トレッキング初心者が始めちゃったブログ

【ここだけの話】『トレッキング初心者が始めちゃったブログ』 と、タイトル設定したけど、今のところ主な活動は、「山登り」、「山歩き」、要は登山ですね。これが実に楽しい。タイトル下にも書いたけど、本当に不思議なくらいにこの世界に引き込まれていく自分が突然として顔を見せた。自分はいい年齢(トシ)なので、余り危険なことをする気はないけど、若いうちにこの世界を知っていれば、もしかしたら冒険心みたいな気持ちに灯がともってしまったかもしれない。この「山の世界」、かなりお勧めである。

2012年8月11日土曜日

ロングコースでヘロヘロ『蕎麦粒山』

一杯水避難小屋
一杯水避難小屋が見えてきた。
初めて真夏の奥多摩を歩いてきた。しかも総行程が20kmをオーバーするロングコース。それもソロで。

なぜソロかというと、およそ暑い行程になるであろう真夏の奥多摩をいつものパートナーである家内が嫌がっているから。もともと暑がりでエアコン大好きの家内は、この時期、一日のほとんどの時間をエアコンの中で過ごしているらしい。省エネが叫ばれている中、なんとも不謹慎なことだ。

さて今回行ったのは、東日原バス停から三ツドッケ(1,576m)、蕎麦粒山(1,473m)、そして川苔山(1,363m)と三峰制覇(って言う程でもないが...)して、鳩ノ巣駅に下りてくるコース。標準時間は8時間強なので、朝早くから出ないと、下手をすれば日没時間にかかってしまう。なので、まだ夜が明けぬ朝の4時に家を出て、電車とバスを乗り継いで7時からの歩き始めとなった。

開かれた尾根道
蕎麦粒山を越えてからの尾根道
この季節の奥多摩は、思った以上に涼しかったかな。もちろん登りでは息ゼイゼイ、ハアハアでたっぷりと汗をかいたし、特に体が慣れないうちの最初30分の急登は、トレーニングの意味も込めて多少重めとした荷物も手伝って、のっけからヘロヘロ状態で前途多難のスタートとなった。しかもソロの行程は、静寂の行程だから、普段あまり意識していなかった羽虫の音がやたらと耳に付く。蜂、虻、蝿、蚊。ブーンからプーンである。虫が苦手な自分としては、「登り坂 暑いけれども 鳥肌が...」である。
それと初めてのロングコースだったので、とにかく時間が気になってしょうがなかった。幸いソロだったから、登りは別として平坦な場面ではとにかくスピード重視での歩きに徹することができたし、途中の休憩も虫が寄ってくるのが嫌で、十分な時間を取ることなく、とにかく、とにかく黙々と歩き続けた。また、奥多摩は緑の山なので、今回のコースも眺望はほぼないといっても良いコースで、そのことも歩きに徹する原動力となったようだ。三ツドッケ山頂も蕎麦粒山山頂もこの時期、緑が覆い茂り眺望は最悪だよ。
ただ、こうやって続けた「わき目もふらず」的な歩き、なんとなく違和感を感じる。そう、自分の目指している山歩きとはやはり違うなといった感じだ。次回はやはり、暑さ嫌いの家内を何とか引っ張り出して、ともに歩こうと思う。

それにしてもこの日は朝から歩き詰めて、しかもピークを3つもクリアするとなると、足の疲労は相当なもので、鳩ノ巣駅に着くころは、正直ヘロヘロだった。しまいには軽い熱中症にもなったようで、ヘロヘロ・フラフラだった。まだまだ修行が足りないな自分。
でも、一方でこの苦しい山歩きを楽しいと感じてしまっている自分がどこかにいる。この“どM”具合、我ながら自分が怖い(寒)...。

蕎麦粒山山頂
蕎麦粒山山頂。手前の岩が蕎麦粒岩?
蕎麦粒山ルート

今日の総行程は、距離21.0km、出発地点標高598m、最高標高1,576m(三ツドッケ山頂)、最低標高360m(鳩ノ巣駅前)、移動平均速度3.8km/h、総所要時間8h10m(recorded_by garmin)。 

2012年8月8日水曜日

夏山に備えて〈Ⅰ〉ハイドレーションシステム

なんだかんだで夏本番になってしまった。
「夏山登山」とは、日本の場合、3,000m級を揃える日本アルプスなどの涼しい高山への登山をそう呼んでいるのだろう(と個人的には思うところ)。
その点、自分の山歩きの主なステージとしている奥多摩周辺の標高は1,500m前後。そんな山にも夏に登る場合は、日本語的には夏山登山で間違いはないのだろうけど、この時期まだ歩いた経験こそないが、むしろ「暑山登山(あつやまとざん)」になるのではないかと憂慮している。
近年、熱中症が真夏の社会問題になりつつあり、今年も病院に搬送された方や亡くなった方が多数出ている。特に高齢者は熱中症になり易いということなので、おじさん代表の自分もご多分に漏れず暑さ対策は不可欠だと思っている。

