トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2012年8月18日土曜日

夏山に備えて〈Ⅲ〉ビーチサンダル?

パタゴニア・ビーサン
パタゴニアのビーサン
8月もすでに後半なのに「夏山に備えて」とは少々おかしいような気もするが、実はすでに購入してあったグッズをなかなかアップすることができなかったので、このタイミングとなってしまった。

しかもそのグッズは「ビーチサンダル」。山にビーチとは、なんともむちゃくちゃな感じではあるが、これがなかなかのスグレモノ。一日中、山を歩き、最後に麓まで下山したときには、それまで涼しかった空気が一気に現実に引き戻させられるようなモワッとした暑い世界に逆戻り。そんなときは、山歩きを終えた達成感もあり、電車が来るまでのちょっとした時間に駅前の食堂、あるいは缶ビールなどを買って、お疲れ様の乾杯をしたくなるというもの。このときに登山靴と靴下を脱いでビーサンになったときのあの開放感、なんともいえない。正直、やめられない感覚に陥る。これ実は、先日、蕎麦粒山から下山したときに実感したこと。
もともとこの下山時のビーサンは、自分で思いついたわけではなく、昨年9月に初めて山歩きに行ったときだったかな?ベテラン風の登山者がビーサン姿になっていたのを、何だか格好いいなあと思っていて、いつかは自分もと思っていたのを先日実行したもので、これで、自分も一端の登山者にでもなった気分?

実際にビーサンって、気分だけでなくマジ便利。お手軽に購入できるとか、クロックスやビルケンといった最近はやりのタイプのサンダルと比べて履いた感じに開放感があるといっただけでなく、なんといってもその持ち運びの便利さにあると思う。軽いしコンパクト。これ間違いなく山歩きには欠かせない条件だよね。それと、さっきは山とビーチはむちゃくちゃと言ったけど、自分的には山にビーサンといったアンバランス感が良いというか、そのギャップがおしゃれな感じがしてならない。知る人ぞ知るっていうのかな?(まあ、山歩きの世界では常識なんだろうけど、そこは山初心者の可愛い感覚ということで許してもらおう...)

今回購入したのはパタゴニアのビーサン。ややお高めだったけど、デザインが気に入ったのでチョイス。これからは、きっと我が足元を涼しく快適にしてくれることだろう。

パタゴニア・ロゴ
ワンポイントのロゴが素敵!と思う...

2012年8月12日日曜日

夏山に備えて〈Ⅱ〉日焼け止めクリーム

SPFとPA
SPFとPAは要チェック
夏、太陽、紫外線、そう、日焼けである。
夏は日焼けが怖い。若いころはそんなこと、これっぽっちも考えたことはなかった。
日本においても近年、日焼けに対する認識が、以前の健康的なイメージから皮膚がんに繋がるリスクといった方向に変わりつつあるようで、現在では、さまざまな日焼け止めグッズが市場に出ている。市場規模はなんと250億円を超えるというからスゴイ。
それと、日焼けは皮膚がんへの恐れのみならず、顔のしみなどといった美容の面でも悪影響があることは良く知られている。特に老化の始まった肌は、シミの基となるメラニン色素が固定しやすくなるらしいから、自分のようなおじさんは、しっかりと日焼け対策を施す必要があるということ。

今回購入したのは、エスタ UVシールドクリア SPF50+。この商品に特にこだわりはなく、近所のドラッグストアでお手ごろ価格で販売していたので、購入。まあ、SPF50ってところには惹かれたのは確かだが。
ところで、この商品購入をきっかけに色々と調べてみると、次のような情報を得ることができた。巷ではSPFばかりが注目されているが、最近ではPAへの注目度が上がっているようだ。
ふ~ん。

【情報1】SPF(サン・プロテクション・ファクター):UV-B(紫外線B波)の防止効果を表す数値。日焼け止めクリームを塗った場合に、何もつけないときと比べて日焼けするまでにどのくらい時間が掛かるかを示したもの。例えば、日差しの強い夏の日に何も塗らないでいると30分で肌は赤くなり始めるが、SPF10のクリームを塗った場合は30分×10倍=5時間、肌が赤くなるのを防ぐことができるという意味。
【情報2】PA(プロテクション・グレード・オブ・UVA):UV-A(紫外線A波)をどのくらい防止できるかという目安で、3段階に区分され、効果度合いを「+」の数で表示される。「+」が多いほど効果が高い。
【情報3】ここで注目すべきなのがUV-B(紫外線B波)とUV-A(紫外線A波)。UV-Bは日光浴により肌が真っ赤に焼けたり水膨れができたりといった、「肌が赤くなる日焼け」の主な原因となる紫外線で、一方UV-Aは「肌が黒くなる日焼け」の主な原因となる紫外線。厄介なのは、後者UV-Aは肌の奥深くまで到達し、じわじわと肌に悪影響を及ぼすことが近年の研究で分かってきたようだ。例えば、長い時間をかけ肌内のコラーゲンを変性させ、しみ・しわ・たるみの原因を作ったりするそうだ。おー、怖い。でも、家内に教えたら「一般常識!」ですと。
あ~あ、なんだか、化粧品会社の宣伝のようになってきたから、この辺にしておくが、要はおじさんといえども日焼けには注意することに越したことはないということ。

