始めた太陽を背にした富士山。この山、人を元気にする力を持っているみたい。
この時、ふと目に付いたのが正面にドーンと構える富士山。その姿を見た途端、ふと思い出した。「そうだった」、目の前の歩きに必死になっていたが、この日はなんといっても今年の歩き初めの日、なんとしてでも頑張りぬく必要があるのだった。そんなことを思い出したら再び強い心が戻ってきて、半面、体からはすーっと力が抜けてきて、冷静にもなれた。なんだかんだ言って要は気持ちの持ちようなんだろうけど、その気持ちをアゲてくれたのは富士山。ああ富士山ありがとう。
その後、腹を決めてしっかりと休憩した。もちろん食事もとった。そして意を決して疲れで震える太ももにムチを打ち、なんとか里まで下りた。よしっ、頑張りぬけた!「ああ、助かった」の瞬間。

この日、乾燥した登山道はおろしたてのマイシューズを埃まみれにしてくれた(涙)。
こうして登山道をなんとか脱出したのが16時近く。下手すると、あやうく暗闇の急坂下りとなるところだった(こわっ!)。本当は自分の体力に見合わない無茶な計画はダメなことなんだろうけどね。反省、反省。
この後、ほっとした気持ちを抱いた流れで温泉に立ち寄ったけど、あまりの混雑に嫌気がさして、それでも何とか体を洗って湯に浸かったが、すぐに上がった。結局、ろくに疲れを癒せないまま、帰りの電車へ。そんなもんだから体はくたくたで、座席についてすぐに寝落ちた。おそらくだらしない格好で寝ていたんだろと思う。オジサンは平日も休日も疲れているのだ。若者たちよ、見苦しいだろうがこんな頑張っているオジサンを今年もどうか許してくれ。はい、今年の山歩きはこんな感じで始まりました。

中はイモ洗い状態のもえぎの湯。奥多摩に落ち着いて入れる温泉はないのか。
【Start 6:41川乗橋バス停~9:08笙ノ岩山~10:36蕎麦粒山~12:33川苔山~14:29本仁田山~15:49安寺沢登山口~Goal 16:22JR奥多摩駅】
総行程は、距離約 20.4km、出発地点標高410m、最高標高1472m(蕎麦粒山)、最低標高309m(氷川大橋付近)、移動平均速度 約2.1km/h、総所要時間9h40m(recorded by garmin)

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Google+コミュニティ『奥多摩も日本の峰々も』を作成しました


自分、いい歳して以前からいわゆるSNSと呼ばれるものにいろいろと参加していて、今回、そのなかでGoogle+のコミュニティに奥多摩好きの方々の情報交換の場を提供することとしました。『奥多摩も日本の峰々も』と題したコミュニティで、ここでいうコミュニティとは趣味など同じ関心を持つグループと考えてください。
もともとは自分がもっと奥多摩のことを知りたいと思っていることと、自分が得た奥多摩の情報を発信することで奥多摩ファンを増やして、いつかは「そうそう、そうなんだよね~」みたいな奥多摩話しを共感できるグループができるといいなと思ったのがきっかけです。このブログをご覧になられた方で、興味のある方は是非参加してみてください。
また、そういう方々は奥多摩だけではなく日本の山や里の情報もいろいろお持ちだと思いますので、そんな情報もお寄せいただければと考えます。まずは、自分からで恐縮ですが、先日の奥多摩山行の記録を掲載しました。
ただの奥多摩好きが思い付きで始めようとしている企画です。軽い気持ちでのご参加、お待ちしています。
参加方法は簡単です。サイトにアクセスして「参加」ボタンをポチっとするだけ。あとはブログじゃなくても写真やコメントを投稿するだけ。もちろん見るだけでも。ではお待ちしていま~す。

なお、サイトへのアクセスは、以下のリンクをクリックしていただくか、Google+にアクセスしていただき、虫眼鏡マークの検索で「奥多摩」を入力していただくと表示されると思います。

Google+『奥多摩も日本の峰々も』

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2017年12月24日日曜日

2017年、今年の山歩きを振り返って

『下ノ廊下』は水平歩道。その高さにビビりながらも最高に楽しかった。
いよいよ今年もあと数日で終わる。早いものだ。振り返ってみると、今年も色々なことがあった。山歩きに関していうと、今年はなんとも天気に泣かされた年だった。山行を計画しては雨に流される。そんなことを何度繰り返したことか。断念した山行には念願だった槍ヶ岳登山もあった。せっかく槍に備えて装備も追加で購入したのに、中止が決まった時はさすがに落ち込んだし、いまだに悔やまれる。

米粒のように見える登山者たちがここのスケールの大きさを証明している。やはり水平歩道。
そんな一年だったが、そうした中でも今年歩いてきた山行を改めて振り返ってみると、まずは、なんといっても記憶がまだ新しい『下ノ廊下』だろう。今でも思い出すとゾクゾクしてくる。この山行、自分のこれまでの拙い経験の中ではどう考えてもその経験値はだんとつナンバーワンだと思う。ただ、そんな『下ノ廊下』も考えてみると、槍ヶ岳がダメだになったことで浮上してきた山行だった。今となってはそれはそれで良かったと思っている。物事、どう転ぶのかは分からないものだ。それから今年は初めて『涸沢カール』にも足を踏み入れることができたし、南アルプスは『鳳凰三山』も歩いた。そうそう奥秩父の縦走も。まあ、なんだかんだ言ってもこれだけ歩ければいい方と言ってもいいのかもしれない。

夕闇迫る涸沢カール。涸沢小屋とその背後には北穂高岳が。
結果、今年は山行9回で、踏んだピークは34座(生涯山行61回、138ピーク)。やはり雨のせいであろう回数は少なかった一方で、今年はテン泊山行を5回行ったことから山行回数の割には踏んだピーク数が多かったことが特徴的な年となった。

観音岳山頂から地蔵岳方面を眺める。右側に見えるのは八ヶ岳。
さて来年のことだが、来年は今年よりも山行回数を増やしたいと思う。今年、降る雨を何度恨めしく思いながら自宅の窓から眺めたことか。だから、来年はまずは回数にこだわりたいと思う。それと、やはりとでもいうか、北アルプス、南アルプスともそれぞれ最低1回は歩いてみたい。わがままな願いだろうか?でも叶えるよう最大限の努力をしたいと思う(自分の場合、仕事でもこのくらいの意気込みを見せた方がよいのかもね...(失笑))。
ということで、今年1年、怪我なく無事に歩けたことに感謝し、来年もまたよい山行ができるよう、山の神様にお願いすることとして1年を締めくくることとする。

GWで賑わう奥多摩小屋のテン場。日が沈んだころからガスり始めてきた。
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