今回購入した暑さ対策の便利グッズは、ハイドレーションシステム。簡単に言うとチューブ付きの水筒。しかも断熱タイプ。2ℓ用で6,300円もの出費となってしまった。ちょっと、いや?かなり贅沢してしまった。断熱性にどのくらい効果があるかは、試してみないと分からないけど、暑い山でお湯のような水分補給は、できれば避けたいから、このシステムが効果大ならば、贅沢した甲斐もあるというもの。大いに期待しよう。
それにしても装着したときの見た目は、かなりヘビーな印象。このチューブ、ちょっと、ごつ過ぎか?(汗)

プラティパス・インシュレーター装着後
プラティパス・インシュレーター。その実力は如何ほどか?

2012年8月4日土曜日

五丈岩にドキドキ『金峰山』

道しるべ
山頂間近の道しるべ。味があるではないか。
初めて東京を出た。始めて奥多摩を抜け出た。
登った山は奥秩父山系の『金峰山』(きんぷさん)。標高が2,599mもありながら、標準コースタイム4時間あまりで、基点となる大弛峠駐車場との往復ができるという、初心者にとっては比較的気軽に高山体験をすることができるコースとなっている。

そんなこともあって、今回は珍しく下の娘もついてきた。
家を深夜2時に出発し、高速道路と長い林道を走ること3時間、ようやく明るくなり始めた大弛峠(おおだるみとうげ)駐車場は、なんとすでに満車。路駐し2時間ほど仮眠を取ったあと歩き始めたのは朝7時。
晴れてはいるが、遠くの厚い雲が周りを取り囲み、期待していた富士山や日本アルプスの山々は望めない。少し残念だが、それでも初めて訪れた奥多摩以外の登山道は、いつもの景色と違っていて何だかとても新鮮。何だろう、このシラビソという針葉樹林のせいだろうか、いつもの杉林とは違って登山道が明るく感じる。

歩き始めて約1時間、朝日岳手前に突如として現れる岩だらけの世界。初めての光景で興奮する。岩に座って振り返ると眼下にダイナミックな雲が下界を覆っている。見上げると空が近い。そしていつも見る空よりも青く見える。なんて美しい世界なんだろう。
朝日岳山頂に着くと、遠くに五丈岩が小さく見える。予定ではあと1時間くらいであそこに着くはずなんだけど、ずいぶん遠くに感じる。でもそんな遠いところまで自分の足で行ける歓びも一方で強く感じる。

森林限界地点
山頂間近。空が近くて手が届きそう。
金峰山頂まで間もないところで森林限界を迎える。これがうわさの森林限界か。何度もしつこいようだけど、おじさん感動です(涙)。ところがこの辺りから、寝不足で体がだるいと言っていた家内が、頭痛と吐き気を訴えてきた。もしかしてこれは、うわさの高山病?さすがに感動とは言っていられないので、長めの休憩を取るが症状に改善は見られない。あと少しで山頂だというのに、どうしよう...。
ただ、さすが我が家内、このあと根性で何とか山頂までたどり着き、昼寝休憩へ。その後帰り道は超スローペースでなんとか帰着。危ない危ない、下手すりゃあ遭難だ...。

金峰山頂
岩だらけの世界の山頂。
金峰山の頂上は岩の世界。山って、その数だけ山容が違うんだなとつくづく感じた。なんて表現してよいのか分からないけど、この山のこの岩はいったい誰がどうやってこの高いところに積み上げたんだろうと、妙な疑問が湧いてくる不思議な景色。
さて山頂についてからは、娘とともに憧れの五丈岩に挑戦。ルートは事前にYouTubeで勉強しておいたが、いざ目の前にすると、その大きさ、高さに圧倒され半分くらいまで登ったけど、それ以上はビビッて登れなかった。落ちたら軽い怪我では済まないだろうし、そこまでリスクを負う必要はないでしょうと、言い訳しながら退散、退散(冷汗)。

五丈岩
五丈岩。高さは20m位あるのかな?圧巻です。

金峰山ルート

今日の総行程は、距離8.8km、出発地点標高2,366m、最高標高2,599m(金峰山頂)、最低標高2,365m(大弛峠付近)、移動平均速度1.3km/h、総所要時間6h37m(recorded_by garmin)。 