日焼け止めは今や必須
日焼け止めクリームはこの時期、必携。

2012年8月11日土曜日

ロングコースでヘロヘロ『蕎麦粒山』

一杯水避難小屋
一杯水避難小屋が見えてきた。
初めて真夏の奥多摩を歩いてきた。しかも総行程が20kmをオーバーするロングコース。それもソロで。

なぜソロかというと、およそ暑い行程になるであろう真夏の奥多摩をいつものパートナーである家内が嫌がっているから。もともと暑がりでエアコン大好きの家内は、この時期、一日のほとんどの時間をエアコンの中で過ごしているらしい。省エネが叫ばれている中、なんとも不謹慎なことだ。

さて今回行ったのは、東日原バス停から三ツドッケ(1,576m)、蕎麦粒山(1,473m)、そして川苔山(1,363m)と三峰制覇(って言う程でもないが...)して、鳩ノ巣駅に下りてくるコース。標準時間は8時間強なので、朝早くから出ないと、下手をすれば日没時間にかかってしまう。なので、まだ夜が明けぬ朝の4時に家を出て、電車とバスを乗り継いで7時からの歩き始めとなった。

開かれた尾根道
蕎麦粒山を越えてからの尾根道
この季節の奥多摩は、思った以上に涼しかったかな。もちろん登りでは息ゼイゼイ、ハアハアでたっぷりと汗をかいたし、特に体が慣れないうちの最初30分の急登は、トレーニングの意味も込めて多少重めとした荷物も手伝って、のっけからヘロヘロ状態で前途多難のスタートとなった。しかもソロの行程は、静寂の行程だから、普段あまり意識していなかった羽虫の音がやたらと耳に付く。蜂、虻、蝿、蚊。ブーンからプーンである。虫が苦手な自分としては、「登り坂 暑いけれども 鳥肌が...」である。
それと初めてのロングコースだったので、とにかく時間が気になってしょうがなかった。幸いソロだったから、登りは別として平坦な場面ではとにかくスピード重視での歩きに徹することができたし、途中の休憩も虫が寄ってくるのが嫌で、十分な時間を取ることなく、とにかく、とにかく黙々と歩き続けた。また、奥多摩は緑の山なので、今回のコースも眺望はほぼないといっても良いコースで、そのことも歩きに徹する原動力となったようだ。三ツドッケ山頂も蕎麦粒山山頂もこの時期、緑が覆い茂り眺望は最悪だよ。
ただ、こうやって続けた「わき目もふらず」的な歩き、なんとなく違和感を感じる。そう、自分の目指している山歩きとはやはり違うなといった感じだ。次回はやはり、暑さ嫌いの家内を何とか引っ張り出して、ともに歩こうと思う。

それにしてもこの日は朝から歩き詰めて、しかもピークを3つもクリアするとなると、足の疲労は相当なもので、鳩ノ巣駅に着くころは、正直ヘロヘロだった。しまいには軽い熱中症にもなったようで、ヘロヘロ・フラフラだった。まだまだ修行が足りないな自分。
でも、一方でこの苦しい山歩きを楽しいと感じてしまっている自分がどこかにいる。この“どM”具合、我ながら自分が怖い(寒)...。

蕎麦粒山山頂
蕎麦粒山山頂。手前の岩が蕎麦粒岩?
蕎麦粒山ルート

今日の総行程は、距離21.0km、出発地点標高598m、最高標高1,576m(三ツドッケ山頂)、最低標高360m(鳩ノ巣駅前)、移動平均速度3.8km/h、総所要時間8h10m(recorded_by garmin)。 

2012年8月8日水曜日

夏山に備えて〈Ⅰ〉ハイドレーションシステム

なんだかんだで夏本番になってしまった。
「夏山登山」とは、日本の場合、3,000m級を揃える日本アルプスなどの涼しい高山への登山をそう呼んでいるのだろう(と個人的には思うところ)。
その点、自分の山歩きの主なステージとしている奥多摩周辺の標高は1,500m前後。そんな山にも夏に登る場合は、日本語的には夏山登山で間違いはないのだろうけど、この時期まだ歩いた経験こそないが、むしろ「暑山登山(あつやまとざん)」になるのではないかと憂慮している。
近年、熱中症が真夏の社会問題になりつつあり、今年も病院に搬送された方や亡くなった方が多数出ている。特に高齢者は熱中症になり易いということなので、おじさん代表の自分もご多分に漏れず暑さ対策は不可欠だと思っている。