2012年6月23日土曜日

カラビナ「KONG」(コング)の詩

カラビナを買った。

クライミングをするわけではないけど、カラビナを買った。

カラビナを買った。

カラーリングがきれいだったので、カラビナを買った。

ザイルをつなぐ器具だけど、命をつなぐ器具だけど、いまどきのカラビナは美しい。

そのカラビナは、コングという。

雑誌で目にしたこのカラビナは、そのフォルムとカラーリングがあまりにも素敵で、そばに置きたい衝動に駆られた。

どうしてもそばに置きたかったので、使いもしないのに買ってしまった。

カラビナは買われた。

アクセサリーとして使われるのは嫌だろうけど、カラビナは買われた。

カラビナは買われた。

山が好きで、自然が大好きな男にカラビナは買われた。



...要は、コングのカラビナを、クライミングギアといった本来の目的ではなく、単に綺麗だから思わず買ってしまったことに対する、言い訳の詩。お粗末。

コングのカラビナ
通勤ザックのお供と化したマイコング。

2012年6月17日日曜日

板橋の植村冒険館

冒険館の概観
外観はこんな感じ。結構立派な建物。
先日、近所の図書館に行ったとき、たまたま掲示板に目が行った。そこには板橋区に植村冒険館なるものがあり、そこで現在、企画展を行っていて、しかもその企画展の入場は無料であると書いてあるではないか。行くしかないでしょう。見るしかないでしょう。
ということで、早速その企画展に行ってきた。場所は、都営三田線の蓮沼駅から歩いて5分ほどの距離。商店街のような住宅街のような微妙な場所にあったけど、途中の案内看板はしっかり整備されていた。

さて、その企画展は「冒険家の押し入れ(収蔵品展)」といったテーマで、植村直己のご自宅に保管されていた冒険家としての道具や資料などが所狭しとは決していえない、意外にも小ぢんまりとした佇まいで展示されてあった。今回の展示では(おそらくそういうことであろうが)、主に1974年、植村が34歳のときに旅立った北極圏1万2000km犬ぞりの旅に焦点を当てた展示となっていた。
都営三田線蓮沼駅
蓮沼駅。初参上です。
植村直己、知っている人も多いだろうが、世界五大陸最高峰登頂を世界で初めて成し遂げるなどの功が認められ、1984年、43歳のときに国民栄誉賞を受賞している。
ただ、この年、植村は冬季マッキンリーの単独登頂に世界で初めて成功したものの、帰還途中で消息を絶っている。無言の受賞となったのである。
板橋は、植村が遭難するまでの約15年間住んでいた街で、そうしたつながりから、区が財団法人を設立して、現在に至っているのだそう。財団では設立趣旨を「どんな状況においても人間らしい豊かな心で目標に向かって努力する彼の冒険家精神を永く後世に伝えるため」として、冒険館での山や冒険に関する図書の閲覧コーナーや、野外活動を体験する自然塾などの事業も行っているらしい。

国民栄誉賞もそうだけど、日本の行政が「冒険家精神」に対して敬う態度をとるなんて、安定志向の強い国民性に反しているようで多少の違和感を感じるけど、こうした取り組み、個人的には大賛成。ところで、植村の故郷でもある兵庫県豊岡市にもっと立派な「植村直己冒険館」という施設があるようです。二つの冒険館をお持ちで、さすが国民栄誉賞の受賞者というところでしょうか。
企画展の様子
素朴な雰囲気の展示品。人柄が偲ばれます。

2012年6月9日土曜日

奥多摩にも危険がいっぱい...らしい。


今日は雨。しかも二日酔い。なので、家で静かに山に関してつぶやくこととした。

自分の山歩きの主なステージは、奥多摩の山々だが、奥多摩というと自分のような山の初心者や中高年者が気軽に登れる山、つまりは「手軽に山歩きを楽しめる山」の代名詞的な存在になっている。
確かに奥多摩は、電車やバスを利用すれば、簡単に登り口まで行けるので、東京都といった大マーケットの奥座敷的な好立地も手伝って、週末ともなれば登山客はわんさか訪れる。したがって、都など管理者側も登山道の整備にも力を入れることなり、結果、初心者などはいっそう訪れやすくなる。奥多摩ではないけど、高尾山がその良い例だろう。もちろん、標高が2000mに満たない、いわゆる低山がほとんどで、その印象からしても安全な山と思われているところはあるのだろう。