今回購入した暑さ対策の便利グッズは、ハイドレーションシステム。簡単に言うとチューブ付きの水筒。しかも断熱タイプ。2ℓ用で6,300円もの出費となってしまった。ちょっと、いや?かなり贅沢してしまった。断熱性にどのくらい効果があるかは、試してみないと分からないけど、暑い山でお湯のような水分補給は、できれば避けたいから、このシステムが効果大ならば、贅沢した甲斐もあるというもの。大いに期待しよう。
それにしても装着したときの見た目は、かなりヘビーな印象。このチューブ、ちょっと、ごつ過ぎか?(汗)

プラティパス・インシュレーター装着後
プラティパス・インシュレーター。その実力は如何ほどか?

2012年8月4日土曜日

五丈岩にドキドキ『金峰山』

道しるべ
山頂間近の道しるべ。味があるではないか。
初めて東京を出た。始めて奥多摩を抜け出た。
登った山は奥秩父山系の『金峰山』(きんぷさん)。標高が2,599mもありながら、標準コースタイム4時間あまりで、基点となる大弛峠駐車場との往復ができるという、初心者にとっては比較的気軽に高山体験をすることができるコースとなっている。

そんなこともあって、今回は珍しく下の娘もついてきた。
家を深夜2時に出発し、高速道路と長い林道を走ること3時間、ようやく明るくなり始めた大弛峠(おおだるみとうげ)駐車場は、なんとすでに満車。路駐し2時間ほど仮眠を取ったあと歩き始めたのは朝7時。
晴れてはいるが、遠くの厚い雲が周りを取り囲み、期待していた富士山や日本アルプスの山々は望めない。少し残念だが、それでも初めて訪れた奥多摩以外の登山道は、いつもの景色と違っていて何だかとても新鮮。何だろう、このシラビソという針葉樹林のせいだろうか、いつもの杉林とは違って登山道が明るく感じる。

歩き始めて約1時間、朝日岳手前に突如として現れる岩だらけの世界。初めての光景で興奮する。岩に座って振り返ると眼下にダイナミックな雲が下界を覆っている。見上げると空が近い。そしていつも見る空よりも青く見える。なんて美しい世界なんだろう。
朝日岳山頂に着くと、遠くに五丈岩が小さく見える。予定ではあと1時間くらいであそこに着くはずなんだけど、ずいぶん遠くに感じる。でもそんな遠いところまで自分の足で行ける歓びも一方で強く感じる。

森林限界地点
山頂間近。空が近くて手が届きそう。
金峰山頂まで間もないところで森林限界を迎える。これがうわさの森林限界か。何度もしつこいようだけど、おじさん感動です(涙)。ところがこの辺りから、寝不足で体がだるいと言っていた家内が、頭痛と吐き気を訴えてきた。もしかしてこれは、うわさの高山病?さすがに感動とは言っていられないので、長めの休憩を取るが症状に改善は見られない。あと少しで山頂だというのに、どうしよう...。
ただ、さすが我が家内、このあと根性で何とか山頂までたどり着き、昼寝休憩へ。その後帰り道は超スローペースでなんとか帰着。危ない危ない、下手すりゃあ遭難だ...。

金峰山頂
岩だらけの世界の山頂。
金峰山の頂上は岩の世界。山って、その数だけ山容が違うんだなとつくづく感じた。なんて表現してよいのか分からないけど、この山のこの岩はいったい誰がどうやってこの高いところに積み上げたんだろうと、妙な疑問が湧いてくる不思議な景色。
さて山頂についてからは、娘とともに憧れの五丈岩に挑戦。ルートは事前にYouTubeで勉強しておいたが、いざ目の前にすると、その大きさ、高さに圧倒され半分くらいまで登ったけど、それ以上はビビッて登れなかった。落ちたら軽い怪我では済まないだろうし、そこまでリスクを負う必要はないでしょうと、言い訳しながら退散、退散(冷汗)。

五丈岩
五丈岩。高さは20m位あるのかな?圧巻です。

金峰山ルート

今日の総行程は、距離8.8km、出発地点標高2,366m、最高標高2,599m(金峰山頂)、最低標高2,365m(大弛峠付近)、移動平均速度1.3km/h、総所要時間6h37m(recorded_by garmin)。