自分もそんなノリで奥多摩の山を見ていたし、気楽に歩いていたけれど、奥多摩も山である以上、ある意味当然のことだけど、そこには危険がたくさん潜んでいる。現に平成23年度中には奥多摩警察署管内では4件、五日市警察署管内では2件の死亡事故が発生しているらしい。事故の原因をみると、滑落や転落が死亡事故を含めた重症事故に繋がっているようだし、このほか、青梅警察署管内での数字だが、遭難事件が30件以上も起きている。正直、「奥多摩」と「遭難」の2つの言葉の繋がりがピンとこないけど、これは事実なのである。自分も今後は考えを改めて、十分に注意して山歩きを楽しむこととしよう。
様々な危険な要素を気づかずになんとなくクリアして歩くのではなく、計画的に戦略的に回避する。そうした危機管理のプロセスにも山歩きの楽しみはあると思う。奥多摩の山においても同じだと思う。多分。大げさかな...(汗)。

ここで無名山塾主宰の岩崎元郎氏が唱える安心登山の10ヶ条を引用しておく。納得である。

一、家族の理解を得ておく
二、装備、服装を整えておく
三、体力を養成しておく
四、技術を習得しておく
五、知識を備えておく
六、計画は万全にしておく
七、いい仲間を育成しておく
八、リーダーシップを発揮する
九、メンバーシップを発揮する
十、山岳保険に加入しておく

【参考リンク】
青梅警察署山岳救助隊HP
五日市警察署山岳救助隊HP
高尾警察署山岳救助隊HP

2012年6月2日土曜日

山歩き雑感 -家内の変化と山の魅力-

雪の大休場
3月、本仁田山へ向かう途中の大休場尾根
今日、こんなに晴れるとは思ってもいなかった。こんなだったら、山に行くんだった。
最近家内は、山歩きのガイド本をどこからかたくさん集めてきては、「ここが良い」とか、「ここは行ってみたいが交通の便が悪い」とか、次に行く山を考えては、次回トレッキングの提案やルート設定に当たっての意見を求めてくるようになった。それに対し自分は「おお良いねえ~」とか、「そこはちょっときついんじゃない?」とか言って、まあ、それなりにコメントしている。なんだか今までの自分たちにはない会話パターンで、多少面食らっていながらも、まんざらでない自分もいる。
というのも、家内がこんなに何かにのめり込む人間だとは思いもしなかったし、遊びに行くことを自ら提案してくるなんて今までになかったから、この新たなパターンのコミュニケーションが、自分としては最近、楽しくてしょうがない。果たして家内は自分の変化に気づいているのだろうか。

今更ながら、山歩きの魅力とは何かと考えさせられるときがある。景色、新鮮な空気、静寂性、同行者との会話、非日常性の居心地、チャレンジングスピリッツ、冒険感、達成感、健康志向、言葉に表すとこんなところだろうか。最近、山歩きは空前のブームといってよい状態だろう。数年前から言われ始めた山ガールに始まり、今や中高年者を中心として、休日ともなれば奥多摩方面行きの電車や乗換駅は、さながら通勤ラッシュのように大混雑となっている。

三頭山付近からの富士
昨年11月、三頭山から槙寄山へ向かう途中の富士
それでも、いざ登り口について山歩きを始めると、よっぽどの人気コースでない限り人影はまばらな状態。奥多摩ですら、それほど山は深いということか。あの深田久弥は、「夏の涸沢は合宿のテントで充満するそうだが、あんな人ごみの山へ行って、何がおもしろいのだろう。私はだれにも会わない静かな山へ行きたい。」(『山があるから』所収「旧式登山者」から)と言っている。自分はそこまで静寂感にこだわりはないが、なんとなく最近出来上がってきた自分の山歩きに対する観念である「俗世間から離れて、昔から変わらない景色、つまり昔の人も同じような景色を見ていたんだろうか、といったノスタルジックな感覚を味わうところに楽しみのひとつがある」ことも、やはり静寂の中でなければ味わいきれないと思っている。今の世の中、たまに静寂は必要なのだろう。家内は、どんなところに惹かれて山歩きにのめり込んでいるのだろう。今度聞いてみよう。

そうはいっても、あまり肩肘張らず、家内との会話も楽しみながら、ありのままの山を受け入れて山歩きを楽しみたいもの。ただ、これからの季節は梅雨時期になるし、梅雨が明けたとしても夏真っ盛りで、低山を山歩きの中心の場としている自分としては(家内もそう)暑さに弱いので、山に出かける機会は減ってくるかな。
あ~、でも山に行きたい。今は、ただただ、そんな気分。